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Daily Deck -今日のデッキ-

ナヤ信心(スタンダード)

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ナヤ信心(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年5月28日


 『テーロス』ブロックで登場したカードの中でも、《ニクスの祭殿、ニクソス》は環境にとりわけ大きな影響を与えてきました。ほぼこのカード1枚のおかげで、青、黒、赤、そして緑と様々な「信心」デッキが生み出されていったのです(悲しいことに、「白単信心」はついに日の目を見ることがありませんでした)。しかし昨年に『ラヴニカへの回帰』ブロックがローテーションでスタンダードから退場すると、環境に残る「信心」デッキは「緑単」のみになりました。

 その後「緑信心」は様々な形のものが登場しました。赤をタッチして《龍王アタルカ》と《歓楽者ゼナゴス》を採用したもの。白をタッチして《見えざるものの熟達》や《勇敢な姿勢》を採用したもの。そして緑単色にこだわり、マナの安定感とデッキの一貫性を頼りにしたもの。しかしどの形の「緑信心」も長所と短所を持ち併せており、絶対的な「正解」となる形はありません。

 さて本日ご紹介するデッキですが、タイレル・スモールン/Tyrel Smallenは「緑信心」デッキに1色ではなく2色をタッチするという決断を下しました。その決断はうまくいき、彼はSCGオープン・ダラスにて32位以内入賞の成績を収め、746人のプレイヤーたちを大いに驚かせたのでした。

 緑のクリーチャー・デッキに白と赤を追加することで、いくつか素晴らしいツールが使えるようになります。白の持つ「大型クリーチャーに対する除去」は、赤にはないものです。そして赤の持つ「強力なゲームの決め手」は白にはないものです。タイレルはさらに一歩先を見据え、《太陽の勇者、エルズペス》と《精霊龍、ウギン》も採用しました。これにより彼のデッキは、ゲーム後半の強烈な一撃をも持つことになったのです。

 白か赤のどちらか1色をタッチしたものに比べて、このデッキのマナ基盤はやや厳しいものになっています。戦場に何もなければ無色マナしか生み出せない《ニクスの祭殿、ニクソス》を4枚採用していることを考えれば、尚更でしょう。しかしそれでも、3色にすることで間違いなく、他の「緑信心」系のデッキにはない力を手にすることができるのです。

Tyrel Smallen - 「ナヤ信心」
スタンダード[MO] [ARENA]
6 《
1 《
1 《平地
4 《樹木茂る山麓
3 《吹きさらしの荒野
2 《奔放の神殿
2 《豊潤の神殿
4 《ニクスの祭殿、ニクソス

-土地(23)-

4 《エルフの神秘家
4 《森の女人像
4 《旅するサテュロス
4 《クルフィックスの狩猟者
2 《起源のハイドラ
4 《世界を喰らう者、ポルクラノス
4 《囁きの森の精霊
1 《高木の巨人
1 《龍王ドロモカ
2 《龍王アタルカ
1 《女王スズメバチ

-クリーチャー(31)-
2 《ドロモカの命令
2 《歓楽者ゼナゴス
1 《太陽の勇者、エルズペス
1 《精霊龍、ウギン

-呪文(6)-
4 《ナイレアの信奉者
1 《高木の巨人
1 《龍王アタルカ
1 《女王スズメバチ
3 《見えざるものの熟達
1 《ドロモカの命令
1 《歓楽者ゼナゴス
2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ
1 《精霊龍、ウギン

-サイドボード(15)-
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