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グランプリ・東京2016

観戦記事

第14回戦:石村 信太朗(MO) vs. 川崎 慧太(大阪)

By Sugiki, Takafumi

 11勝2敗という崖っぷちラインから、フィーチャーマッチに呼ばれたのは石村信太朗(MO)と川崎慧太(大阪)。川崎は、昨年のグランプリ・シンガポール2015でトップ8入りした実績もある関西の強豪プレイヤーであり、BIG MAGICのチームシャツ契約をしている「BIGs」の一員でもある。

 対する石村は、《波停機》に由来する「ライザ」の愛称で親しまれ、プロツアートップ8の経験を持つ強豪プレイヤーである。また、Magic Onlineでもその卓越したプレイを見せており、2010年のMagic Onine Championship Seriesへの出場経験もある。


石村 信太朗 vs. 川崎 慧太
ゲーム1

 ともにマリガン後、川崎は《風切る泥沼》、《ウルヴェンワルド横断》から《》をサーチ、石村は《》、《荒地》から《残された廃墟》で《》をサーチする序盤となった。川崎は黒緑青のコントロール、石村は赤緑のランプデッキであることが伺える。

 川崎は3ターン目《森の代言者》を出すのみで土地をプレイできない。対する石村は、《ニッサの誓い》から《不屈の追跡者》を用意し、次のターンからは手掛かりを生み出していく構えを見せた。

 なんとか3枚目の土地となる《》を引き込み、《骨読み》をプレイして、川崎はさらなる土地を探しに行く。《森の代言者》で攻撃をし、石村のライフは18。対する石村は、《不屈の追跡者》をプレイしてから、《進化する未開地》をプレイ、即座に《》をフェッチし、手掛かりを2個得る。

 川崎は自身のターンに《究極の価格》で《不屈の追跡者》を除去し、これ以上の手掛かりを石村に許さない。しかし土地が伸ばすことができず、これは川崎にとって大きな痛手である。石村はさらに《爆発的植生》でマナを快調に伸ばしていく対照的な展開だ。

 《精神背信》によって《森の代言者》への対処をされるカードを抜き去りに行く川崎だが、石村の手札から開示されたのは2枚の《龍王アタルカ》。うち1枚を追放するも、石村はもう一方を着地させ、川崎の《森の代言者》を葬り去る。

 川崎は強烈な8点クロックを突きつけられ対処の必要があるのだが、《ゲトの裏切り者、カリタス》を出すのみでターンを終了。対する石村は手掛かりでしっかり《炎呼び、チャンドラ》を引き込んでおり、[-X]の能力をX=4で使用して対処する。

 川崎もライブラリートップから《破滅の道》を引き込み、なんとか《龍王アタルカ》には対処するものの、石村が追加で展開する《炎呼び、チャンドラ》、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》には対処ができず、石村が1ゲーム目を先取した。

石村 1-0 川崎


石村 信太朗
ゲーム2

 川崎はまたもマリガンからのスタート。川崎の《精神背信》で《面晶体の記録庫》が2枚、《炎呼び、チャンドラ》、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》、《不屈の追跡者》と土地という手札が公開され、川崎は悩んだ後《不屈の追跡者》を追放する。

 石村は3マナのアクションを抜かれてしまったため、《荒地》を出してターンを返す。川崎は手札にある《ゲトの裏切り者、カリタス》の安全を確保するため、先ほど見た《炎呼び、チャンドラ》を抜く想定で、《強迫》をプレイするも、石村のトップデッキは《歪める嘆き》。ぴったりと石村が対応する。

 石村は《面晶体の記録庫》でマナを伸ばすが、赤マナが1つしかないため、《炎呼び、チャンドラ》はすぐにはプレイできない。一方、川崎は急がないと石村が《絶え間ない飢餓、ウラモグ》をプレイできるマナまで到達してしまうため、《炎呼び、チャンドラ》に討ち取られることを承知のうえで《ゲトの裏切り者、カリタス》を盤面に加える。


川崎 慧太

 石村は土地が4枚で止まってしまっており、2枚目の《面晶体の記録庫》をプレイして、1枚目を2枚ドローに変換するも《》を引けない。川崎は《ゲトの裏切り者、カリタス》で攻撃を行い、さらに《森の代言者》を追加。

 対する石村はようやく《残された廃墟》で《》を引きこむ。そして、除去されるリスクはあるが《現実を砕くもの》をプレイ。川崎は《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》が手札にあるものの、5マナ目を引かなかったために除去できず、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を《無限の抹消》で抜き去る。

 石村は待望の赤マナ2つが揃い、《炎呼び、チャンドラ》で《ゲトの裏切り者、カリタス》を除去。川崎も5マナ目を引いて《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》で《現実を砕くもの》を除去し、戦場のクリーチャーは全てまっさらになった。

 ターンの帰ってきた石村は、《不屈の追跡者》、《不屈の追跡者》、9枚目の土地をプレイしてから追加の《不屈の追跡者》と、手掛かり2つと強烈なダメージクロックとアドバンテージ源を突きつける。

 川崎は《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》でドローをし《闇の誓願》で《龍王シルムガル》を手札に加え、《闇の誓願》から生み出されたマナで《不屈の追跡者》のうち1体を除去する。

 しかし、手掛かりが生み出すアドバンテージは大きく、石村は《不屈の追跡者》で《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》を討ち取った後、川崎の《龍王シルムガル》も《龍王アタルカ》で退ける。

 川崎はこれ以上抵抗することはできず、盤面を片付けた。

石村 2-0 川崎

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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