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グランプリ・静岡2017春

観戦記事

第5回戦:市川ユウキ(東京) vs. Shawn McNeace(沖縄)

By Sugiki, Takafumi

 日本一の名峰富士山の麓で行われている、グランプリ・静岡2017春。優勝の頂を目指し2700名以上のプレイヤーがツインメッセ静岡に集っている。初日の折り返し第5回戦を迎え、このラウンドでフィーチャーテーブルについたのは市川ユウキ(東京)とショーン・マクニース/Shawn McNeace(沖縄)。

 市川はプロツアー『ニクスへの旅』プロツアー『マジック2015』の2大会連続トップ8という鮮烈な戦績を残して以降、常に日本のマジックトップシーンで活躍する、言わずと知れたゴールドレベルプロプレイヤー。今シーズンもグランプリ・京都2016でチーム戦優勝、グランプリ・クアラルンプール2016ではベスト4と素晴らしい戦績を残している。

 対するショーン・マクニースは昨シーズンのグランプリ・名古屋2016にてトップ8に入賞した経験のある沖縄在住のアメリカ人プレイヤーだ。立ちはだかる市川に対し、マクニースはどのようなデッキを持ち込み、この高く険しい壁を乗り越えようとするのか。

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ゲーム1

 マリガンをした先手のマクニースが《模範的な造り手》、《歩行バリスタ》X=1、《屑鉄場のたかり屋》と軽快に展開する。マクニースのマリガンの選択は十分に報われた形......であるはずだった。

 市川は、《霊気拠点》、《》と展開し「4色《サヒーリ・ライ》」や「ティムール《電招の塔》」、「ティムール《霊気池の驚異》」を匂わせる立ち上がりから、 3ターン目にプレイしたのは、《光輝の炎》!! マクニースの盤面を市川が放った炎が一掃する。

 マクニースは後続を展開せず《屑鉄場のたかり屋》を戦場に戻すことを選択。対する市川は戦場に《逆毛ハイドラ》を展開。マクニースの《屑鉄場のたかり屋》は攻撃に行くことができない。ここまでで、市川のデッキはやや特殊なチューンがされたティムール《電招の塔》であると判明する。

 こうなると、完全に市川のペース。《天才の片鱗》で手札を整えつつ、要の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》は《不許可》。《電招の塔》も設置し、万全となったところで《逆毛ハイドラ》が攻撃。マクニースの攻撃を誘う。


市川ユウキ

 マクニースは、市川の思う壺であるとは分かっていながらも、《屑鉄場のたかり屋》と《スレイベンの検査官》で攻撃。《屑鉄場のたかり屋》に対して《電招の塔》から3点の《稲妻》が走り、マクニースは《大天使アヴァシン》で避けようとするも、予定調和の《虚空の粉砕》で、マクニースの勝ち目は粉砕される。

 市川は2個目の《電招の塔》を設置し、盤石の態勢。あとは《逆毛ハイドラ》が大パンチを決めて危なげなく1ゲーム目を先取した。

市川 1-0 マクニース

ゲーム2

 再び先攻となったマクニースは、《スレイベンの検査官》《キランの真意号》と展開するも後続がなく、《スレイベンの検査官》で1点ずつ殴る展開。市川という高い壁を打ち破るには、あまりにも弱い出だしだ。

 市川はマクニースの放つ《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》、《歩行バリスタ》X=3というキーポイントを打ち消し呪文で確実に抑えつつ、ドローを進めていく。

 マクニースが3マナを立たせ《無許可の分解》を匂わせながら、《乱脈な気孔》と《スレイベンの検査官》を《キランの真意号》に乗せて攻撃してくるのを受けて、ライフは7。

 市川は誘われているのはわかっているものの、ここしかタイミングがなく《奔流の機械巨人》をプレイし、《天才の片鱗》で2枚ドロー。マクニースはそれを確認してから《無許可の分解》で《奔流の機械巨人》に退場願う。これで市川のライフは4と危険水域。しかし、市川はふんだんな手札を抱え、マナをフルオープンでターンを返す。


ショーン・マクニース/Shawn McNeace

 マクニースはこうなると押し込むしかなく、再度《キランの真意号》が攻撃。しかしながら、市川が《蓄霊稲妻》をプレイ。市川は自身のターンに《逆毛ハイドラ》をプレイし次のターンには攻撃に繰り出す。

 これで攻守は完全に逆転。マクニースの《大天使アヴァシン》、一縷の望みを掛けた《苦い真理》はいずれも《虚空の粉砕》、《奔流の機械巨人》からの《虚空の粉砕》で打ち消される。最後は市川が《光輝の炎》によりブロッカーをなぎ払い《逆毛ハイドラ》、《奔流の機械巨人》、《伐採地の滝》を攻撃に繰り出したところで、マクニースは右手を差し出した。

市川 2-0 マクニース

 《大天使アヴァシン》、《奔流の機械巨人》に対する《無許可の分解》を巡る攻防についての感想戦をひとしきり終え、2人から自然と「Good Luck!」の声が、そして最後に、お互い「See you in the Top8!!」

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