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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.03.06

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:蛇鱗親和(モダン)

by 岩SHOW

 《巻きつき蛇》の登場によりスタンダード環境には黒緑2色のアグロデッキが誕生した。+1/+1カウンターが乗る個数が1個増えるだけで、カードの強さは劇的に変わるものだということを再認識。去年にもこういうこと、あったよね。《硬化した鱗》デッキも面白いものだった。クリーチャーなので本人も能力の恩恵を受けて殴りに行ける《巻きつき蛇》、軽いエンチャントなので対処がされにくい《硬化した鱗》。どっちも良いカードだ。

 ......だったら、一緒に使えば良いデッキが組めるんじゃない? 僕らにはモダンがある。『タルキール覇王譚』のカード? バッキバキに現役だ!

kcnight - 「蛇鱗親和」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2017年2月21日)
1 《森》
1 《沼》
4 《花盛りの湿地》
4 《ラノワールの荒原》
4 《ダークスティールの城塞》
3 《ちらつき蛾の生息地》
2 《産業の塔》

-土地(19)-

4 《電結の働き手》
4 《電結の荒廃者》
4 《搭載歩行機械》
4 《鋼の監視者》
4 《歩行バリスタ》
4 《巻きつき蛇》

-クリーチャー(24)-
4 《ミシュラのガラクタ》
4 《オパールのモックス》
4 《硬化した鱗》
3 《致命的な一押し》
2 《思考囲い》

-呪文(17)-
3 《屑鉄場のたかり屋》
1 《呪文滑り》
2 《虚無の呪文爆弾》
1 《致命的な一押し》
1 《自然のままに》
1 《思考囲い》
4 《突然の衰微》
1 《幽霊街》

-サイドボード(14)-
MTGO Standings Competitive Modern Constructed League より)

 《巻きつき蛇》《硬化した鱗》を組み合わせたデッキ=「親和」!? ストレートには思いつかないものだが、確かにこのデッキは+1/+1カウンターを増やすことは得意としている......そう、「親和」には《電結の荒廃者》がいる。

 これでアーティファクトをガジガジ喰って、《墨蛾の生息地》にカウンターを乗せてワンショットキル!という光景はモダンプレイヤーであれば日常茶飯事。ここに蛇と鱗が絡むと......アーティファクトを生け贄に捧げたら荒廃者に+1/+1カウンターが2個、3個乗る。荒廃者を自身の能力で生け贄に捧げ、これが死亡したことで電結能力が誘発、荒廃者の上に乗っていたカウンターを受け取った次のクリーチャーにも......ボーナスカウンター支給! これは凄まじい。

 この荒廃者からのパスを受けるクリーチャーには、スタンダードでも絶賛活躍中の《歩行バリスタ》も名を連ねている。

 「死の影ジャンド」のようにライフを自ら減らすカードをデッキに採用しているデッキの多いモダンでは、パス回しを受けて大量のカウンターを得たバリスタがガガガガッとミサイルを撃ち込むだけでライフを削り切れるケースもある。クリーチャーコンボへの牽制となるのもスタンダードと同様だ。さらに同じコスト{X}{X}であるアーティファクト・クリーチャーの先輩《搭載歩行機械》も採用し、トークンで攻める戦略も取れる。《搭載歩行機械》は荒廃者抜きにしても蛇と鱗があれば{1},{T}だけでグングンと成長するのがウリ。

 他にも「親和」の定番《鋼の監視者》をしっかりと。これも能力を起動できれば凄まじい成長を実現。このデッキには《メムナイト》や《羽ばたき飛行機械》といった「親和」が高速展開するクリーチャーは採用されていないのだが、その枠に《電結の働き手》が取られている。これも荒廃者同様電結能力持ちで、これも蛇・鱗があれば戦場に出た時・電結で移す時にと2度カウンターボーナスを受け取れ、荒廃者との相性も良し。

 このようにデッキが1つのテーマに沿って作られていると、回していて楽しいものだ。普通の「親和」に飽きたプレイヤーはたまにこういうので気分転換も図ってみてはどうだろう。出始めの頃はいわゆる「わからん殺し」を重ねてMagic Online上で勝ち星を重ねていたが、今後リアルでも活躍するのか否か......この辺りは時間をかけて検証せねばならない。モダン環境という荒波にもまれ続けても勝てるデッキであり続けるのか?新しい可能性を切り開いたデッキに要注目だ。

 余談だがこのリストはサイドボード14枚。間違ってイベント参加してしまったのだろうか。それでも勝っちゃったけど、こういうことにはみんな気を付けてね!

STLCards - 「アブザン蛇鱗」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2017年2月19日)
1 《平地》
1 《沼》
1 《森》
1 《神無き祭殿》
1 《寺院の庭》
1 《草むした墓》
2 《湿地の干潟》
4 《新緑の地下墓地》
2 《吹きさらしの荒野》
4 《花盛りの湿地》
1 《ガヴォニーの居住区》
1 《大天使の霊堂》

-土地(20)-

4 《電結の働き手》
4 《電結の荒廃者》
4 《巻きつき蛇》
2 《闇の腹心》
2 《漁る軟泥》
4 《搭載歩行機械》
4 《歩行バリスタ》

-クリーチャー(24)-
4 《硬化した鱗》
4 《ウルヴェンワルド横断》
3 《致命的な一押し》
4 《ドロモカの命令》
1 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》

-呪文(16)-
1 《呪文滑り》
4 《思考囲い》
2 《墓掘りの檻》
4 《部族養い》
4 《未練ある魂》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Modern Constructed League より)

 こちらは白を足した「アブザン蛇鱗」。白が足されるとどうなるか? 《ドロモカの命令》が使えるわけですよ。

 +1/+1カウンターをクリーチャーに置くという蛇と鱗が求めるものと同時に、格闘orエンチャント対処orダメージ呪文対策というアクションが同時に取れる。まさしく至高のインスタント!

 また、《闇の腹心》《漁る軟泥》とアーティファクトでなく、かつデッキのカードと相性の良いクリーチャーを採用しているため、《鋼の監視者》は抜き、代わりに誰でも強化する《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》と《ガヴォニーの居住区》を投入。これが回りだすともう勝ちだな。

 ガヴォニーは無色土地なので1枚挿しに抑えて、《ウルヴェンワルド横断》でサーチしようという狙いだ。これもまた、回していて楽しいデッキである。3色デッキなのでどうしても2ターン目の蛇が出せないという事故に遭遇することはある、これを割り切るか・あるいは2色にまとめるか......これは好みだね。

 最後に、個人的な話で恐縮だが......このデッキから親和要素を排除してみたデッキを作って最近遊んでいる。まだ綺麗な形にはなっておらずメイン/サイドともに回すたびに数枚交換しているのだが、まあ何かの参考になれば良いなということでちょっとだけ掲載させてもらおう。「ドレッジ」相手になかなか勝率が良い。さすがは《先頭に立つもの、アナフェンザ》!

岩SHOW - 「つちのこアブザン」
モダン
1 《平地》
1 《沼》
1 《森》
1 《神無き祭殿》
1 《寺院の庭》
2 《草むした墓》
4 《湿地の干潟》
4 《新緑の地下墓地》
1 《秘密の中庭》
1 《剃刀境の茂み》
4 《花盛りの湿地》
1 《ガヴォニーの居住区》

-土地(22)-

4 《実験体》
4 《ラクドスの哄笑者》
4 《巻きつき蛇》
2 《快楽殺人の暗殺者》
3 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
2 《アブザンの鷹匠》
4 《搭載歩行機械》

-クリーチャー(23)-
4 《致命的な一押し》
4 《硬化した鱗》
4 《ドロモカの命令》
1 《アブザンの隆盛》
2 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》

-呪文(15)-
4 《思考囲い》
2 《突然の衰微》
2 《安らかなる眠り》
4 《未練ある魂》
1 《大渦の脈動》
2 《最後の望み、リリアナ》

-サイドボード(15)-
tsuchinoko.jpg

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