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グランプリ・北京2016

観戦記事

第6回戦:Lee Shi Tian(香港) vs. 庄司 達郎(愛知)

By Masashi Koyama

 時刻は午後5時半。夕刻を迎え、空が橙色に染まり始める。

 会場では第6回戦のペアリングが貼りだされ、プレイヤーたちは次なる戦いの場へと急ぎ足で歩を進めている。

 そんな中、悠然と1番テーブルに現れたのはリー・シー・ティエン/Lee Shi Tian(香港)。

 世界のトッププレイヤーであり、アジアが誇るプラチナ・プロがここまで全勝を堅持し、このフィーチャーテーブルへ堂々の登場だ。

 対するは愛知からこの北京の地にやってきた庄司達郎だ。もともとは富山のプレイヤーだったらしく、「Duelist's Guild」という店舗で腕を磨いていたそうだ。

 初のフィーチャーマッチということで少し緊張が見られるものの、筆者がお名前と都道府県を伺っている間にリーが「僕の名前も書こうか?」と冗談を飛ばすと、庄司も笑顔へ変わり、2人の対戦が幕を開けた。


プラチナ・プロのリー(写真左)に庄司(写真右)が挑む
ゲーム1

 少し悩んで後攻のリーがマリガンし、占術でカードを下に送りゲームが開始。

 庄司が《》《》と並べ《内陸の木こり》からスタート。

 これがリーの《針毛の狼》と相打ちになり、庄司は《隠れるホムンクルス》《継続する調査》《古参の聖戦士》と並べ攻勢に出る。

 リーは《ねじれ地帯》でマナベースを整えると、《爆発性の機器》で《古参の聖戦士》を除去するが、庄司は《茨隠れの狼》を続ける。

 リーはボムである《マルコフの戦慄騎士》を降り立たせるが、庄司はこれを《狂気の一咬み》で一蹴。リーのライフを一挙に10まで落とし込む。

 リーは《魂を飲み込むもの》で対抗するが、庄司は《継続する調査》で得た手掛かりを生け贄に捧げ、《グリフの加護》を狼にエンチャントして攻撃に向かうと、リーのライフは2。《狂気の一咬み》で《隠れるホムンクルス》を除去し、《闇告げカラス》で1ターンは稼いでみるものの、空飛ぶ狼に蹂躙されてしまうのだった。

リー 0-1 庄司


軽快にゲームを先取した庄司
ゲーム2

 リーはまたもマリガンだが、《オリヴィアの血誓い》《枝細工の魔女》《茨橋の巡回兵》と軽快にクリーチャーを並べる好スタート。

 庄司は《縫合の刻み獣》《孤独な狩人》とクリーチャーを並べ地上を膠着させ、《教団の歓迎》でリーが召喚したばかりの《スレイベンのガーゴイル》のコントロールを奪取!

 リーはフルアタックし、《孤独な狩人》が《茨橋の巡回兵》をブロックしたところに《狙いは高く》で《孤独な狩人》を討ち取るが、追加の戦力を続けることができない。

 庄司は《縫合の刻み獣》に《グリフの加護》をエンチャントし、《隠れるホムンクルス》と盤面を整え、これらが《茨橋の巡回兵》、《枝細工の魔女》それぞれと相打つ。

 すると先ほど勝負を決めた《茨隠れの狼》を引き込み、さらに《スレイベンのガーゴイル》を《石翼の反目者》に変身させてリーに重い一撃を与え、一気に攻守を入れ替える。


リーは庄司の攻撃を受け渋い顔

 リーはここで《》を引き込むと、手札から出番を今か今かと待ち続けていた《アーリン・コード》!

 だが、庄司が冷静に空から《アーリン・コード》を叩き落とすと、リーはドローを見て土地だらけの手札を公開し、握手を求めたのだった。

リー 0-2 庄司

庄司 Wins!

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