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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

緑白・大変異(スタンダード)

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緑白・大変異(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年8月18日


 2週間前に行われたグランプリ・サンディエゴ2015(リンク先は英語)では、アグレッシブな緑白デッキがいたるところで見受けられました。このデッキは、プロツアー『マジック・オリジン』でブライアン・キブラー/Brian Kiblerが使用し、見事な成績を収めたものです。ところがドラフトでの成績が振るわず、そのときは彼のデッキに注目が集まることはありませんでした。その後キブラーが「GPサンディエゴで勝ちたかったら俺のデッキを使え」とツイートしたことで、人々は耳を傾けたのです。緑白デッキは会場全体で大きな人気を集め、多くのトップ・プロもまたそのデッキを選択しました。多くの使用者を集めたこのデッキですが、その中でローレン・イーキン/Loren Eakinがグランプリ・サンディエゴ2015トップ8入賞を果たしたのでした。

 「緑白・大変異」は、まさに実直そのもののデッキです。大枠としては過去に登場したアグレッシブな緑白デッキとほぼ同じ形ですが、このデッキには他の緑白に負けない強みがあります。それは膨大なカード・アドバンテージです。緑白デッキは普通、ゲーム序盤にはめっぽう強いのですが、ゲームが長引いて対戦相手が落ち着くと苦戦を強いられます。この「緑白・大変異」はゲームのどの段階でも力を発揮し、とりわけゲーム後半に残る力には目をみはるものがあります。

 このデッキは決して速いものではありません。クリーチャーの大半が「変異」を持つため3マナで2/2を繰り出す動きをしますが、それが効率の良い動きとは言えないでしょう。それでも、素早い回りを見せることもできます。《羊毛鬣のライオン》から《死霧の猛禽》、《加護のサテュロス》とつなげば、大抵のデッキが対処に困ることでしょう。また素早い動きができなくとも、たとえこのデッキで最も遅い動きでも、対戦相手をじわじわと追い詰めていくことができます。《棲み家の防御者》でカードを《新たな芽吹き》するもよし、《ドロモカの命令》のモードをふたつ組み合わせて有利を得るもよし。デッキの半分以上の呪文が、何らかの形でカード・アドバンテージをもたらしてくれるのです。

Loren Eakin - 「緑白・大変異」
スタンダード[MO] [ARENA]
8 《
6 《平地
4 《吹きさらしの荒野
4 《豊潤の神殿
1 《花咲く砂地
1 《マナの合流点

-土地(24)-

4 《エルフの神秘家
2 《始まりの木の管理人
4 《棲み家の防御者
4 《羊毛鬣のライオン
2 《隠れたる龍殺し
4 《死霧の猛禽
3 《加護のサテュロス
3 《巨森の予見者、ニッサ
2 《クルフィックスの狩猟者

-クリーチャー(28)-
3 《ドロモカの命令
3 《勇敢な姿勢
2 《英雄の導師、アジャニ

-呪文(8)-
4 《搭載歩行機械
2 《アラシンの僧侶
2 《霊気のほころび
2 《進化の飛躍
1 《ドロモカの命令
1 《異端の輝き
1 《勇敢な姿勢
2 《悲劇的な傲慢

-サイドボード(15)-
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