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グランプリ・静岡2015

観戦記事

第10回戦:八十岡 翔太(東京) vs. 中村 颯太(京都)

By Sugiki, Takafumi

 グランプリ静岡も2日目を迎えた。ここでは2敗同士の八十岡と中村の対戦をお届けしよう。

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八十岡 翔太 vs. 中村 颯太

ゲーム1

 先攻は中村であるが、八十岡が2ターン目に出した《アイノクの盟族》がファーストクリーチャー。対する中村も3ターン目に《ケルゥの吸血者》を出す。

 八十岡は《アイノクの盟族》を長久し将来に向けての投資を行い、対する中村は《ケルゥの吸血者》での攻撃の後に、変異を盤面に追加する。

 《アブザンの戦僧侶》をプレイした八十岡は、《アイノクの盟族》で攻撃。《アブザンの戦僧侶》の効果でライフを引き上げる。

 対する中村も次のターンに《ケルゥの吸血者》と変異で攻撃。ブロックが無いことを確認した後、変異を《クルーマの盟族》に。盤面のプレッシャーを強める。

 しかし、次に八十岡がプレイしたカードは中村に絶望をもたらすこととなった。そのカードとは《アラシンの上級歩哨》!

 《アイノクの盟族》が攻撃し、《アブザンの戦僧侶》の長久と自身の能力で《アラシンの上級歩哨》が5/6までサイズアップ。これで中村のクリーチャーは盤面を見る限りでは全く通らなくなってしまった。中村はコンバットトリックが手札に無いのか、《賢者眼の侵略者》を出し、1マナを残すのみでターンを返す。

 こうなると完全に八十岡のペース。全てのクリーチャーで攻撃をし、《賢者眼の侵略者》でブロックされた《アラシンの上級歩哨》に自身の能力で+1/+1トークンを載せる。これで八十岡のライフは一気に30まで引き上げられ、中村のライフは9となる。中村は次のターンに《軍用ビヒモス》を出すも、《アラシンの上級歩哨》に対する回答には全くなっていない。このまま八十岡が1ゲーム目に勝利した。

八十岡 1-0 中村

ゲーム2


中村 颯太

 先攻をとった中村は1ターン目に《蔑み》を放つ。八十岡の手札から開示されたのは、《ジェスカイの学徒》、《アラシンの上級歩哨》、《鐘音の一撃》、《果敢な一撃》、《抵抗の妙技》と土地が2枚。ここから、当然のように前のゲームのキーカードとなった《アラシンの上級歩哨》を抜く。

 中村は《刃の隊長》、強襲した《マルドゥの軍族長》、強襲した《吠える鞍暴れ》と軽快にマルドゥ・ビートここにありという展開を見せる。対する八十岡も《ジェスカイの長老》、《ジェスカイの学徒》とプレイするも、コンバットトリックで一方的に討ち取られるリスクを回避するために、ダメージを甘んじて受け、ライフは11まで落ちている。

 八十岡は《吠える鞍暴れ》に《鐘音の一撃》をエンチャントし、解決策を探しに行くため《ジェスカイの長老》を攻撃に繰り出してターンを終了する。

 中村は八十岡の手札にコンバットトリックがあることを確認はしているものの、相手のライフを削りに行くことしかできず、《刃の隊長》、《マルドゥの軍族長》で攻撃。八十岡は《刃の隊長》を《ジェスカイの学徒》でブロックし、《抵抗の妙技》で強化。《刃の隊長》の除去に成功する。ここで中村が追加したクリーチャーは《マルドゥの頭蓋狩り》で、攻め手というには少し物足りない。対する八十岡は《ジェスカイの長老》の攻撃で手札を整えるのみでターン終了。


八十岡 翔太

 中村はついに6マナに到達し、《鐘音の一撃》の能力で《吠える鞍暴れ》をアンタップ、その攻撃で八十岡の残りのライフを削りに行く。しかしながら、八十岡は《抵抗の妙技》で+1/+1カウンターが乗った《ジェスカイの学徒》に《果敢な一撃》をプレイし、果敢でタフネスを5まで上げてチャンプブロックを回避する。

 八十岡はついに《停止の場》を引き当て《吠える鞍暴れ》を除去。これで完全に攻守が入れ替わる。先ほどまでに《ジェスカイの長老》の攻撃で整えていた手札から、《アイノクの盟族》、《ジェスカイの長老》、《氷河の末裔》とプレイ。

 中村のライフが10まで落ち込み、クリーチャー数でも上回ったところで八十岡が《氷河の末裔》、《ジェスカイの学徒》、《ジェスカイの学徒》、《アイノクの盟族》で攻撃。中村は《マルドゥの頭蓋狩り》、変異といったブロッカーがあったがチャンプブロックをするしかなく、ここから盛り返すプランも見えないため投了することとなった。

八十岡 2-0 中村
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