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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.10.05

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ギデリウス(モダン)

by 岩SHOW

 『イクサラン』は、実はモダンにも多大なる影響を与えていることをご存じだろうか。プレビューが始まった時のあの衝撃を、今一度思い出してほしい。

 ......伝説のプレインズウォーカー? そう、プレインズウォーカーに関するルール変更だ。

 これまでは、例えば《精神を刻む者、ジェイス》と《ジェイス・ベレレン》という、名前は異なるカードでも、ジェイスという共通のプレインズウォーカー・タイプを持つプレインズウォーカーを複数同時コントロールすることはできなかった。

 「プレインズウォーカーの唯一性ルール」と呼ばれるものだったのだが、しかし『イクサラン』発売より適用されるルール変更により、この唯一性ルールは消滅。タイプが重なっていても名前が別であれば、同一人物が複数戦場に居並ぶことが可能となったのである。ラヴニカでギルドパクトとしての任に就いていたジェイスと、ボーラスに敗北しイクサランに漂着したジェイスは確かに別人も同然、パラレルワールド的に考えればそこまで変な話でもないのかなと。テイザーのように、5人の分身が存在したプレインズウォーカーもいたわけだしね。

 このルール変更は、スタンダードにはそれほどインパクトは与えていない。複数の同タイプのプレインズウォーカーを扱うデッキはなかったし、唯一共存するかどうかでちらりと話題になったギデオンは、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》がローテーションにより退場。これで《試練に臨むギデオン》との共演はなくなった......

 ......のは、スタンダードだけのお話。カードプールが広がれば、同一タイプのプレインズウォーカーたちが居並ぶ光景は夢ではなく現実。ギデオン・タッグだって組めちゃうぞ!

Kerrick_ - 「ギデリウス」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2017年9月26日)
5 《島》
2 《平地》
1 《神聖なる泉》
1 《灌漑農地》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《天界の列柱》
3 《氷河の城砦》
2 《地盤の際》
2 《幽霊街》

-土地(24)-

3 《瞬唱の魔道士》
2 《前兆の壁》

-クリーチャー(5)-
4 《流刑への道》
4 《血清の幻視》
4 《広がりゆく海》
2 《マナ漏出》
2 《拘留の宝球》
1 《世界のるつぼ》
4 《至高の評決》
3 《謎めいた命令》
1 《論理の結び目》
2 《思考を築く者、ジェイス》
2 《試練に臨むギデオン》
1 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
1 《ギデオン・ジュラ》

-呪文(31)-
3 《呪文捕らえ》
1 《払拭》
1 《墓掘りの檻》
1 《大祖始の遺産》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《安らかなる眠り》
2 《石のような静寂》
1 《否認》
1 《機を見た援軍》
1 《太陽の勇者、エルズペス》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Modern Constructed League より)

 《試練に臨むギデオン》は「あなたがギデオン・プレインズウォーカーをコントロールしているかぎり、あなたはこのゲームに敗北できず、対戦相手はこのゲームに勝利できない。」という紋章を作り出す。

 《試練に臨むギデオン》以外のギデオンを採用して「俺がやられても他のギデオンが......」とバトンタッチすることは可能だったが、やはりそれらを固め引いてしまった時に展開できないのが弱かった。しかし、これからは試練に臨んでいる横で、ゼンディカーで同盟を結ぼうが、無印な姿でいようが問題なし! 3、4、5、と3ターン連続でギデオンを展開する、厚切り肉(リリアナがギデオンにつけたあだ名)ムーブも可能となった! 暑苦しい! だがそれがよい。

 そんなわけで、このアゾリウス(青白)カラーのコントロールデッキも、ギデオンを3種類採用している。心の中で「ギデリウス」と呼ばせてもらおう。特に意味はない。

 この青白コントロールは、青らしく打ち消し呪文も搭載している。しているのだが、それがメインのコントロール要素ではない。盤面を強固に作り上げていき、対戦相手の心を折って「参った」と言わせるデッキである。クリーチャー除去で盤面を更地にし、合間合間に打ち消しつつ......同時に、対戦相手の土地も攻めるのだ。

 《地盤の際》《幽霊街》を投げつけて相手の土地を割る。《世界のるつぼ》で毎ターン利用して、基本でない土地は徹底的に排除。青くないデッキには、基本土地さえも封じる《広がりゆく海》をも用いて、マナ基盤を崩壊させていく。

 これを続けると、対戦相手はゲームに勝つための攻め手・相手の土地ハメに抗う手段・それらをプレイするための土地と、引いてこなければならないカードが増えまくって収拾がつかなくなる。この時点でも心はボキボキだが、ギデオンたちが盤面に居並ぶともうゲームを続ける人はいないでしょうな。

 序盤は耐え、中盤は相手の基盤を破壊し、終盤は心をへし折る。伝統的なアゾリウス闘法が気になったのであれば、使ってみることをオススメする。ジェイスの前に異世界からやってきたギデオンが3人......とか光景を想像するだけでも面白い。今後も本人共演デッキが色々と出てくるんだろうね。

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