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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

ナヤ「英雄的」(スタンダード)

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ナヤ「英雄的」(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年5月19日


 本日ご紹介するデッキは、ここまで見てきたスタンダードのデッキとはひと味違ったものです。「英雄的」と聞けば、皆さんは白青かバントを思い浮かべることでしょう。「英雄的」と「占術」、そしてドローを駆使していくものだろう、と。今日のデッキは「英雄的」の新たな形を見せてくれます。主なクリーチャーやそれを支えるカードたちは同じですが、これまでとはやや異なる一面もあるのです。

「英雄的」デッキといえば、1体のクリーチャーに全力を注ぐものです。クリーチャーを戦場に出し、それを「試練」などで強化し、《神々の思し召し》や打ち消し呪文で守る。今日のデッキももちろん同じ動きをしますが、しかしそれだけではありません。このデッキは《液態化》や《タッサの試練》といった恩恵をもたらすオーラを排し、《強大化》と《ティムールの激闘》で「さらに」一点突破を推し進めているのです。

 このデッキは、「探査」の燃料となる墓地のカードに事欠きません。そのため、《強大化》を1マナで唱えるのは造作もないことです。《ティムールの激闘》はクリーチャーに二段攻撃を与え、パワーを低コストで2倍にします。さらに、トランプルを付与することで致命打を確実なものとしてくれるのです。《強大化》と《ティムールの激闘》の2枚コンボはモダンでも散見されるほどのものであり、それがスタンダードで姿を見せても私は驚きません。

 どうやってその2枚を揃えればいいのでしょうか? もちろん《戦士の教訓》で引き込めばいいのです! 《戦士の教訓》を適切なタイミングで唱えればカードを2枚引けるため、きっとコンボ・パーツを引き込む助けになるでしょう。またこのカードは二段攻撃との相性も抜群で、クリーチャーが戦闘ダメージを2回与えれば引く枚数を増やすことができるのです。

 このデッキは「英雄的」を用いた戦略の中でも本当にクールなものです。クリーチャー1体に全力を注ぐのは危険も伴いますが、その見返りは莫大なものです。今回はグランプリ・トロント2015(英語カバレージ)より、初日全勝を飾ったジェームズ・レイ/James Wrayのデッキリストを掲載します。

James Wray - 「ナヤ『英雄的』」
グランプリ・トロント2015 初日全勝 / スタンダード[MO] [ARENA]
1 《
2 《平地
3 《吹きさらしの荒野
3 《豊潤の神殿
4 《戦場の鍛冶場
3 《凱旋の神殿
4 《マナの合流点

-土地(20)-

4 《恩寵の重装歩兵
4 《ラゴンナ団の先駆者
4 《サテュロスの重装歩兵

-クリーチャー(12)-
4 《果敢な一撃
4 《神々の思し召し
3 《アジャニの存在
3 《タイタンの力
2 《戦士の教訓
4 《ドロモカの命令
3 《ティムールの激闘
2 《ヘリオッドの試練
1 《魂の基点
2 《強大化

-呪文(28)-
3 《神話実現
2 《定命の者の熱意
3 《神々の神盾
2 《ヘリオッドの試練
2 《勇敢な姿勢
3 《歓楽者ゼナゴス

-サイドボード(15)-
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