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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.11.30

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ベテラン・アルーレン(レガシー)

by 岩SHOW

 強いデッキというものは最終的にひとつの形に落ち着く。特にコンボデッキなんかはそうで、最初に組まれたものから段々と無駄を排除していってシンプルな形に仕上がり、最も安定して強い最終形となる。

 特に、ローテーションもなく新規カードの登場による恩恵を受ける機会も少ないレガシーのコンボデッキなんかは、現状かなり落ち着いている。いつも安定して勝てるというのは素晴らしいことだが、飽き性の人間には新たな刺激というものがどうしても必要だ。

 そんなわけで、今日はレガシーの定番コンボデッキの新しい派生形を作ろうと試みたリストをご紹介しよう。ベースとなるのは1年以上前に紹介した「アルーレン」だ!

Loreno Schaufelberger - 「ベテラン・アルーレン」
GamePlace 1K Legacy - 12 November 4位 / レガシー (2017年11月12日)
2 《森》
1 《平地》
1 《沼》
1 《Bayou》
1 《Tropical Island》
1 《Underground Sea》
4 《新緑の地下墓地》
4 《吹きさらしの荒野》
2 《霧深い雨林》
1 《ファイレクシアの塔》

-土地(18)-

4 《老練の探険者》
3 《死儀礼のシャーマン》
3 《悪意の大梟》
1 《洞窟のハーピー》
4 《護衛募集員》
1 《永遠の証人》
1 《大クラゲ》
1 《寄生的な大梟》
1 《不屈の追跡者》

-クリーチャー(19)-
4 《渦まく知識》
4 《陰謀団式療法》
4 《ギタクシア派の調査》
2 《強迫》
2 《突然の衰微》
1 《悪魔の意図》
1 《森の知恵》
1 《苦い真理》
4 《魔の魅惑》

-呪文(23)-
2 《コーの火歩き》
2 《スレイベンの守護者、サリア》
1 《封じ込める僧侶》
1 《翻弄する魔道士》
1 《漁る軟泥》
1 《エイヴンの思考検閲者》
1 《骨砕き》
1 《フェアリーの忌み者》
1 《再利用の賢者》
1 《霧裂きのハイドラ》
2 《突然の衰微》
1 《毒の濁流》

-サイドボード(15)-
GamePlace Blog より引用)

 「アルーレン」について詳しくはリンク先から過去記事を読んでもらうとして......このエンチャントとクリーチャーによるループ形成瞬殺コンボデッキは、大体形が固定されていた。

 必須カードはもちろんデッキ名にもなっている《魔の魅惑》、コンボを形成する上でなくてはならない《洞窟のハーピー》、ハーピーで何度も出入りすることで相手のライフを吸い尽くす《寄生的な大梟》の3種類。

 これらをサーチする《帝国の徴募兵》か《護衛募集員》も欠かせない。

 後は割と自由に組んじゃって!というところなのだが、《悪意の大梟》《断片無き工作員》というアドバンテージが取れる軽量クリーチャー・そしてレガシーの象徴《死儀礼のシャーマン》を採用し、後は対戦相手の妨害手段に......という形でデッキリストはかなり固定されていた。今日紹介するこのリストは、果たしてブレイクスルーとなるのか、ここに新たなコンボ補助パーツを加えている。

 そのカードは《老練の探険者》。

 もともとレガシーでも「Nic Fit」の必須パーツとして、その姿を見る機会は少なくなかったクリーチャーである。死亡するとライブラリーから基本土地を2枚探してきて戦場に出す。アンタップ状態で出るためにマナ加速として使うことができ、相手もその恩恵を受けることになるがこちらのカードパワーが勝っていれば問題ないということで、重いカードで勝つデッキを成立させていた。

 《陰謀団式療法》との相性が天下無敵、これのフラッシュバック・コストとして生け贄に捧げてマナを伸ばしつつ、相手の妨害手段を排除してパワーカードを叩きつけるって寸法だ。《陰謀団式療法》は「アルーレン」でも定番の手札破壊となっているため、ここに目をつけたのだろう。

 《魔の魅惑》は4マナと重いため、《死儀礼のシャーマン》のマナ加速に頼っている部分があった。このデッキではそれに加えて探検者のブーストも用いて、より早いターンでのコンボ完成を目指しているのだ。わざわざ《悪魔の意図》を採用しているのも探検者あってこそ。

 《魔の魅惑》が戦場に出たら、そこからはクリーチャーのコストがフリータイム。《護衛募集員》をプレイ、これの能力で《大クラゲ》をサーチ。《大クラゲ》で《護衛募集員》回収からの再プレイで今度は《洞窟のハーピー》GET。ハーピーでクラゲを戻して、クラゲ再展開で募集員3度目の仲間募集→《寄生的な大梟》でパーティーは揃った。

 後は大梟で相手のライフを吸い、ハーピーが自身の能力で手札に戻って、また出てきて能力で大梟を戻して......のループで対戦相手のライフを吸い尽くしちゃおう。何らかの理由で対戦相手を能力の対象にできない場合は、《大クラゲ》に相手のクリーチャーを弾き続けてもらいながら他のメンバーで殴り勝とう。

 殴り勝ちプランに新たな側面を与えたのも《老練の探検者》の良いところ。つい最近までスタンダードで暴れまくっていた《不屈の追跡者》の能力を探検者の土地サーチで誘発させて、高い打点と大量のアドバンテージでゲームを制することだってできてしまうぞ。追跡者は《護衛募集員》でサーチできるのも評価が高い。

 このサーチクリーチャーを《帝国の徴募兵》ではなく募集員にしている理由は、サイドボードを見ればよくわかる。サイド後は白い妨害能力持ちをうまく使って、対戦相手の邪魔をしながら殴っていこうというわけで、これならわざわざ赤い徴募兵を使わなくても良いってことだ。あと似ているようでちょっと違うので、徴募兵では《不屈の追跡者》を呼び出せないからね。

 サイドボードといえば、《霧裂きのハイドラ》も存在感を示しているね。探検者で伸びたマナを注いで、青いデッキに突然の死をもたらせてやろう!

 たった1種類、それまで採用されていなったカードを加えるだけでデッキは化ける。「ベテラン・アルーレン」はあくまで一例に過ぎない、君も何か既存のデッキに新たな1枚をねじ込んで、なかなか動かないレガシーに風を吹かせてみよう!

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