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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:紛争Zoo(モダン)

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:紛争Zoo(モダン)

by 岩SHOW

 『霊気紛争』にて登場した紛争は面白い能力だ。自身のパーマネントがそのターン戦場を離れていた場合、という簡単なようでいざとなるとなかなか満たせない条件。特にリミテッドにおいては紛争持ちがバニラ(能力なし)のクリーチャーとしてプレイされているのをしばしば見る。しかし構築となると話は別。むしろデッキに入れる以上は、こっちが彼らの能力を活かせるようにしっかりと構築してやらねばならない。

 ......まあしっかりと構築って言っても、モダンだとこれがとっても簡単。スイッチ1つではい紛争。偉大なるフェッチランド(1点のライフを支払い生け贄に捧げることで、ライブラリーから特定の基本土地タイプを持った土地をサーチして戦場に出せる、という能力を持った土地サイクル)の恩恵を、余すところなく受け取るってわけだ。

 これさえあれば1ターン目からの紛争だって可能だ。ドンパチやる気満々、ゲリラ魂あふれるモダンのデッキを紹介しよう。「紛争Zoo」だ!

Michael Stewart - 「紛争Zoo」
StarCityGames.com Modern Open Indianapolis 9位 / モダン (2017年2月25日)[MO] [ARENA]
1 《
1 《踏み鳴らされる地
1 《寺院の庭
1 《聖なる鋳造所
4 《樹木茂る山麓
4 《吹きさらしの荒野
1 《霧深い雨林
4 《乾燥台地

-土地(17)-

4 《実験体
4 《ゴブリンの先達
4 《ナーナムの改革派
4 《野生のナカティル
2 《密林の猿人
4 《炎樹族の使者
4 《隠れた薬草医
4 《無謀な奇襲隊
2 《猿人の指導霊

-クリーチャー(32)-
4 《稲妻
3 《怨恨
4 《アタルカの命令

-呪文(11)-
4 《タルモゴイフ
2 《ブリキ通りの悪党
3 《流刑への道
2 《二股の稲妻
2 《墓掘りの檻
2 《石のような静寂

-サイドボード(15)-
StarCityGames.com より引用)

 フェッチランドはたっぷり13枚。これでほぼ確実にゲーム中に紛争を達成することができる。で、さっきから紛争紛争言っているが、どの紛争持ちがデッキに入っているのか? このデッキの場合は《ナーナムの改革派》と《隠れた薬草医》がそうだ。

 《ナーナムの改革派》は紛争状況下だと1マナ2/3と《密林の猿人》相当のスペックで、かつ接死持ち。殴りに行くにも悪くないスペックで、エルドラージのようながっしりクリーチャーたちとも相討ちを取れるので、攻防にわたり活躍するいぶし銀である。

 まあ、とは言ってもナーナムはオマケのようなものだ。これが2/3で出せたところで即ち勝利に一歩近づいたとは言い難い。《隠れた薬草医》こそが、このデッキが生まれた要因であり、エンジンだ。

 このドルイドは、紛争の条件下で戦場に出ると、緑マナを2つ生み出す。自身が2マナなので、即ち実質タダ!フリースペルというやつだ。ここから得たマナで、ナーナムや《実験体》《野生のナカティル》といったクリーチャーを展開できれば......対戦相手を圧倒できそうだ。

 元々、2マナ2/2フリースペルという枠には《炎樹族の使者》がいた。これを4枚採用してクリーチャー連打を狙うデッキは以前から存在した。しかしこのデッキがメジャー級になれずに今日を迎えているのは、やはりデッキに4枚しかないカードを初手に持っていなければ弱い、というどうしようもない問題によるところが大きかった。

 以前の「純鋼ストーム」もそうであった。《上級建設官、スラム》を得てエンジンが8枚体制になった途端、「純鋼ストーム」は化けたわけで......そう考えると、フリーベア(2マナ2/2熊スペックのフリースペル)を8枚使えるようになった緑赤白の「Zoo」デッキも、今後化ける可能性は大いにある!

 理想の動きは1ターン目からクリーチャーを出し、2ターン目にフリーベアからのクリーチャー展開、3ターン目には勝利......まで行っちゃいたい。本当にそんなに早いのか? 毎度おなじみ、瞬間最大風速的デッキムーブを見てみよう。

  • 1ターン目:2色土地からの《野生のナカティル
  • 2ターン目:フェッチランドを絡めて2色土地を展開、平地と山の両タイプを揃える。《隠れた薬草医》《炎樹族の使者》と連打してからの怒濤コストで《無謀な奇襲隊》。クリーチャーに速攻とパワー+1を与えて殴って12点。
  • 3ターン目:普通に殴っても9点入って勝ちだが、相手がライフ回復してたりブロッカーを立てていても《アタルカの命令》などを撃ち込んで勝ち!

 う~むなかなかにエグい! 中途半端な立ち上がりをしてしまったデッキなんかは紛争勃発からの怒濤のラッシュに耐えきれずに圧殺されることだろう。このデッキは《猿人の指導霊》までとって、1ターン目からフリーベア→怒濤ムーブまで可能にしている。1ターン目8点!かつパワー2が3体残るよ、なんて動きのできるデッキはそうそうないぞ。

 モダンにおけるOne & Onlyなデッキとなれるか、はたまた風のように過ぎ去っていくのか......もうちょっと時間とトーナメントを経ないとわからないが、こうやってセットを重ねるたびに新しいデッキが生まれるモダンってのは良い環境だな!と心から思うものである。グランプリ・神戸2017まで、勢いを維持できるかな?

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