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撤退コントロール(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年11月3日

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 プロツアー『戦乱のゼンディカー』を経てスタンダードのメタゲームはその輪郭を明らかにしましたが、実は同じ時期に、アメリカでは州別の選手権がいくつも行われていました。中でも私が興味を引かれたデッキは、ミシガン州で行われた「TCGPlayer Standard State Championships」にてトップ4入賞を飾ったエリック・トーマスマ/Eric Thomasmaの、「撤退コントロール」デッキです。このデッキは従来の「アブザン」デッキに『戦乱のゼンディカー』で登場した「撤退」を3種類採用したもので、さらにそれらの「上陸」を誘発させるために土地を戦場に繰り出す手段もとられています。

 このデッキの原動力は、《万神殿の伝令》です。このカードが各種「撤退」のコストを軽減するため、1ターンに2枚の「撤退」をプレイしてから土地を置いてふたつの「上陸」能力を誘発させる、ということが可能になるのです。《万神殿の伝令》がなければ、ほぼ確実に「撤退」を1ターンに1枚しか展開できず、「上陸」による恩恵を存分に引き出せないでしょう。このデッキに《万神殿の伝令》が4枚採用されていないのは、びっくりしましたよ。

 またこのデッキでは、土地を繰り出すための手段も実にクールなものが採用されています。最もわかりやすいのは、単純な土地の枚数でしょう。デッキリストをご覧の通り、このデッキには実に32枚もの土地が採用されています。スタンダードではまずお目にかかれない枚数ですね。このデッキにおける土地は呪文のようなものであり、さらにその「呪文」の効果は「撤退」が戦場にあればあるほど強力なものになっていきます。そのため、毎ターン土地を得ることが極めて重要なことなのです。

 それから、《忘却蒔き》も戦場に土地を繰り出す強力な手段です。その能力単体でも複数の土地を置けることが見込めますが、対戦相手が「探査」などで土地を追放していれば、一度に大量の土地を繰り出せる可能性も秘めているのです。そして、「フェッチ・ランド」や《荒廃した森林》も「上陸」を誘発させる優れた手段となります。それらはインスタント・タイミングで能力を起動できるため、どこからともなくブロッカーを生み出したり《包囲サイ》に+1/+1カウンターを置いたりして、相手の意表を突くことができるのです。

Eric Thomasma - 「撤退」
スタンダード
1 《平地》
4 《森》
6 《沼》
2 《燻る湿地》
4 《梢の眺望》
4 《吹きさらしの荒野》
4 《樹木茂る山麓》
4 《乱脈な気孔》
3 《荒廃した森林》

-土地(32)-

3 《万神殿の伝令》
1 《巨森の予見者、ニッサ》
4 《包囲サイ》
3 《忘却蒔き》

-クリーチャー(11)-
3 《アブザンの魔除け》
4 《ハグラへの撤退》
4 《カザンドゥへの撤退》
4 《エメリアへの撤退》
1 《完全なる終わり》
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》

-呪文(17)-
2 《始まりの木の管理人》
3 《棲み家の防御者》
2 《ガイアの復讐者》
4 《正義のうねり》
2 《究極の価格》
2 《衰滅》

-サイドボード(15)-

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