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日本選手権11

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Deck Tech: まさかの白緑のビートダウン!?

by Tomohiro Kaji  初日のスタンダード4回戦を終えて、4-0したプレイヤーは、358人中22人。  その中でもひときわ異彩を放つのがこのデッキだ。
藤本 知也
日本選手権2011(スタンダード)[MO] [ARENA]
4 《
3 《平地
3 《活発な野生林
4 《陽花弁の木立ち
4 《剃刀境の茂み
2 《湿地の干潟
2 《新緑の地下墓地
4 《地盤の際

-土地(26)-

4 《極楽鳥
4 《巣の侵略者
3 《水蓮のコブラ
3 《刃の接合者
4 《刃砦の英雄
1 《強情なベイロス
3 《酸のスライム
3 《ワームとぐろエンジン
1 《大修道士、エリシュ・ノーン

-クリーチャー(26)-
3 《未達への旅
1 《出産の殻
4 《野生語りのガラク

-呪文(8)-
3 《呪文滑り
2 《孤独な宣教師
1 《最後のトロール、スラーン
1 《酸のスライム
1 《ガイアの復讐者
2 《天界の粛清
2 《忘却の輪
1 《忍び寄る腐食
2 《召喚の罠

-サイドボード(15)-
 このデッキを使い、藤本は直前予選を通過しての本戦への参加権利を獲得した。  それにしてもデッキリストを見た限り、なんだか強い白緑のカードいっぱい入っていて、特に目立ったテクだったり、メインには基本セット2012のカードが一枚も入っていない。  一応《忘却の輪》がサイドボードに入ってはいるが、このデッキはどうやって初日を4-0したのだろうか?  その答えの1つは、主要のマナ域を赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》のギリギリ前に照準を絞っていることだろう。  赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》といえば、最速で《原始のタイタン》へと繋げるのが勝利への近道だ。  だがそれも《不屈の自然》が帰ってきてマナ加速が増えたとはいえ、《原始のタイタン》が戦場へ出るには2枚のカードを使っても4ターンかかる。  対して、この白緑には11枚入っているマナ加速から《刃砦の英雄》を3ターン目にキャストできる。  仮に先攻だったとして2回の攻撃ができるならば、トークンを含めて合計18点のダメージ。《原始のタイタン》を無視して相手を殴りきれるほどのダメージが与えられるだろう。  もう一つがトークンと《野生語りのガラク》のシナジーだろう。  さすがに《野生語りのガラク》にはもう慣れているが、《巣の侵略者》《刃の接合者》《刃砦の英雄》で手数を増して、《踏み荒らし》能力でゲームを決める。  そして、このデッキの原型はプロツアー・名古屋でもTop8へ残った藤田 剛史からシェアしてもらったものらしく、黒田 正城、東野 将幸といったプレイヤー達も白緑をシェアされており、そのリストは藤本のものとは幾分違った形になっていた。
藤田 剛史
日本選手権2011(スタンダード)[MO] [ARENA]
6 《平地
6 《
3 《活発な野生林
4 《剃刀境の茂み
4 《陽花弁の木立ち
2 《地盤の際

-土地(25)-

4 《極楽鳥
4 《巣の侵略者
4 《戦隊の鷹
4 《ミラディンの十字軍
4 《刃砦の英雄
2 《酸のスライム

-クリーチャー(22)-
4 《未達への旅
3 《饗宴と飢餓の剣
4 《野生語りのガラク
2 《ギデオン・ジュラ

-呪文(13)-
4 《孤独な宣教師
3 《復讐蔦
2 《天界の粛清
2 《忘却の輪
2 《忍び寄る腐食
2 《地盤の際

-サイドボード(15)-
※デッキリストに一部欠落(《地盤の際》)がありましたので修正いたしました。ご迷惑をおかけいたしました。(編集)  基本のコンセプトは、マナ加速からの《刃砦の英雄》と《野生語りのガラク》という2大パワーカードをキャストすることに変わりがないが、簡単に比較すると、 という選択の違いが見られる。
 藤本は、メタゲーム上で赤いデッキを強く意識しているのに対し、藤田のデッキは、サイドボードの《復讐蔦》をとっていたりと、コントロールを意識した構成になっているようだった。  この原稿を書いている現在、スタンダードラウンドは、残すところあと3つ。そして、ここに挙げた藤本と東野が2敗ラインでマッチアップされたようだ。  白緑ビートダウン、Top8入賞なるか?
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RESULTS

対戦結果 順位
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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