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グランプリ・北京2016

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目指せグランプリ・マスター!齋藤友晴選手にインタビュー

By Masashi Koyama

 選ばれしプレイヤーだけが集うマジック世界選手権。先ほどはその参加資格を得る有力候補である、来期プラチナ・プロが確定した玉田遼一選手をご紹介しました。

 そして、異なる道で世界選手権を目指すプレイヤーがここにひとり。

 1年を通して最もグランプリでプロ・ポイントを獲得したプレイヤー「グランプリ・マスター」を目指す、齋藤 友晴 選手(千葉)です。

 現在、2位とわずか1点差という僅差ながらも堂々グランプリ・マスター・レースの首位に立っています。グランプリ・マスターには世界選手権出場権利が与えられるとあって、このグランプリ・北京2016でも目が離せないプレイヤーです。

 マジック専門店の晴れる屋オーナーとプロ・プレイヤーの二足のわらじを履きながら世界選手権出場を狙う齋藤選手。

 プラチナ・レベルも視野に入るほどの好調さで今シーズンを送っていますが、どんなビジョンを持ってグランプリに挑んでいるのでしょうか?

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――今、僅差とはいえ、シーズンを折り返してグランプリ・マスターレース1位ですが、どう感じていますか。

「人生でもそうかもしれないけど、プロマジックをしてるとどこかで勝負を賭けなきゃいけないタイミングが来るんですよね。それが今ですね。もともと今シーズンの目標は、全部のグランプリに参加するということだったんですよ」

――それの延長線上に世界選手権出場があると?

「プレイもするけど、ビジネスを広げようとしていたんですよ。それに加えて、一番マジックをやっていた頃に戻るためのリハビリも兼ねている感じです」

――来シーズンプラチナ・レベルに到達することを念頭に置かれてシーズンを開始されたんですか?

「いえ、(プラチナに)なれたらなれたで嬉しいですけど(笑)。あんまり無理しすぎても良くないというか、焦っても良くないというか、自分を追い込みすぎると疲れちゃうので。シルバーでシーズンを開始して、ゴールドになれたらいいなって。今グランプリ・マスターのレースで1位ですし、グランプリには全部出るって決めているので、なるべく本気で世界選手権を狙いたいですね。思ったより好調で、シーズン途中で目標が(グランプリ・マスターに)切り替わりましたね」

――ということは今後も海外のグランプリには参加し続けるのでしょうか?

「はい。今シーズンは全部出ますし、来年は2年連続で全部っていうのは色々厳しいかもしれないけど(笑)、積極的にプレイしようと思ってます」

――プラチナ・レベルも現実的な位置にいると思うのですが。

「プラチナはプロツアー次第ですね。グランプリのキャップが全部(獲得プロ・ポイント)3点以上で埋まってしまっているので。プラチナ・レベルはもちろん名誉なことですが、それよりも世界選手権の24人の枠に入るために、グランプリマラソン頑張ります(笑)。2位がリード・デューク/Reid Dukeで3位がアンテーリ・ファブリツィオ/Anteri Fabrizioと強いプレイヤーですが、彼らは全部のグランプリに出るとは限らないので」

――これだけグランプリに出ているとまとまった練習時間は取れないと思うのですが、普段はどんなスタンスで練習をしているのでしょうか。

「基本はなるべくグランプリを次のグランプリの練習に充てるスタンスです。グランプリの間にはあまり練習できないので。でも今はリミテッド(で開催されるグランプリ)が発売直後になって、その他は構築やチーム戦になって(フォーマットを)合わせやすくはなりましたね。まあ構築は全然勝てていないんですが(笑)」

――今シーズン印象に残っているグランプリはありますか?

「南米に2回とも2位になってるのが印象に残ってますね。移動時間とコストはかかるけど、それに見合ったリターンが得られてますね。自分が今一番強いプレイヤーじゃないのは知ってるし、ポイントを多く取るという目的に対していい立ち回りができているのが結果に繋がっているかなと。

 南米は地元のプレイヤーが多くて、例えばチリのサンティアゴでは地元のコミュニティのバーベキューに混ぜてもらったりしたんですよ。日本やアメリカのような大規模なイベントとは違って、そういった交流が楽しかったですね。」

――最後に今シーズンの意気込みをお願いします。

「グランプリ・マスター獲ります!」

――ありがとうございました!

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