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第6回:発掘デッキ(エクステンデッド)


第6回:発掘デッキ(エクステンデッド)

 グランプリ・横浜まで、残り1ヶ月。ワールドウェイクも参入し、みなさんもエクステンデッドの準備を始めている頃でしょうか。週末にはグランプリ・オークランド(エクステンデッド)が開催されますし、横浜に向けてメタゲームの動向を探るのにいい機会でしょう。自分もこのオークランドに参加し、腕試しをしてきます。

 今回紹介するのは、エクテンの代名詞ともいえる「発掘」デッキです。

発掘デッキ
3 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《島/Island》
3 《湿った墓/Watery Grave》
2 《繁殖池/Breeding Pool》
1 《蒸気孔/Steam Vents》

-土地(19)-
4 《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka》
4 《面晶体のカニ/Hedron Crab》
3 《恐血鬼/Bloodghast》
4 《ナルコメーバ/Narcomoeba》
4 《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4 《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
2 《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》

-クリーチャー(25)-
4 《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable》
4 《留まらぬ発想/Ideas Unbound》
4 《黄泉からの橋/Bridge from Below》
3 《戦慄の復活/Dread Return》
1 《壌土からの生命/Life from the Loam》

-呪文(16)-
4 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《虚空の力線/Leyline of the Void》
3 《残響する真実/Echoing Truth》
3 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1 《暗黒破/Darkblast》

-サイドボード(15)-

 《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》《黄泉からの橋/Bridge from Below》などとてつもなく重いカードや手札に来ても意味のないカードがたくさん入っているので初見の方は何がしたいのかよくわからないかもしれませんが、このデッキはひとつの目的に向かってデッキ全体を統一してあります。

 それは「墓地を増やす」こと。

 自分を対象に《面晶体のカニ/Hedron Crab》《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable》をプレイすることにより複数の《黄泉からの橋/Bridge from Below》を落とし、その過程で生まれてくる《ナルコメーバ/Narcomoeba》《恐血鬼/Bloodghast》を生贄に《戦慄の復活/Dread Return》をフラッシュバック→《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》光臨&大量のゾンビトークン生成というのがこのデッキの勝ちパターンです。

 《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》を発掘5したら《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》が墓地に落ちるといったように1度エンジンが回り始めると始まると多くのシナジーを生み出すデッキなので、その落ちたカードをすぐ発掘に置き換えられるように《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka》《留まらぬ発想/Ideas Unbound》が採用されています。

 《溺れたルサルカ/Drowned Rusalka》の能力は《恐血鬼/Bloodghast》と相性が良く、先に手札を捨てるので墓地に何も無いときでも手札から《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》をディスカード→発掘という動きが可能です。

 今回のレシピでは瞬殺コンボパーツである《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》が採用されていませんが、それには理由があります。

 炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》を使うのは大量のゾンビトークンと速攻で相手を倒すときですが、《戦慄の復活/Dread Return》フラッシュバックに対応して《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》《Mogg Fanatic/モグの狂信者》などの自身を生贄に捧げる能力を持ったクリーチャーを使われてしまうと、戦場には3/3速攻しか残りません(《黄泉からの橋/Bridge from Below》は相手のクリーチャーが墓地に行くとゲームから取り除かれてしまいます)。

 それと比較すると《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》の場合は単体でも充分に強く、7/7飛行1色禁止を出されて勝てるデッキは今のエクステンデッドに存在しません。ならばどんな状況でも強いイオナの方が上位互換だと思ったので、今回のレシピでは2枚になっています。


 このデッキを使うときに注意すべきなのは、マリガンを恐れないこと。

 デッキの構成上手札に来ても意味が無いカードが半分以上を占めているので、不要カードが多いときはきっちりマリガンをし、開幕2ターンくらいで発掘が始まるような手札をキープするべきです。キーカードが限られているので、たとえトリプルマリガンしたとしても

《湿った墓/Watery Grave》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《面晶体のカニ/Hedron Crab》
《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable》

 のような初手が来れば充分回ります。


 発掘デッキは他のデッキとは軸がずれているため単体除去や手札破壊では間に合わないことも多く、メイン戦の勝率は他のデッキに比べてかなり高いです。

 しかしサイドボード後となると話は別。強いデッキは当然対策されます。

 墓地対策の例を挙げましょう。

《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》:最もポピュラーな対策。とりあえず置いて、相手が仕掛けて来たら使いましょう。

《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》:トーモッドとは違い枚ターン1枚ずつ追放できますが、設置・起動に1マナ使うためフルタップしてしまうと一気に攻められるおそれがあります。

《貪欲な罠/Ravenous Trap》:上記2つはアーティファクトなため対策されやすいですが、これは手札に持っておけるため読みづらいです。しかし逆に《思考囲い/Thoughtseize》などで落とされる危険もあります。

《虚空の力線/Leyline of the Void》:発掘に対しては最強の墓地対策。手札破壊をくらわず、破壊されにくいです。ただ初手に無いと意味が無いのでこれを求めてマリガンすることもよくあります。黒いデッキでないとバウンスされた時に素出しが出来ないため使いにくいです。

 これらのうちから4~6枚程度をサイドボードに取るのが定石ですね。

 なので「発掘」側はサイド後どうやってこれらの対策を乗り越えるか考える必要があります。

《思考囲い/Thoughtseize》:最もサイドイン率が高いカード。コンボデッキや《貪欲な罠/Ravenous Trap》への対策になるので一番汎用性が高いです。

《虚空の力線/Leyline of the Void》:ミラーマッチはこれを巡る戦いになるので、《残響する真実/Echoing Truth》 と一緒にサイドインします。

《残響する真実/Echoing Truth》:《虚空の力線/Leyline of the Void》や《暗黒の深部/Dark Depths》トークン対策。

《古えの遺恨/Ancient Grudge》:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》を割るカード。上記3つと違い手札に来なくても発掘の過程で落ちれば大丈夫なので使いやすいです。

 このように、相手に合わせて「対策をさらに対策する」形です。

 発掘デッキは対策されやすいデッキではありますが、ガードが少し甘くなると一気に勝ち上がるポテンシャルを持っています。大会に出るときは対策を忘れずに!

 では、また来週。

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