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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.10.24

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:マリオネット詐欺事件(スタンダード)

by 岩SHOW

警部補「被害に遭ったのは37歳の男性。職業は会社員、二人の子の父として円満な家庭を築きつつ、大のマジック大好きおじさんとして知られていたようで、寝る間を惜しんではMagic Onlineにログインしていたようです」

警部「うらやましい話だが......そんな彼が今、ライフが0になりそこに倒れている(ふて寝)していると」

警部補「そういうことになります......敗北推定時刻は昨夜22時。肝心の凶器(フィニッシャー)の方はまだ特定できていません......」

警部「う~む」


刑事A「警部!こういう話を聞いたんですが」

警部補「なんだなんだ」

刑事A「どうやら『イクサラン』と深い関係があるみたいですね」

警部補「なにぃ?」

刑事A「発売前から『わからん殺ししたる』とうそぶくプレイヤーが後を絶たなかったようです」

警部補「『イクサラン』でわからん殺しとなると、コンボ系のカードか?」

警部「コンボ好きだよ」


刑事B「いえ、必ずしもそうではないようですよ」

警部補「それはどういうことだ?」

刑事B「『イクサラン』のカードリストをざっと洗ったんですが、このセットだけでは瞬殺コンボは組めないように思います」

警部補「確かに......部族推奨、どちらかといえば殴り合いセットだからな」

警部「マーフォーク好きだよ」


刑事C「これは~ツイッターで見かけた情報なんですが」

警部補「どうした」

刑事C「どうやら、『イクサラン』には《マナ吸収》(《Mana Drain》)があるらしいですよ」

警部補「《マナ吸収》って、『アイコニックマスターズ』の間違いじゃないのか?」

刑事C「《呪文詐欺》というカードがありましてね、相手の呪文を打ち消してその呪文のマナ・コスト分、宝物・トークンを出すわけです。実質、《マナ吸収》だと騒がれていまして」

刑事A「そういえば......マナではなく宝物を得ることで、任意のタイミングでしかも好きな色マナが出る、実質上位互換だという証言もありました」

警部補「それはさすがに大げさじゃないか......にしても、この事件が詐欺事件の可能性が浮上した、というわけだな」

刑事D「見つけましたよ! 容疑者(怪しいリスト)を」

警部補「なんだって!?」

警部「早く見せなさい」

刑事D「これです!」

「マリオネット詐欺事件」
Magic Online Standard PTQ 23位 / スタンダード (2017年10月14日)
3 《沼》
2 《島》
2 《平地》
2 《異臭の池》
2 《水没した地下墓地》
4 《秘密の中庭》
2 《氷河の城砦》
1 《廃墟の地》
4 《進化する未開地》

-土地(22)-

4 《禁制品の黒幕》
4 《マリオネットの達人》

-クリーチャー(8)-
4 《改革派の地図》
2 《致命的な一押し》
1 《旅行者の護符》
4 《秘密の備蓄品》
4 《宝物の地図》
2 《大災厄》
2 《検査器具》
3 《排斥》
2 《燻蒸》
2 《呪文詐欺》
4 《策謀家テゼレット》

-呪文(30)-
1 《陽光鞭の勇者》
2 《強迫》
2 《致命的な一押し》
1 《断片化》
2 《否認》
1 《ジェイスの敗北》
1 《大災厄》
1 《失われた遺産》
1 《イクサランの束縛》
2 《燻蒸》
1 《廃墟の地》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Standard PTQ より「Conley (23rd Place)」)

警部補「これはむちゃくちゃ怪しいリストだな......犯人はテゼレットか?」

刑事B「いや、これは《マリオネットの達人》でしょうね」

警部補「どういうことだ」

刑事B「《呪文詐欺》で、相手の5マナ以上の呪文を打ち消します。宝物を得てから《マリオネットの達人》を戦場に出し、製造3を+1/+1カウンターを選んで解決します。パワー4の達人、宝物を5個生け贄に捧げると」

警部補「なるほど、4点×5回で20点ライフを削り切れるわけだ。どおりで現場には何やら高価そうなものが転がっていると」

刑事D「でもちょっと待ってください。そのコンボがデッキの主軸だとしても、《呪文詐欺》よりも多く、4枚フル投入されている《策謀家テゼレット》がシロだとはとても思えません」

警部「そもそも名前がな」

刑事C「これは『霊気紛争』の時によくネタにされていたんですが」

警部補「ふむ」

刑事C「テゼレットが生成するエーテリウム電池・トークンと、アーティファクトの数だけクリーチャーのタフネスを下げる能力、紋章がアーティファクトを5/5のクリーチャーにしていく能力、これはどっちも《呪文詐欺》《マリオネットの達人》と相性がいいように思います」

警部補「確かにマナ基盤を支えつつ、相手のクリーチャー対策にもなり、フィニッシャーを務めることができると」

刑事A「待ってください。部屋の隅にこんなものが」

警部「《宝物の地図》だと」

警部補「確かに、これも瞬間的にアーティファクトを3つ生み出すためにテゼレットと相性も良く、もちろん達人のフィニッシュに繋げられる。いざともなれば《呪文詐欺》の宝物をドローに変換することも」

刑事B「《禁制品の黒幕》とも相性が良い」

刑事D「よくできてるコントロール・コンボでしょ」

クリックで変身します

警部補「う~むこれだけ複雑だと、被害者の直接の敗因はわからんな......皆これをコピーして回したり使用者に証言を聞いて、もう1回洗い出してくれ」

刑事ABCD「はい」

警部補「このリスト、オンラインのプロツアー予選で23位だそうです。いや~しかしどんなデッキが出てくるものかわかりませんな」

警部「も~何が何だかさっぱり、いやもう全然わからん!」


つづく?

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