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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2017.01.25

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:アミュレット・タイタン(モダン)

by 岩SHOW

 このコラムを読んでくださっている方の中で、今年24歳になる方、いらっしゃいますか? うん、いるテイでいこう。おぉ、1993年生まれ、ということはマジックと同い年じゃないですか! そういうの、良いですねぇ。羨ましいなぁなんつって。24年って、ここまでの人生、だい~ぶ長かったでしょ、振り返ってみてください......失敗、いっぱいしてませんか? 僕は今振り返っても星の数ほどしてて辛い限りです。うん、してますよね皆さんも。ということで、失敗のない24年間なんて存在しないのであります。ここまで自分は完璧(パーフェクト)に生きてきたので失敗などないという方は、雲の上から聞いてくれ。

 とにかく、何が言いたいのか。マジックにも失敗が多数ある。マジックはこれまで万を超えるカードを世に放ってきた。その中には《トレイリアのアカデミー》や《頭蓋骨絞め》やら、明らかに設計ミスのバケモノとしか言いようがないカードが存在する。それらのカードは、環境を支配して健全なゲーム体験を失わせてしまうことがある。そういった時に、そのカードが禁止・制限カードとなってしまうことも......ある。もちろん、僕らプレイヤー側はそういうものがないのが一番なのだけど、そういった事態になってしまった時にどうするか。それは各自の自由なのだが......中には「チクショー!でもまだまだやってやるってぇ!」と諦めずに、禁止によりカードを失ったデッキを使い続ける人もいる。その上で、結果を残す猛者もいるのだ。

 今日紹介するのは、ちょうど1年前の1月22日、その主要パーツを失い、弱体化を余儀なくされたデッキだ。その名は「アミュレット・タイタン」、過去に「アミュレット・ブルーム」と呼ばれていた。

kanister - 「アミュレット・タイタン」
Magic Online Competitive Modern Constructed League 5勝0敗 / モダン (2017年1月13日)
2 《森》
4 《シミックの成長室》
3 《グルールの芝地》
1 《ボロスの駐屯地》
1 《セレズニアの聖域》
4 《宝石鉱山》
3 《トレイリア西部》
1 《植物の聖域》
1 《魂の洞窟》
1 《カルニの庭》
1 《処刑者の要塞》
1 《軍の要塞、サンホーム》
1 《崩壊する痕跡》
1 《幽霊街》
1 《光輝の泉》
1 《ヴェズーヴァ》

-土地(27)-

4 《桜族の斥候》
4 《迷える探求者、梓》
4 《原始のタイタン》

-クリーチャー(12)-
4 《召喚士の契約》
1 《否定の契約》
1 《殺戮の契約》
4 《精力の護符》
4 《古きものの活性》
4 《血清の幻視》
1 《仕組まれた爆薬》
2 《殴打頭蓋》

-呪文(21)-
1 《呪文滑り》
1 《強情なベイロス》
1 《女王スズメバチ》
1 《否定の契約》
2 《白鳥の歌》
1 《仕組まれた爆薬》
1 《自然の要求》
2 《古えの遺恨》
1 《四肢切断》
2 《塵への崩壊》
1 《貪欲な罠》
1 《ボジューカの沼》

-サイドボード(15)-
MTGO Standings Competitive Modern Constructed League より)

 「アミュレット・ブルーム」のアミュレットは《精力の護符》、ブルームは《花盛りの夏》を意味する。

  1. 《精力の護符》を出している状態で《シミックの成長室》のようなタップ状態で戦場に出て2マナ生み出す土地(通称おかえりランド)を出す
  2. 《精力の護符》のそれをアンタップする能力と、おかえりランドの持つ土地を1枚手札に戻す能力が誘発するので、前者を先に解決するようスタックを積む
  3. アンタップした土地を起こして2マナ得たら、次の能力を解決してこの土地自身を手札に戻す
  4. 得た2マナで《花盛りの夏》を唱えて、このターンに戦場に出せる土地の枚数を3枚増やす
  5. 手札に戻った《シミックの成長室》を出す・2マナ出す・戻す、を3回繰り返す...

 という動きを行うことによって、2~3ターン目にして大量のマナを得て、その使えるマナの差で圧殺しようというコンボデッキだ。扱うのは容易ではないが、安定して3ターン目には《原始のタイタン》に《処刑者の要塞》で速攻を与えて突っ込ませていたため、3ターンキルを環境から減らす方針にのっとって、爆発力を生み出す《花盛りの夏》は2016年1月に禁止になった。

 これを受けて......この「アミュレット・ブルーム」を使用していたプレイヤーたちは、それでも《精力の護符》が生きていればデッキは組める!と気合いを入れて新しいデッキタイプを模索していた。中にはギブアップを宣言する者もいたが、世界中にはまだまだ諦めない!と使い続ける者がごく少数存在し......そして最近、日の目を浴びるようになった。モダンのリーグ戦でこれを使用するプレイヤーが結果を残し、それに注目した多くのプレイヤーがコピーして回すようになったのだ。

 ブルームは使えなくなったが、そこは他のカードでカバーだ。土地を戦場に出せる回数を増やすカードとして《迷える探求者、梓》フル投入はもちろんのこと、さらに手札から土地を直接戦場に出す能力を持った《桜族の斥候》までも4枚採用という気合いの入りようだ。

 これらを駆使して、かつてのブルーム時代よりはキレ味が落ちたものの、ブン回れば2ターン目に《原始のタイタン》をシュートッッすることもできたり。

 回してみての感想として、その見た目以上に小技が多彩なことに驚く。おかえりランドはただのマナブーストの域に留まらない。カウンターの減った《宝石鉱山》や《カルニの庭》を回収して使いまわすのはお得感がある(上述の土地を出す連中と併せれば気持ちいい)。

 《原始のタイタン》でおかえりランドと《トレイリア西部》をサーチして、《精力の護符》の能力が誘発・合計3マナ出して、その後おかえりランドの能力で《トレイリア西部》を手札に戻して、これを変成して《召喚士の契約》や《否定の契約》を持ってきて......という無茶苦茶な動きをすることもできる。

 とにかく練習して、引き出しを増やしてトーナメントに臨みたいものだ。自分で使っててわけわからん!となることも少なくないからね(笑)。

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