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岩SHOWの「デイリー・デッキ」

2016.06.07

岩SHOWの「デイリー・デッキ」:新旧白黒コントロール(スタンダード)

by 岩SHOW

 私事だが、最近仕事でMagic Online(以下MO)をガッツリ触るようになった。僕がMOに最もJoinしていた時期は『エルドラージ覚醒』の頃だとキッパリ言い切れる。毎日毎日ドラフト三昧、相当な睡眠時間を溶かしていたもので......面白すぎる環境が罪深いよ〜と言い訳しまくっていた懐かしき日々。続く『ミラディンの傷跡』も、赤黒の生け贄エンジンデッキが面白すぎてひたすらドラフトやってたなぁ......今思えば、MO上のプロツアー予選とか一回も抜けることもなかったが......今、実況としてプロツアーに行けているので、この時の努力も無駄ではなかったということにしておこう。

 で、話は戻って最近スタンダードのリーグに複数回参加してみて......とにかくよく当たるデッキが1つあったので、それを紹介したいなと。思っている矢先に、かのオーウェン・ターテンワルド/Owen Turtenwaldがそのデッキでグランプリ・ミネアポリス2016にてTOP8入り。オーウェンの強さにはうならされるばかりだが、デッキ自体もやはり強いものだったんだなぁと改めて実感。これが今流行の「白黒コントロール」だ!

Owen Turtenwald - 「白黒コントロール」
グランプリ・ミネアポリス2016 6位 / スタンダード (2016年5月28〜29日)
7 《沼》
2 《平地》
4 《コイロスの洞窟》
4 《乱脈な気孔》
4 《放棄された聖域》
2 《戦場の鍛冶場》
3 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地(26)-


-クリーチャー(0)-
4 《闇の掌握》
2 《神聖なる月光》
2 《荒野の確保》
2 《精神背信》
2 《究極の価格》
4 《骨読み》
3 《破滅の道》
2 《苦渋の破棄》
4 《衰滅》
1 《次元の激高》
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
2 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
2 《死の宿敵、ソリン》

-呪文(34)-
1 《静寂を担うもの》
1 《変位エルドラージ》
3 《ゲトの裏切り者、カリタス》
2 《難題の予見者》
3 《強迫》
2 《死の重み》
2 《精神背信》
1 《究極の価格》

-サイドボード(15)-
グランプリ・ミネアポリス2016 イベントカバレージ より)

 メインデッキにはクリーチャーはゼロ! 白黒の大量の除去と、8枚のプレインズウォーカーを主体に作られたデッキだ。以前紹介したセス・マンフィールドの「エスパー・コントロール」に設計思想自体は近いもので、青を抜いて2色にしたことでより安定して運用できる形に仕上げてある。勝ち手段はギデオン・ソリン・ニクシリスの3体と、《乱脈な気孔》、《荒野の確保》+《ウェストヴェイルの修道院》=《不敬の皇子、オーメンダール》! それぞれがコントロールデッキとしての動きを阻害しないもので構成されているのが強みだ。相手の手が止まったらこれらのカードで速やかに勝ちに行こう。

 デッキとしてはシンプルなものではあるが、それゆえにどのクリーチャーにどの除去を使用して対処していくのかなどのプレイングの精度が問われるものであろう。オーウェン本人が「スタンダードでも最も過小評価されているカードは?」の質問に《骨読み》と答えている。このデッキでのこのカードの使い方には注意したいところだ。やることがないからなどの理由で適当に3ターン目に唱えたりすると、終盤に後悔することになりそうだ。今、何を欲してドローしに行くのか、そのビジョンを明確に持って使用したいところだ。この辺り、練習あるのみだろうなぁ。

 白黒のコントロールデッキが活躍すると、どうしても思い出すデッキがあるのでついでに紹介しておこう。デッキ名が良いんよこれ。その名も「ノワール」。

小野田 倫久 - 「ノワール」
日本選手権2002 準優勝 / スタンダード (2002年5月31日〜6月2日)
14 《沼》
1 《平地》
4 《コイロスの洞窟》
4 《汚れた原野》

-土地(23)-

4 《ナントゥーコの影》
4 《貪欲なるネズミ》
4 《ファイレクシアの憤怒鬼》
4 《陰謀団の先手ブレイズ》
4 《よろめく大群》
2 《イチョリッド》

-クリーチャー(22)-
4 《強迫》
4 《チェイナーの布告》
4 《ジェラードの評決》
3 《名誉回復》

-呪文(15)-
3 《死を食うもの》
2 《オーラの旋風》
4 《ファイレクシアの闘技場》
3 《殺戮》
1 《名誉回復》
2 《死のわしづかみ》

-サイドボード(15)-
日本選手権2002イベントカバレージ より)

 デッキ名はフランス語で黒を意味するNoirからつけられたもの。その名の通り黒を中心としたコントロール・ビートダウンデッキで、青や白をタッチしたものが用いられた。『オデッセイ』ブロック構築を中心に、スタンダードでも活躍し、注目のデッキタイプであった。

 最大の特徴は《陰謀団の先手、ブレイズ》が採用されている点。これで対戦相手の土地とクリーチャー(たまにアーティファクト)を締め付けていくのだ。こちらもブレイズの被害を受けるが、《ファイレクシアの憤怒鬼》や《貪欲なるネズミ》のような戦場に出た時点で仕事を終えているクリーチャーを生け贄に捧げつつ、それらを《イチョリッド》の餌にして殴るというシナジーによりデメリットを帳消しにしている。

 個人的には相手の土地を《名誉回復》で攻め、手札も《ジェラードの評決》で攻められるタッチ白型が一番好きだったなぁ。どんな環境でもそうだが、黒いデッキに白をタッチすると本来触れないエンチャントなどに対処することが可能になるのが良いね。

 2色の組み合わせでも10通り存在するマジック、まずはこの2色をトコトン極めてみるってのもプレイヤーとしての上昇に繋がるのかもね。

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