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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.09.26

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:環境を生き延びるデッキまとめ(スタンダード)

by 岩SHOW

 前回は、『破滅の刻』スタンダード環境で活躍したが、『イクサラン』発売によるローテーションによりスタンダードを去ることになるデッキを紹介した。今回は対照的に、主軸を失わないことでそのまま生き残ることになるであろうデッキを紹介しよう。

 これらのデッキはローテーションにより一部失うカードはあるものの、『イクサラン』の新カードにより戦力は補填可能だったりするのが強みかなと。「ティムール・エネルギー」がほとんどカードを失わないことは皆さんもご存知かなと思うので、少しマニア向けで、プロプレイヤーも取り上げることがなさそうなデッキを2つチョイスしてみた。

 こういうデッキも次期環境でまだ見ることになるかな、くらいの気持ちで、軽~く参考になったりすれば本望だ。それじゃ早速いってみよう!

andrespineiroc - 「黒緑巻きつき蛇(エネルギー型)」
Magic Online Competitive Standard Constructed League 5勝0敗 / スタンダード (2017年9月19日)
5 《森》
4 《沼》
4 《花盛りの湿地》
4 《霊気拠点》
3 《ハシェプのオアシス》

-土地(20)-

2 《緑地帯の暴れ者》
4 《光袖会の収集者》
4 《歩行バリスタ》
4 《巻きつき蛇》
3 《牙長獣の仔》
3 《導路の召使い》
2 《逆毛ハイドラ》
2 《新緑の機械巨人》

-クリーチャー(24)-
4 《霊気との調和》
4 《顕在的防御》
4 《致命的な一押し》
2 《闇の掌握》
2 《霊気圏の収集艇》

-呪文(16)-
3 《夢盗人》
1 《逆毛ハイドラ》
2 《造反者の解放》
2 《野望のカルトーシュ》
2 《大災厄》
2 《栄光の刻》
2 《領事の旗艦、スカイソブリン》
1 《生命の力、ニッサ》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Standard Constructed League より)

 《巻きつき蛇》がいる限り「黒緑巻きつき蛇」は終わらない!

 この2マナ2/3が生み出す爆発力を活かしたデッキはその形にバラエティがあるが、残念ながら「昂揚型」は《残忍な剥ぎ取り》《ウルヴェンワルド横断》などの昂揚カードが去り行くことで消滅。それとは対照的に、「エネルギー型」はその構成パーツのほとんどがカラデシュ・ブロックのカードなのでさしたる被害もなく、今後も蛇から得られるエネルギーと+1/+1カウンターを武器に生き残り続けると考えられる。

 このリストはエネルギー型の中でも特に前のめりな構成になっており、そのためもあってかタップイン土地である《風切る泥沼》は不採用。よってローテーションによる泥沼の代わりを探す必要がなく、このままのマナ基盤で次期環境に臨めるというのは、ここに頭を悩ませるプレイヤーからするとありがたいことだ。

 メイン・サイド込みで失うカードは《闇の掌握》2枚のみ。次期環境のスタートダッシュをかなり意識した作りになっている。Magic Onlineでは25日から『イクサラン』環境となるので、もしかしたらそこから数日はこれに近いリストの活躍を目の当たりにすることになるかも?

 待望の新カードだが、まずは《闇の掌握》に代わる除去として《板歩きの刑》が採用される可能性がある。ソーサリーという点だけが難点だが、マーフォーク以外なんでも確定除去というのは頼もしい。

 おそらくサイドカードにはなるだろうが、《秘宝探究者、ヴラスカ》も活躍しそうだ。2/2威迫のトークンを生み出しつつクリーチャー・アーティファクト・エンチャントを除去できるという、これぞプレインズウォーカーという万能さ! ゴルガリスト(黒緑愛好家)としても是非とも新環境で使ってみたい1枚である。

 また、《巻きつき蛇》の能力を活かすことを考えると、+1/+1カウンターが得られる可能性のある「探検」能力持ちもシブい活躍をしそうな気がする。《探求者の従者》とか、3枚目の土地を探すor見つからなくても2マナ3/4、とか結構いい動きをしそうな予感。

Kurt Zimmer - 「青黒コントロール」
StarCityGames.com Classic Louisville 4位 / スタンダード (2017年9月17日)
6 《沼》
5 《島》
4 《詰まった河口》
4 《異臭の池》
4 《窪み渓谷》
2 《霊気拠点》
1 《荒廃した湿原》

-土地(26)-

2 《ゲトの裏切り者、カリタス》
2 《スカラベの神》
3 《奔流の機械巨人》

-クリーチャー(7)-
3 《致命的な一押し》
4 《闇の掌握》
3 《検閲》
3 《本質の散乱》
2 《否認》
3 《至高の意志》
2 《不許可》
1 《本質の摘出》
1 《鞭打つ触手》
4 《天才の片鱗》
1 《暗記+記憶》

-呪文(27)-
2 《才気ある霊基体》
1 《終止符のスフィンクス》
2 《払拭》
3 《精神背信》
2 《本質の摘出》
1 《鞭打つ触手》
1 《失われた遺産》
1 《栄光の刻》
2 《不帰+回帰》

-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用)

 今回紹介するもう1つのデッキは、「青黒コントロール」だ。古典的な、ドロー・打ち消し・除去・フィニッシャーからなるどっしり系デッキで、キャリアの長いプレイヤーに好まれている印象を受ける。

 このデッキは、実はそこそこカードを失うことになる。土地も《窪み渓谷》《詰まった河口》の2色土地2種、フィニッシャー枠の《ゲトの裏切り者、カリタス》や細かい除去など、痛手がないわけではない。

 ただ、デッキを支える絶対的なフィニッシャー兼アドバンテージ源である《奔流の機械巨人》は健在で、失ったカードの代わりになるカードを得ているため、パワーダウンする可能性は低い。環境初期こそ仮想敵が定まりきらないので活躍しないかもしれないが、煮詰まれば煮詰まるほどチャンスが巡ってくるんじゃないかな。

 《水没した地下墓地》はほぼアンタップインの安定した2色土地として運用できるだろう。3ターン目に{B}{B} or {U}{U}のダブルシンボルの呪文を両方構えることはさほど難しいことではないだろう。

 《ヴラスカの侮辱》は対象の幅が広い優秀なインスタントであり、追放と2点のライフが得られるという点で《熱烈の神ハゾレト》《反逆の先導者、チャンドラ》を擁する赤いデッキに好き勝手させないと睨みを利かせられるんじゃないかな。

 『イクサラン』は青いカードもなかなか使い勝手の良さそうなものが多く、とりあえず《選択》はこの手のデッキに4枚無条件で投入されることだろう。事故防止になりつつ、いつ引いても良いカードってのは最高だ。《呪文貫き》も再録されたことで、青いデッキ同士の打ち消し合戦もヒートアップしそうだ。

 《呪文詐欺》から機械巨人、というドリームコンボは一度は決めてみたいし、個人的には《幻惑の旋律》と組み合わせても面白いと思っている。コントロール好きの皆は、戦力的にはひとまず安心して良いんじゃないかな。あとは環境次第だ(こればっかりはどうなるか誰にもわからない)。


 シブめのデッキチョイスだったが、おそらくは次期環境でも姿を見ることになるだろうし、今このデッキを使っている人に「そのまま次のシーズンも使って良いんだよ!」というメッセージを伝えられたのであれば幸いだ。

 個人的には《秘宝探究者、ヴラスカ》にはかなり注目していて、青黒ベースのコントロールに緑をチョイ足し、なんてデッキが組めたら楽しそうだな......なんて妄想しているところだ。何か良いアイディアがあれば、ぜひ教えてね!

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