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日本選手権11

読み物

Round 12: 東野 将幸(大阪) vs. 藤本 知也(大阪)

By Atsushi Ito  特別イベント『バトル・オブ・チャンピオン』に招待されたということでやってきた、99年の日本王者・東野。  そんな東野が日本選手権本戦の方で2敗ラインに踏みとどまっているというのだから、やはり時代は変われどマジックはマジック、培ってきた素養がモノを言うということなのだろうか。  対戦相手の藤本は同じ大阪勢で知り合い同士ということで、お互いトップ8の可能性を残すためにIDでも構わないと持ちかける東野だが、これを藤本は「まあ、やりましょう」と拒否。  どちらも藤田 剛史(大阪)からシェアされたという緑白ビート同士の対決だが、調整の結果か、かなり形が違う。この差異がゲームにどう響いてくるか。 藤本 「勝てる気がせーへんなぁ」 東野 「いやいや、(このマッチアップは)ぶん回った方が勝つだけやから」 Round 12
Game 1
 東野の先攻。1ターン目《極楽鳥》のロケットスタートに対し、藤本の《活発な野生林》タップインで幕を開ける。  実は初手に《野生語りのガラク》しか有効牌がなかった東野だが、2ターン目に《戦隊の鷹》を引き込み、《活発な野生林》を置きつつプレイする。  対して、手札にタップインの土地しかない藤本は再び《活発な野生林》を置くのみ。  この隙に東野は予定調和の3ターン目《野生語りのガラク》、+1能力でアンタップから2体目の《戦隊の鷹》と順調にパーマネントを並べていく。  このままでは押し切られてしまう藤本だが、3枚目の土地もタップインの《陽花弁の木立ち》。しかも出てきたのは《巣の侵略者》で、これにはお互い苦笑い。 藤本 「さすがに弱い」 東野 「なめてんのか手加減か」 東野 将幸
東野 将幸
 返すターンに東野は《野生語りのガラク》のオーバーランが致死量に達しているか慎重に検討、ここは《戦隊の鷹》2体での攻撃にとどめ、さらにアンタップ能力を使用して《ミラディンの十字軍》《戦隊の鷹》《戦隊の鷹》と全力展開。  大量のブロッカーを前に《野生語りのガラク》に触ることすらできない藤本は諦めてカードを片付けた。 東野 1-0 藤本  ここで東野のシャッフル中に異変。デッキが59枚しか・・・ない?  が、サイドボードが1枚重なっていることに気づき事なきをえる。 東野 「あーよかった。メイン60枚あったのにサイド後59枚とかそんなんあるわけないやん。ふっじー(藤本)に消されたか思たわ」 藤本 「そんな地味なことするかい(笑)」
Game 2
 先手の藤本が1回マリガン。6枚をキープするものの、《陽花弁の木立ち》タップインで《極楽鳥》が出ない。東野は《》だけでターンエンド。  藤本はどうにか2枚目の土地である《活発な野生林》を引き込みつつ1ターン遅れの《極楽鳥》をプレイすると、東野も4マナ圏のビッグアクションに備えて《巣の侵略者》でマナブーストする。  ここで3枚目の土地である《平地》をトップした藤本が先に4マナに到達するが、出てくるのは大物ではなく《巣の侵略者》でいまいち噛み合わない。  対して東野は《野生語りのガラク》、アンタップ能力から《戦隊の鷹》と、先ほどと遜色ないぶん回りを見せる。  1ゲーム目の再現にはさせまいと、これを2体目の《巣の侵略者》経由で即座に《忘却の輪》する藤本。続く東野の《刃砦の英雄》にも《未達への旅》を合わせる。 藤本 知也
藤本 知也
 だが返すターン、東野がプレイしたのは《酸のスライム》。《忘却の輪》が取り除かれ、《野生語りのガラク》が場に戻る。即座にアンタップ能力が使用され、更なる《戦隊の鷹》を展開する東野。  藤本も2枚目の《忘却の輪》で再度《野生語りのガラク》を追放するが、マリガンに加えて《戦隊の鷹》分のアドバンテージが取り返せておらず、いかにも後手にまわってしまっている。  なおも東野の攻勢は止まらず、《饗宴と飢餓の剣》を《戦隊の鷹》にまとわせると、藤本の手から最後の希望である《刃砦の英雄》がこぼれ落ちてしまう。  ダメ押しに東野が《饗宴と飢餓の剣》でアンタップした土地から《刃砦の英雄》をプレイすると、覆しがたい盤面を前に藤本はカードを畳むしかないのだった。 東野 2-0 藤本
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RESULTS

対戦結果 順位
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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