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グランプリ・静岡2017春

観戦記事

第6回戦:井上 徹(福岡) vs. Christian Calcano(アメリカ)

By Hiroshi Okubo

 第6回戦のテキストフィーチャー席に登場したのはBIGMAGIC所属のシルバーレベル・プロ、井上 徹(福岡)とアメリカからの刺客、ゴールドレベル・プロのクリスティアン・カルカノ/Christian Calcano(アメリカ)だ。

 先週末にスペイン・バルセロナの地で開催されたグランプリ・バルセロナ2017にて12勝3敗という優秀な成績を残していた井上の「黒赤エルドラージ」はアメリカの強豪にも通用するのか? ここまで両者全勝で一歩も譲れない第6回戦、決戦の火蓋が切って落とされる。

第6回戦:井上 徹(福岡) vs. Christian Calcano(アメリカ)

井上 徹(福岡) vs. Christian Calcano(アメリカ)

ゲーム展開

第1ゲーム

 カルカノが第1ターンの《スレイベンの検査官》以降クリーチャーを展開できずにいる隙に、井上が第2ターンに《キランの真意号》、第4ターンに《難題の予見者》を呼び出す。これによりカルカノの《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と《致命的な一押し》2枚と土地3枚というマナフラッド気味の手札を確認し、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を抜き去る。

 対するカルカノは手掛かり・トークンを生け贄に捧げつつ《致命的な一押し》で《難題の予見者》を除去し、引き込んだ《異端聖戦士、サリア》に望みを託すが、井上はこれに《無許可の分解》。互いの盤面にクリーチャーが定着しない一進一退の攻防が続く。

 だが、カルカノが《屑鉄場のたかり屋》を引くと状況は一変。井上はこれに《致命的な一押し》を撃ち込み1ターンのタイムラグを作り出すが、井上がブロッカーとして用意した《難題の予見者》がカルカノのアタックと《歩行バリスタ》によって葬られると、ゲームは徐々にカルカノに傾くかと思われた。

クリスティアン・カルカノ/Christian Calcano(アメリカ)

クリスティアン・カルカノ/Christian Calcano(アメリカ)

 だが、井上が次にプレイしたのは《作り変えるもの》! これを《オラン=リーフの廃墟》によって5/4まで育てると、カルカノにとっては驚異的な壁となる。クリーチャーが打ち取られるのもやむなしと無理やり攻撃を仕掛けるカルカノだったが、井上が《屑鉄場のたかり屋》を引き込んだことで《キランの真意号》が機能し始め、凌ぎ切られてしまう形となった。

 いよいよ攻撃が通らなくなってしまったカルカノが苦渋のドローゴーを宣言するのに対し、井上は《ピア・ナラー》をプレイ。戦場に出たときの能力によって出てきたトークンも《オラン=リーフの廃墟》によって強化され、今度は井上が攻める手番となった。《キランの真意号》で攻め立てるうちにカルカノのライフを9まで削り、いよいよ井上がライフレースを先行し始める。

 地上が止まってしまい、航空戦力を引くことができないカルカノは井上の攻めに対応しきれない。やがて井上が《屑鉄場のたかり屋》+《ピア・ナラー》のコンボを決めて一斉攻撃を仕掛けると、カルカノは素早くカードを片付けて第2ゲームの準備を始めた。

井上 1-0 カルカノ

第2ゲーム

 先攻のカルカノが《模範的な造り手》、《キランの真意号》と好調に攻め立て、井上が《歩行バリスタ》で《模範的な造り手》を除去する。先の第1ゲームではマナフラッドしていたカルカノだったが、第2ゲームで持ち直せるか......

井上 徹(福岡)

井上 徹(福岡)

 と思いきや、今度はカルカノの土地が3枚で止まってしまう。井上は隙を突いて《キランの真意号》をプレイし、続くターンに《現実を砕くもの》をプレイ。強烈なクロックでカルカノに迫る。

 カルカノは《現実を砕くもの》に《停滞の罠》、《キランの真意号》に《無許可の分解》をぶつけ、ブロッカーとして《スレイベンの検査官》を用意して耐えようと試みるが、その間にも《ピア・ナラー》を呼び出していた井上。最後には《飲み込む炎》で《スレイベンの検査官》もろともカルカノを焼き払い、勝利をもぎ取っていった。

井上 2-0 カルカノ

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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