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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

赤白トークン(スタンダード)

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赤白トークン(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年8月27日


 《鍛冶の神、パーフォロス》はスタンダードでデッキの原動力となるカードでしたが、昨年「赤単信心」のカードがローテーション落ちしてからはあまりその姿を見かけなくなりました。そんな中、Magic Onlineのgiorno211はトークン戦略で《鍛冶の神、パーフォロス》を採用し、戦場にクリーチャーが出たときにダメージを与える能力を有効活用してみせました。このデッキでは、《鍛冶の神、パーフォロス》がクリーチャーになることはありません。それでも4マナで破壊不能を持ち、毎ターン複数のクリーチャーを強化しながら莫大なダメージを稼ぎ出してくれるエンチャントは、実に強力なものと言えるでしょう。

 このデッキは、一度に複数体のクリーチャーを生み出すカードを13枚も採用しています。《軍族童の突発》や《荒野の確保》といった単純にトークンを生み出すものもありますが、中には《太陽の勇者、エルズペス》のようにトークンを生み出すだけでないものもあります。

 《前哨地の包囲》は、赤のデッキがカード・アドバンテージを得る手段として広く使われています。ですが、今回のようなトークン戦略では「龍」モードを選ぶことでゲームの決め手にもなり得るのです。こちらのクリーチャーすべてが、死亡してもなおダメージを与えられるようになれば、対戦相手はブロックを大きくためらうことになり、またサイズの大きいクリーチャーとの相討ちもできるようになるでしょう。それから、1点とはいえトークンが1体戦場を離れるたびに相手にダメージが与えられていけば、やがてそれは大きく積み重なっていくのです。

 このデッキの本当にクールな点は、トークン・デッキに見えるこれが実はエンチャント・デッキでもあるところです。エンチャントを唱えることで意味を持つカードは《空位の玉座の印章》だけですが、これを1枚でも繰り出せばゲームは終わります。このデッキが駆使する除去はすべてエンチャントですし、《ニクス毛の雄羊》も実はエンチャント、そして《鍛冶の神、パーフォロス》自身もまたエンチャントなのです。

 基本的に大型のクリーチャーや全体除去に弱いトークン戦略ですが、このデッキはそれらに対して驚くほどの耐性があります。とても楽しそうですし、現在のスタンダードでは他と一線を画するデッキですね。

giorno211 - 「赤白トークン」
スタンダード[MO] [ARENA]
11 《
6 《平地
4 《戦場の鍛冶場
4 《凱旋の神殿
1 《進化する未開地

-土地(26)-

4 《ニクス毛の雄羊
2 《鍛冶の神、パーフォロス

-クリーチャー(6)-
4 《岩への繋ぎ止め
4 《荒野の確保
3 《絹包み
4 《払拭の光
4 《軍族童の突発
4 《前哨地の包囲
2 《空位の玉座の印章
3 《太陽の勇者、エルズペス

-呪文(28)-
2 《道の探求者
3 《ゴブリンの熟練扇動者
2 《異端の輝き
2 《存在の破棄
3 《神々の憤怒
3 《対立の終結

-サイドボード(15)-
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