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グランプリ神戸11

読み物

準決勝: 三原 槙仁(千葉) vs. 大森 健一朗(兵庫)

by Tatsushi Tsukamoto
大森 健一朗
大森 健一朗
 準決勝に駆け上がり決勝の座に挑むは、大森 健一朗。津村 健志とともに、このグランプリ・神戸に向けてナカシュー(中村修平)邸で調整をしてきたらしい。このエクステンデッドでは「ナヤ」を使い続けてきたという。今回ももちろんだ「ナヤ」だ。  中村も津村も大森を評価していて、関西勢の期待の星といえる存在だという。現にこうして、準決勝の卓に座っていることがそれを証明している。  この「ナヤの新星」に対するは「魔王」三原槙仁、デッキは64枚のオーメンヴァラクート。シャッフルの最中にも自分のデッキが64枚と説明している。この特異な枚数にオカルトが凝縮されているのであろうか?  隣の準決勝卓でシャッフルをする八十岡翔太に対して「決勝で会いましょう!」などと話しかけたり、機嫌の良い三原。もしかして今日は物凄く「ノっている」のか? この陽気は試合にどう影響するのか。  一方、黙々とシャッフルする大森。対照的な二人だ。  関西対関東、ビート対コンボ。  どこからどこまでも正反対。楽しみな試合になりそうだ。
Game 1
Round 10  ダイスを振れば両方「6」の三原。ツイてるね、ノってるね!  しかし7枚のカードを引いた瞬間にスイッチが入る三原、これが世界王者なのか。凛々しい顔立ちの三原はキープを宣言。  一方、大森はマリガンして6枚からのスタートとなった。  《海辺の城塞》スタートの三原に対し、大森は《貴族の教主》から。  《定業》で《不屈の自然》を手に入れた三原、スピードは中速だが手札はテンパイ状態なのだろうか? 《獣相のシャーマン》を追加し、《貴族の教主》で攻撃する大森。  ここで三原は《不屈の自然》で《》を戦場に追加した後に《》を置く。このデッキは《虹色の前兆》を置かなくても勝てるように、《》が7枚も入っているのだ。  それによる《風景の変容》単体での「わからん殺し」を沢山してきたと語る三原。さすが魔王である。  一方、黙々と《貴族の教主》でアタックする大森。コンボ相手には心許ないクロックなので後続が欲しいところであり、《獣相のシャーマン》で《狡猾な火花魔道士》を捨て、サーチしてきた《石鍛冶の神秘家》をすぐに戦場に出し《饗宴と飢餓の剣》を手に入れる。次のターンから爆発するのか大森。  一方爆発しっぱなしの三原は、《虹色の前兆》から《戦争門》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と 流れるような動きで、まずは《獣相のシャーマン》を葬る。  負けじと大森は《饗宴と飢餓の剣》を《獣相のシャーマン》に持たせて攻撃。三原は《》を捨てる。  しかし、起こした土地でアクションをせずに大森は静かにエンド。  「お?」と小さいリアクションを起こしながらも三原は、《ムル・ダヤの巫女》を召喚。  ライブラリーの上から《霧深い雨林》が顔を見せると、そのまま戦場に招かれ《貴族の教主》を葬るが、レスポンスで《ムル・ダヤの巫女》に《稲妻》が落とされる。  だが三原は手を休めることなく、《戦争門》から2枚目の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を追加。  これで剣を手にしたまま《石鍛冶の神秘家》が崩れ落ち、後がない大森。  ここで《狡猾な火花魔道士》にいきなり《饗宴と飢餓の剣》をつけてアタックする大森に、三原は「すげぇ!」とオーバーリアクションした後に、手札0からの《魔力変》で土地を引き込み、《狡猾な火花魔道士》と大森に3点ずつ。  《貴族の教主》しか出せなくなった大森に三原はトップから《風景の変容》を叩きつける。  オーバーキルとはこのことである。 三原 1-0 大森
Game 2
 ゲーム間にも八十岡に茶々を入れる三原、まさに人生絶好調といった所か。 三原 「いやぁ、いい環境だ、白力線(《神聖の力線》)全然張られないよ。」 八十岡 「ついてるなぁー。」  その間、大森は黙々とシャッフル。
三原 槙仁
三原 槙仁
 先攻を取った大森は刹那のタイミングでマリガン。三原は《定業》2枚と《魔力変》《風景の変容》と土地3枚のハンドを嬉しそうにキープした。  マリガンした大森の立ち上がりは《貴族の教主》。マリガン分の損失をどうカバーできるか。  《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を置く三原、今まだ休火山だが三原の火山だけはいつ爆発するかわからない。本人は既に爆発しているのだから。  またもや2ターン目《獣相のシャーマン》の大森。  対して《》《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》から《魔力変》を使い、2回《定業》を打つ三原。この異次元のような動き、三原のデッキは「凄い」だけでなく「強い」。常識に囚われずに自分を信じて調整を重ねた結果なのであろう。  あっという間に手札も変容した三原。キーパーツを抱え込んで、後は土地を並べるだけになったようだ。  それに対して大森のドローはあまり良くないようで、地道に《復讐蔦》を墓地に送り込んでいたのだが、《復讐蔦》が蘇った頃には、三原の火山は人間にはどうすることもできないくらい火を吹いたのであった。  実力や確固とした論理と、運にも味方された三原が、決勝へと駒を進めた。 三原 2-0 大森
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