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第9回:Boss-Naya(スタンダード)

第9回:Boss-Naya(スタンダード)

 今回紹介するのはプロツアー・サンディエゴでスイスラウンド全勝を果たした、Luis Scott-Vargas 「Boss-Naya」です。

Boss-Naya
2 《平地/Plains》
2 《山/Mountain》
5 《森/Forest》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《地盤の際/Tectonic Edge》
1 《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
2 《活発な野生林/Stirring Wildwood》
1 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
2 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1 《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》

-土地(24)-
4 《野生のナカティル/Wild Nacatl》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
2 《極楽鳥/Birds of Paradise》
1 《硬鎧の群れ/Scute Mob》
2 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》

-クリーチャー(25)-
3 《稲妻/Lightning Bolt》
1 《流刑への道/Path to Exile》
2 《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant 》
1 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
2 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
1 《ビヒモスの大槌/Behemoth Sledge》

-呪文(11)-
4 《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
2 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
1 《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》
1 《ビヒモスの大槌/Behemoth Sledge》
1 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
2 《不屈の随員/Dauntless Escort》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
2 《魔力のとげ/Manabarbs》

-サイドボード(15)-

 《貴族の教主/Noble Hierarch》、《極楽鳥/Birds of Paradise》のマナブーストから《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》といったクリーチャーでアドバンテージを取っていき、少しずつ場を有利にしていく中速ビートダウンです。

 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》は序盤から終盤までいつでも強く、マナが必要なときは《貴族の教主/Noble Hierarch》、数で押したいときには《野生のナカティル/Wild Nacatl》、戦線をこじ開けたいときには《硬鎧の群れ/Scute Mob》と、状況に応じたクリーチャーを呼び出せます。

 《野生のナカティル/Wild Nacatl》はギルドランドがないためエクステンデッドほどの強さはありませんが、それでも1マナ3/3は脅威です。

 ワールドウェイクで新たに得たのは《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》。ナヤの生物のほとんどはパワー3なので《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》で簡単に止まってしまう欠点がありました。

 しかし《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》《ビヒモスの大槌/Behemoth Sledge》ならライフを得ながらこれらを乗り越えることが出来ます。マナクリーチャーをたくさん入れたデッキの欠点として「引きすぎると役に立たない」ことがあります。しかしその欠点も装備品が解決してくれて、後半ブロッカーにしかならなかった《極楽鳥/Birds of Paradise》も《ビヒモスの大槌/Behemoth Sledge》があれば充分なアタッカーになります。

 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》はフェッチランドを前もって多用しておくことで《稲妻/Lightning Bolt》でもしなない4/4のサイズで出すことも容易です。

 召還酔いが解けてしまえば《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》と組み合わせて味方を除去から守ることもでき、余った土地も《活発な野生林/Stirring Wildwood》などのクリーチャー化する土地(以下ミシュラランド)に変えられます。今や白緑ならどんなデッキにも入るほどの性能ですね。

 デッキに入っているクリーチャーの半分が1枚で2枚ぶん以上の働きをし、またミシュラランドも入っているので長期戦に強い構成になっています。感覚的にはローウィン時代の「緑黒エルフ」に近いですね。


サイドボードにも目を向けると

《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》:《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》とのコンボは強烈で、どんなクリーチャーでもタップするだけで破壊できます。除去の薄い白単や白緑ならこれ1体でゲームに勝ってしまえるほどの性能。マナクリーチャーを焼いたり、装備品が無くてもそれなりの性能です。


《悪斬の天使/Baneslayer Angel》:現在のスタンダードはジャンドをはじめとして優秀な除去が多いので、「出して生き残れば勝ち」よりも「出したときにアドバンテージ」のクリーチャーが優先される傾向にあります。

 メインにこのカードが0枚で《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》が4枚なのもそういった理由からで、ジャンドが1番多いと予想するならこの選択は正解でしょう。ただ悪斬自体はとても強いカードで、赤単などではゲームの鍵を握るのでサイドボードに用意されています。


《ゴブリンの先達/Goblin Guide》:リストを見たとき「?」と思った方も多いでしょう。

 製作者へのインタビューでは「忠誠値2になったジェイスを速攻で倒す」らしいですが、効果には疑問が残ります。もともとミシュラランドでもプレインズウォーカーに対処できますしね。


《魔力のとげ/Manabarbs》:青系コントロール対策。赤単のサイドボード以外で見るのは珍しく、PT本戦でも奇襲効果があったカード。個人的には《ゴブリンの先達/Goblin Guide》よりこっちを優先します。


 スタンダードで行われたプロツアー・サンディエゴも終わり、決勝戦はジャンドvsジャンドという「予想通りではあるが予想したくなかった」結果。今回のプロツアーの主役は間違いなくジャンドでした。

 しかしジャンド1強の時代はだんだん終わりに近づき、Patrick Chapinの青白コントロール然り、《蔵の開放/Open the Vaults》 デッキ然り、アンチジャンドをテーマとして色々な新しいデッキが生まれたプロツアーでもあります。

Patrick Chapin, 25 points
Pro Tour-San Diego 2010, Standard
2 《乾燥台地》
4 《天界の列柱》
4 《氷河の城砦》
4 《ハリマーの深み》
3 《島》
4 《平地》
1 《沸騰する小湖》
4 《地盤の際》

-土地(26)-


1 《エメリアの盾、イオナ》

-クリーチャー(1)-
4 《取り消し》
1 《天界の粛清》
3 《審判の日》
2 《本質の散乱》
4 《永遠溢れの杯》
2 《瞬間凍結》
4 《精神を刻む者、ジェイス》
2 《軍部政変》
2 《思考の泉》
1 《否認》
3 《忘却の輪》
1 《流刑への道》
4 《宝物探し》

-呪文(33)-
3 《悪斬の天使》
1 《遍歴の騎士、エルズペス》
1 《本質の散乱》
2 《瞬間凍結》
3 《コーの火歩き》
1 《精神の制御》
2 《否認》
1 《境界線の隊長》
1 《平地》

-サイドボード(15)-

Niels Viaene (BEL)
Pro Tour - San Diego Top 8
2 《天界の列柱》
4 《氷河の城砦》
4 《島》
2 《カビーラの交差路》
2 《湿地の干潟》
3 《平地》
1 《沼》
2 《広漠なる変幻地》

-土地(20)-

4 《意思切る者》
4 《金線の天使》
4 《ガラス塵の大男》
1 《覇者シャルム》
4 《失われた真実のスフィンクス》

-クリーチャー(17)-
3 《急使の薬包》
3 《審判の日》
2 《原霧の境界石》
2 《精神を刻む者、ジェイス》
2 《未達への旅》
1 《霧脈の境界石》
3 《忘却の輪》
4 《蔵の開放》
4 《広がりゆく海》

-呪文(24)-
1 《審判の日》
3 《瞬間凍結》
2 《妨げる光》
1 《精神を刻む者、ジェイス》
2 《未達への旅》
4 《否認》
1 《忘却の輪》
1 《血なまぐさい結合》

-サイドボード(15)-

 Boss-Nayaは装備のタイミング・イーオスの選択・ミシュラランドで攻撃するかどうか等、ゲーム中の選択肢が多く、他のデッキよりも戦闘フェイズが多いのでマジックしている気になれます。クリーチャーで攻撃するのが好きな方は是非1度、お試しあれ。

 では、また来週。

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