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グランプリ・シドニー2016

観戦記事

準決勝:Seth Manfield(アメリカ) vs. Scott Lipp(アメリカ)

By Masashi Koyama

 今のマンフィールドを止めることができるプレイヤーなどいるのかと思ってしまう。

 それほどに、彼の強さは他を圧倒している。

 そのマンフィールドと準決勝で相対するはチーム「East West Bowl」のチームメイト、スコット・リップ/Scott Lipp。

 チームメイトとして手の内を知るリップは、果たしてこのとんでもない男に立ち向かう術があるのだろうか?

 マンフィールドにとっては、グランプリマスターまであと2勝。

 この傑物が全てをかっさらってしまうのだろうか?

sf_manfield_lipp.jpg
ゲーム1

 リップが《スレイベンの検査官》から《月皇の外套》、さらに《罪からの解放者》でダメージレースを開始し、マンフィールドが《ぼろぼろの憑依者》召喚から《スレイベンの検査官》に《絞首束縛》で応える序盤戦。

 しかしリップは《辺境林の生存者》から《剛胆な補給兵》と5ターン連続で展開を続け、マンフィールドに対し一気に勝負を決めにかかる。

 マンフィールドは《歓喜する信者》で何とか耐えるものの、5枚目の土地が引けず渋い顔。

 ブロッカーを用意してみるも、リップのいわゆる「ブン回り」を防ぎきることはできないのだった。

マンフィールド 0-1 リップ


1本目を落としたマンフィールド
ゲーム2

 マンフィールドが《波止場の潜入者》からスタート。リップは《耕地這い》から《罪からの解放者》という展開。

 マンフィールドは《波止場の潜入者》の攻撃からエルドラージ・ホラー・トークンを生み出し、さらに《薬剤師の霊》を追加する。

 これは《耕地這い》をブロックした際に《木こりの気概》で失ってしまうものの、《波止場の潜入者》をブロックした《罪からの解放者》を《腕っぷし》で討ち取り、攻撃を通しやすい状況を作り出す。

 そして、この「ルーター」が手札を整え戦力を追加と、ゲームの天秤をマンフィールドに傾け始める。

 リップは《耕地這い》に《月皇の外套》をつけ、さらに《信者の杖》を装備し、サイズでマンフィールドを乗り越えようとするも、マンフィールドは《霊体の予備兵》でブロッカーを用意する。

 攻撃し続けるしかないリップは単騎駆けを継続するも、マンフィールドのブロッカーを排除することは叶わず、航空戦力の前に1本を取り返されてしまった。

マンフィールド 1-1 リップ


リップはチームメイトを倒すため全力を傾ける
ゲーム3

 最後のゲームはあっけないものだった。

 リップが《首絞め》《戦闘的な審問官》から口火を切ると、マンフィールドは《平地》3枚でストップしてしまい、ディスカードを始めてしまう。

 なんとか2ターン遅れて《》を引き込んだマンフィールドは《沈黙の観察者》を繰り出すも、すでにライフは1桁まで落ち込んでいる。

 リップが手札から《木こりの気概》と《腕っぷし》を放り投げると、マンフィールドはすぐにリップに向けて笑顔で手を伸ばした、そして、この瞬間にグランプリマスターレースの幕も閉じたのだった。

マンフィールド 1-2 リップ

リップがマンフィールドをストップ!グランプリマスターはブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duin!
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