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『運命再編』 プレリリース入門

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『運命再編』プレリリース入門

Gavin Verhey

2015年1月12日


 過去へようこそ。

 タルキールの古代の魔法を用いて、サルカン・ヴォルは1280年前の過去へと旅をした...そして、君は彼とともにここに来たのだ!

 現在のタルキールについてはご存知かもしれない。しかし、過去のタルキールは全く異なる世界なのだ。 風景は引き裂かれていない。 氏族は全く違う魔法を用いている。 そして、何より、龍が空を支配している。

 ここは全く新しい世界なのだ。そして、ウギンがニコル・ボーラスに倒されたという、タルキールの歴史の転換点である。 しかしサルカンは、そして君は、それをすべて変える機会に立っている。 タルキールの運命は、未だ定まっていない。 今まさに、それを変えることができるのだ。


命運の核心》 アート:Michael Komarck

 歴史を変えることを望むか? 氏族のために戦うのか、龍のために戦うのか?

 決めるのは君だ。 『運命再編』へようこそ。

 1280年前の過去にいるとしても、常に期待できることがひとつある。 数世代を越えて過去から受け継がれる、プレインズウォーカーの古式ゆかしき伝統、ひとつの普遍の儀式。もちろん、プレリリースだ!

プレリリースは素晴らしい

 プレリリースとは、実に独特なものだ。

 多くのイベントの中でも、プレリリースは私のお気に入りのひとつだ。 プレイするすべての人にとって、すべてがまったく新しく、そして誰もがこのセットを初めて体験することができる。

 2001年、私が11歳だったころにさかのぼる。私は人生初めてのプレリリースに足を運んだ。 それは私にとって初めての大きなイベントで、そして私はすっかり虜になったのだ!

 13年を経て、プレリリースはその時と変わらずに私の胸を躍らせてくれる。 これは、誰よりも早く新しいカードをプレイし、友人すべてに先駆ける最初の機会だ。 全く新しいセットは全員にとって公平なものだ。プレイヤーが最適な戦略を見いだすべく何週間も調査してきた、ということもない。 そして何より、敷居が低く、カジュアルなイベントで、ただたっぷりと楽しむものだ!

 シールドデッキのベテランなら、次のセクションまで読み飛ばしても構わない。そこでは、最寄りの店舗で予定されている内容で、今までと『運命再編』との違いと特別な要素について記している。 (例えば、どうやったらウギンを生き返らせる手助けができるか、などだ!) しかし、シールドデッキの熱狂的なお祭りが初めてであったり、ちょっとした追加のアドバイスを探したいと思っていたりするなら、続けて読んでくれ。

 さて。 それではステップ1は、まず何よりも、この「プレリリース」の場所に、実際に到着しなければならないということだ。 どうやったら行けるのだろうか?

 まず、特に行きつけの店舗がないなら、店舗・イベント検索を使って、最寄りの店舗を探すのをお忘れなく! 店舗では事前登録も行なわれているかもしれない。 プレリリースは私たちが提供するイベントでも最も人気のあるもののひとつなので、その店舗で参加するのに事前登録が必要かどうかを確かめておくことをお勧めしよう。 イベントが満員だとわかるのが、会場を訪れてプレイできないことを知ってからというのでは全くもって遅すぎるので、先を見越しておくニ越したことはない。

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 よし。 完璧だ。 君は最寄りの店舗を見つけた。素晴らしい!

 時を越えて旅をするにあたり、君は自分のプレインズウォーカーとしての荷物に、冒険に必要なすべてのものが入っているかどうかを確かめたいと思うことだろう! (何しろ、1280年前にはグラノーラ・バーはなかったからね。) このイベントでは、その場で手に入れたカードを使ってデッキを組むことになるのだが、それだけではなく、やれることはたくさんある。

例えば、ラウンドの合間に遊ぶためのデッキやトレード用のカードファイルを持って行っても構わないし、ライフを記録するためのペンと紙、軽食のための飲料水のボトルと、前述のグラノーラ・バーもあるとよいかもしれない。 プレリリースの1回のイベントは約4~5時間を要するから、準備してきてほしい。

 うん、こんなところかな。 店舗を見つけ、信頼できるバッグに過去へ旅するために必要なすべてを詰め込んだ。 プレリリースに向かうため、デロリアンを運転していくのかもしれないね。 素晴らしいスタイルだ。

ということは、次は...

封をされた運命

 もしかしたら、君にとってまったく初めてのことかもしれない。 もしかしたら、『タルキール覇王譚』でよく知り、愛した氏族のデッキ構築をしたことがあるかもしれない。 どちらにせよ、『運命再編』プレリリースでは数多くの新しい要素がある。ここでは、順を追ってご紹介していこう。 『運命再編』プレリリースとは、そもそも何か?

 まず、『運命再編』プレリリースでは、前回同様に氏族を選ぶことになる。 アブザン。 ジェスカイ。 スゥルタイ。 マルドゥ。 ティムール。 遠い過去においても、これらの氏族は存在している。 『タルキール覇王譚』に馴染みがないなら、各氏族はマジックの3色の「楔」(ある1色と、その敵対色2色の組み合わせ)に基づいていると理解してほしい。

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 プレリリースでまず初めに考えなければいけないことは、参加したい氏族を選ぶことだ! その氏族がプレイしやすくなる特別な箱を受け取ることになるから、それについて知っておくことは重要だ。 5つのうち、どれが一番合っているだろうか? ざっと見ていくことにしよう。

アブザン
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 『タルキール覇王譚』では、アブザンの雨ざらしの戦士たちはその忍耐で知られていた。 ある程度は変わらず真実のままだ。しかし、今回はもう少し攻撃性を帯びており、この氏族のクリーチャーは新しい「鼓舞」メカニズムのおかげで、以前ほど時間をかけずに少しずつ大きくなっていくのだ!

ジェスカイ
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 敏捷な僧と見識ある狡猾な生徒たちは、戦闘での機知によって対戦相手に勝る。 ジェスカイは『タルキール覇王譚』から引き続き「果敢」能力を保っている。戦闘中いきなりクリーチャーを大きくできる脅威となり、ジェスカイの戦士と戦うにあたって対戦相手に再考を要求するのだ。

スゥルタイ
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 スゥルタイの氏族は富と財産を扱う。しかし無慈悲であることは間違いない。 『タルキール覇王譚』と同様に、スゥルタイは「探査」メカニズムを使って死を思うままに利用し、巨大な脅威を他の方法よりずっと早くプレイすることができる。

マルドゥ
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 マルドゥの氏族は龍の迅速さを具現化しており、その血に飢えた戦士たちはマジックのゲームでもその傾向を示す! 彼らの新たな「疾駆」メカニズムは、まさにその助けとなる。疾駆を持つカードは戦場に投下されるとすぐに攻撃できるが、ターンの終わりに手札へと戻っていく。 素早く圧力をかけたり、いきなりダメージを押し込んだりしたいのなら、マルドゥはぴったりの氏族だ!

ティムール
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 ティムールの氏族は凶暴さをもって戦う。 1280年前の過去にあっても、すべては大きさであることに変わりはない。ティムールの氏族のメカニズムである「獰猛」は、戦場にパワー4以上のクリーチャーを持っているときに恩恵をもたらす。そのことが、巨大な脅威をさらに危険なものにするのだ。

 どの氏族をプレリリースで使いたいかがわからない場合、氏族診断を試してみて、自分がどの氏族かを見つけてほしい!

 よし。 こんなところかな。 君は自らの氏族を、確かに心に刻んだ。 それでは、すべてを始める時だ!

 店舗に行き、氏族を選ぶ。(もし事前登録をしているなら、そのときにすでに氏族を選んであるかもしれない。)その氏族の箱を受け取ったら、行動の時だ!

 箱の中には、ウギンを生き返らせる助けとなる目標カードや、特別なプロモカードなど、たくさんの優れものが入っている! 中でも本日の最大の鍵は、シールドデッキを構築するために必要なカードを収めた、6個のブースターパックとなるだろう。『運命再編』4個、『タルキール覇王譚』1個、そして選んだ氏族をプレイする助けとなるカードがたくさん入った特別な氏族ブースターが1個だ。

 まず、パックを開封しよう! 楽しく、タルキールらしくしたいなら、幸運を祈って氏族の名前を歌いながらでもいいだろう。 そうすると、カードの束を手にすることになる。

 さて、今から何をする?

 もちろん、デッキを構築する時間だ!

 シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。 目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成することになる。加えて、基本土地は好きなだけ使える。 また、最小サイズが60枚である普通の構築デッキと異なり、デッキは40枚以上であればよい。

 3色のカードをプレイするように向けられた世界でのデッキ作成は難しいものになる。そこで、特別な氏族ブースターパックの登場だ。

 氏族を選んで箱をもらうと、その氏族に応じた内容の特別な「イベント用ブースターパック」が、ビニールに包まれた状態で箱の中に入っている。 「イベント用ブースターパック」の体験が、どの色をプレイするかを見定める助けになる。 そのパックには、選んだ氏族の色のカードのみが含まれている。つまり、君のデッキを機能させるための非常に安定した選択となる。

 望むならどの色でもプレイすることができるが、ほとんどの場合、君の氏族の色をプレイすることが有利になることだろう。 したがって、私が推奨するのは、単に君の氏族に含まれない2色のカードをすべて脇によけておき、その氏族で最高のカードを選んでいくことだ。 もし、他の色で本当にクールなレアや強力なカードが出てそれをプレイしたい場合、それも脇によけておき後で戻って考えよう。もし適切なマナ調整ができる土地があるならそれを「タッチする」ことも考慮できるが、一般的には別の色のカードは片付けてしまうことになるだろう。

 オーライ、それでは君の氏族のカードすべてから、デッキに入れたい22~23枚のカードに絞り込んでいくためにはどうしたらよいだろう? それでは、そのカードを並べてみよう!

 君の氏族の色のカードを手に取り、クリーチャーをマナ・コスト順に並べていく。 このことで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーが唱えることになるかが理解しやすくなる。 (この時点では、そのマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードでなければ、クリーチャーでないカードを並べないほうがよい。例えば、《実在への書き込み》は通常3ターン目に唱えることになるが、《熊の覚醒》はそうではないだろう。 また、「予示」を持つインスタントとソーサリーはすべて、クリーチャーとして数えることになるだろう。)

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 クリーチャーの良い「マナ・カーブ」は、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。 カーブの一カ所に大量のカードがないようにしたい。重要なことは、序盤で軽い呪文を、終盤で重い呪文をプレイできるような良い配合にすることだ。 リミテッドのごく一般的な基準として、私はこのようにプレイしたいと考えている。

  • 1マナ: 0~2枚
  • 2マナ: 4~6枚
  • 3マナ: 3~5枚
  • 4マナ: 4枚
  • 5マナ: 3枚
  • 6マナ以上: 1~2枚

 これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。 お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを選び抜こう。 (決断できない場合、タルキールの古式ゆかしき儀式、コイン投げで自動的に決めてもいい。)

 他に気に留めておくこととして、特に『運命再編』においては、時には君の氏族のうち2色のみをプレイして、3色目をタッチすることも正解になりうる。つまり、2色を中心にして、3色目のより強いカード(3色のカードも含む)を少しプレイするということだ。 もし、クリーチャーを組み合わせている間に、ある色のカードがわずかしか残っていないことに気づいたなら、その色をタッチにすることを検討してほしい。

 今、君は核となるクリーチャーの基盤を見定めた。次は呪文を加えよう! 選んだ色からお気に入りのカードを抜き出し、デッキを22~23枚にしていく。それで、呪文の側の準備は万端だ!

 最後にすることは、マナ基盤を見定めることだ! 特に3色をプレイする場合において、呪文を確実に唱えられるようにすることは重要だ。 選んだ色のマナを生み出す基本でない土地をすべてプレイすることを、私ははっきりと勧めたい。 戦場にタップ状態で出るものであっても、それはカードを予定通りにプレイできることを確実にできるなら安い対価だ。 一般的に、低いマナのカードを多く使用しているデッキならば2色にすべきで、より重いマナ・コストのカードよりも、それらの色のマナを生み出す土地をより多くプレイすることで、予定通りに軽いカードをプレイできることが確実になるだろう。

ヒントにもっとご興味がおありかな? 以下は、デッキ作成の際に気に留めておきたいいくつかの事項だ。

  • 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。 41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
  • 検討すべき土地の比率は、概ね土地17枚と、土地以外23枚にすべきだ。 100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこの比率に収まり、大抵の場合、私もそうしている。
  • 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。 全部を軽く、小さいクリーチャーにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に序盤で勝負を決められてしまう恐れがある。 2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーが含まれている構成にこだわろう。 シールドデッキの勝ちゲームの多くは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることによって得られる。
  • 回避能力が重要だ! しばしば、シールドデッキのゲームは膠着状態に陥り、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ち、しかしどちらも効果的に攻撃できない、ということが起きる。 飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうしたクリーチャーによる膠着状態を打破できるようにしてくれる。

 シールドデッキについてさらに深く探求したいなら、読むと学べる記事として以下を挙げる(各記事のリンク先は英語)。

双頭巨人戦

 いくつかの店舗では、シールドデッキの中でも「双頭巨人戦」と呼ばれる形式を開催している(しばしば略して「2HG」とも)。これは2人のプレイヤーがチームを組んで、他のペアと対戦するものだ。 各ペアは2個のプレリリース・パックを受け取り、そこからデッキを構築する。(同じ氏族でなくても構わない。どの2つの氏族が組み合わせてうまく行くかを探してもいいし、同じ氏族で力を倍にしてもいい!) 店舗で双頭巨人戦を扱っている場合、イベント主催者がより詳しく説明してくれるだろう。

オープンデュエル

 一日中イベントでプレイするのはちょっと怖い、または単にもっと『運命再編』のカードの体験を楽しみたいなら、オープンデュエルに参加するという方法がある。

 この併催イベントでは、すぐに対戦できるカード60枚入りのエントリーセットを受け取り、それを使って他のオープンデュエルの参加者や、次のラウンドを待っているメイン・イベントの参加者と対戦できる。 これは、プレリリースが自分に合うイベントかどうかわからないなら、ちょっと試してみるのにいい方法だ。またはプレリリース・イベントに5時間を使えるかわからない場合にも、オープンデュエルは好きなときに楽しむことができる。 これも楽しいよ!

箱の中身

 ここまでで開封したブースターパックの他にも、氏族の箱の中にはいくつかのアイテムが入っているだろう。

 まずはプレリリース・プロモカードだ。 プロモカードはデッキに入れてプレイすることができるので、使うための良い機会となるだろう。デッキ構築のカードの束に入れることをお忘れなく!

 また、素敵なスピンダウン・ライフカウンター1個も手に入る。

 そして、もしかすると最も興味深いのは、ウギンを生き返らせる助けとなる機会、目標カードだ。

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 そう、『運命再編』プレリリースにおける、とても、とても重要で特別なことについて話すときが来たのだ...

ウギンの運命

 『運命再編』では、プレリリースと並行してメインとなるアクティビティが開催される。そこで君たちプレイヤーは、ウギンを生き返らせる手助けをして、永遠に歴史を変えることになる。さらには、『運命再編』プレリリースのみで手に入れられるアートの、限定プロモカードがもらえるのだ!

 各店舗には、とても素晴らしいセンターピースとなる、このようなものが送られる。

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 ウギンを生き返らせるためには、3つの段階がある。破片を起動し、繭を造り、そして最終段階として、ついにウギンを生き返らせるのだ。 同様に、プレリリースのアクティビティも3つの段階がある。そして先のセンターピースは、各段階ごとに変形していくのだ!

 第1段階では、プレイヤーはウギンのセンターピースを開く助けとなるべく、第1段階の目標を達成していくことができる。 そのうち1つを行なうだけでよい。

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 それが達成されたら、イベントを運営している人に知らせて、進行状況を記録してもらおう。 任務を達成したことを店舗中に示すべく、大声を上げてもよいだろう!

 誰かが第1段階を達成したら、プレイヤーは第2段階へと移行する。仕組みは同じだ。

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 そして、ついに第3段階を達成したなら...

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 見事に、君はウギンを生き返らせた! おめでとう! 君は歴史を書き換えたのだ! 第3セットの名前が『タルキール龍紀伝』であることから推測されたかもしれないが、『タルキール覇王譚』の龍なき風景に代わり、この世界の未来に龍が戻ってくる。

 そして意味するところはただひとつ、プロモカードだ!

 センターピースの中には、特別な「ウギンの運命」ブースターが入っている。 それぞれには、マジックで使用できる、『タルキール覇王譚』または『運命再編』から収録されたカードが3枚封入されている。 『運命再編』の基本土地1枚、コモン1枚、アンコモンまたはレア1枚だ。 それらすべてには、世界を変えたことを示す特別なアートが描かれている。 例として、これらを見比べてほしい。

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 変化した歴史上では、これらのアートはどのようになっているだろうか? そう、『運命再編』のプレリリースに出かけ、世界を変え、そしてブースターを手にして自分の目で確かめてくれ!

 今回のプレリリースは実に独特なものになるだろう。 とりわけ、この特別なアクティビティがあることから、最寄りの店舗で事前登録が行なわれているかを確かめておくことをお忘れなく!

メカニズム再編

 このセットにはクールなものがたくさん含まれている。 カンと龍のいずれかを選ばせるカード、鼓舞、疾駆、そしてカードを裏向きで置く全く新しい手段となる予示だ! 加えて、数多くの『タルキール覇王譚』のメカニズムが、このセットでも引き続き登場する。

『運命再編』のメカニズム」記事から抜粋して、ひとつずつ見ていくことにしよう。

鼓舞

 鼓舞はキーワード行動であり、必ず数字が付記されています。 鼓舞を行うとは、まずあなたのコントロールするクリーチャーの中で最も小さいタフネスを持つものを見つけます。 同点で最小のものがある場合、その中から1体のクリーチャーを選びます。 その後、それに「鼓舞」の後の数字に等しい数の+1/+1カウンターを置きます。 鼓舞はクリーチャーを対象とせず、あなたは鼓舞を実際に行うまで、どのクリーチャーが+1/+1カウンターを得るかを決定することはありません。

果敢

 果敢は再録メカニズムであり、『タルキール覇王譚』から変化はありません。 クリーチャー・呪文は、たとえばアーティファクト・クリーチャー・呪文のように他のカード・タイプを持っていても、果敢を誘発させません。 果敢が誘発すると、スタック上ではそれを誘発させた呪文の上に置かれます。つまり、果敢が先に解決されることになります。 一度果敢が誘発すれば、そのクリーチャーでない呪文がどうなろうと関係はありません。

探査

 探査は再録メカニズムであり、『タルキール覇王譚』から変化はありません。 あなたは探査を持つ呪文を唱える際に、あなたの墓地にあるカードを追放することができます。 この方法で追放したカード1枚につき、1を支払うことができます。 探査ではその呪文のマナ・コストに含まれる色マナを支払うことはできません。 また、そのマナ・コストに含まれる無色マナの数を超える枚数のカードを追放することもできません。

疾駆

 疾駆はクリーチャー・呪文に見られる代替コストです。 疾駆を持つ呪文を唱えるに際し、あなたはその呪文のマナ・コストを支払う代わりに、疾駆コストを支払うことができます。 そうした場合、そのクリーチャーは速攻を得ます。したがって、そのターン中に攻撃することができます。 次の終了ステップの開始時に、あなたはそのクリーチャーを戦場からオーナーの手札に戻します。 疾駆コストを支払うことを選んだ場合でも、その呪文を唱えることになります。つまり、スタックに置かれ、打ち消されることもあります。 疾駆はクリーチャー・呪文を唱えられるタイミングを変更しません。通常、あなたのメイン・フェイズの間のみです。 あなたが疾駆コストを使ってクリーチャー・呪文を唱えたなら、次の終了ステップの開始時まで戦場に留まっている場合にのみ、それは手札に戻ってくることになります。 その時点より前に戦場を離れていた場合、それはそのままになります。

獰猛

 獰猛は再録メカニズムであり、『タルキール覇王譚』から変化はありません。 それぞれの獰猛能力は異なりますが、パワーが4以上のクリーチャーをコントロールしているかどうかに依存しているという点で共通しています。 獰猛を持つインスタントおよびソーサリーは、解決される際にあなたがパワーが4以上のクリーチャーをコントロールしているかどうかをチェックします。 獰猛能力の中には、起動型能力もあります。 その効果が、あなたがコントロールしているパワーが4以上のクリーチャーの数に依存している場合、その数を数えるのは能力の解決時です。 あなたがパワーが4以上のクリーチャーをコントロールしていることが起動できる条件となっている能力もあります。 これらの能力では、一度その能力を起動すると、その後にパワーが4以上のクリーチャーがどうなったかは関係ありません。

予示

 カードを予示するときには、あなたはそのカードを戦場に裏向きで置きます。 裏向きである間、それは無色で2/2の、カード名やクリーチャー・タイプや能力を持たないクリーチャーです。 裏向きのクリーチャーは、あらゆる点でクリーチャーです。 それがクリーチャー・カードであるならば、あなたが優先権を持つときならいつでも、予示されたクリーチャーを表向きにすることができます。 そのマナ・コストが何であるかを公開し、そのコストを支払うことで、これを行います。 これにより、対戦相手はそのカードがクリーチャー・カードであることを知ることになります。 そのカードが表向きになると同時に、それは通常の特性を持ちます。 あなたがクリーチャーでない呪文を予示していた場合、あなたはこの方法で表向きにすることはできません。 あなたが偶然、変異を持つカードを予示していた場合、あなたは(それがクリーチャー・カードであるならば)マナ・コストを支払うことでも、変異コストを支払うことでも、それを表向きにすることができます。

混成マナ

 『運命再編』セットのカードの中には、混成マナ・シンボルを含む能力を持つものがあります。 混成マナ・シンボルは、その2色のマナのうち、どちらでも支払うことができます。 複数の混成マナ・シンボルがコストに含まれる場合、あなたはそのそれぞれについて違う色を選ぶことができます。

モードを持つ「戦場に出たとき」の能力

 戦場に出たときに選択ができるクリーチャーのサイクルが存在します。その上に+1/+1カウンターを1個置くか、他の何らかの効果を得るか、です。 あなたは、その能力をスタックに置く際に、どのモードを使うかを選びます。 一度モードを選ぶと、その能力の解決の前に何が起こったとしても、他のモードに変更することはできません。

まったく古い世界

 『運命再編』は我々を過去へと連れて行ってくれる。しかし、我々が知っている『タルキール覇王譚』のやり方に、全く新しいものを多く加えてくれることも確かだ。 今、君はこの記事を読破した。プレリリースに出かけ、氏族を選び、ウギンを生き返らせる楽しみに向けて、必要なすべてのものを身につけたと感じてもらえたのなら幸いだ。

 おっと、これからプレイすることになる素晴らしいカードについてもっと知りたいのなら、『運命再編』カードギャラリーをお見逃しなく。そこでは『運命再編』すべてのカードが公開されているよ!

 『運命再編』プレリリースに関する質問があれば、気軽に私までご質問いただきたい。できる限りの手助けをさせていただきたいと思う。 私へ連絡する最良の手段は、私へのツイートを送るか、私のTumblrで質問するかのいずれかだ。どちらの方法でも、どんなことでも、拝見することをお約束しよう。

 氏族を選び、龍ある世界で戦い、ウギンを生き返らせ...そしてうまくいけば、ウギンのカードを手にすることもできるだろう!

 今週末、『運命再編』プレリリースで歴史を変えよう。 楽しんでくれ!

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