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第5回:続唱ジャンド(スタンダード)
第5回:続唱ジャンド(スタンダード)
本日、ワールドウェイク発売!
みなさん新しいカードに心躍らせている頃でしょう。目星をつけたカードをシングル買いしたり、カードを試したくなる時期ですよね。
ワールドウェイクの注目カードはこちらの記事あたりを参考にしてもらうとして、今回はスタンダードの主役「ジャンド」を、今までのおさらいをしながら紹介していきたいと思います。
ゼンディカー発売直後
| 4 《沼/Swamp》 3 《山/mountain》 3 《森/Forest》 4 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》 4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》 4 《野蛮な地/Savage Lands》 4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》 -土地(26)- 4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》 4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》 4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》 3 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》 -クリーチャー(15)- | 4 《稲妻/Lightning Bolt》 3 《終止/Terminate》 4 《荒廃稲妻/Blightning》 3 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》 4 《瀝青破/Bituminous Blast》 -呪文(17)- | |
ローテーション後のスタンダードは前のブロックの影響を受けやすいものです。実際、このデッキはアラーラブロックの申し子といっていいものですね。メタゲームがまだ未成形だったせいか、この頃の大会結果を見ると《大貂皮鹿/Great Sable Stag》や《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》が採用されているレシピもあり、試行錯誤のあとがうかがえます。ジャンドのタイトなマナベース問題からか、今では両方とも目にしなくなりましたが。
強いカードをたくさん詰め込む、ただそれだけなのにジャンドは勝ち続けてきました。「続唱」というシステムがスピードとアドバンテージを両方兼ね備えているため、カウンターや単体除去ではなかなかそれを上回れないからです。
現在のスタンダードはドロースペルが弱いため、《荒廃稲妻/Blightning》を1発食らうだけでアドバンテージを取り戻すのが困難です。3ターン目《荒廃稲妻/Blightning》、4ターン目《荒廃稲妻/Blightning》だけで手札もライフも大きく失ってしまうので、コントロールデッキが存在しにくい環境になっています。
《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》→《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》→《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》→《荒廃稲妻/Blightning》というブン回りは比類なき強さで、どんなに対策されてもそれを乗り越えてしまいます。序盤からクリーチャーを展開し、《稲妻/Lightning Bolt》《荒廃稲妻/Blightning》で残りを削る。豊富な除去で相手のパーマネントにも干渉しやすく、ジャンドの強さの要因はこの対応力の高さにあるのです。
そんなジャンドにも、もちろん弱点はあります。
それは、3色ゆえのマナベースの問題。デッキの重い部分と軽い部分のマナ差が激しいため、3マナで止まると続唱を抱えたまま負けてしまいますし、赤・緑・黒と、どのマナもまんべんなく使うためどれか1つが無いだけでも動きが鈍くなってしまいます。このマナベース問題を解消すべく、日本勢が世界選手権で使用したのが《不屈の自然/Rampant Growth》ジャンドです。
世界選手権
| 3 《沼/Swamp》 4 《山/mountain》 3 《森/Forest》 4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》 3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》 4 《野蛮な地/Savage Lands》 4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》 -土地(25)- 4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》 4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》 3 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》 4 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》 -クリーチャー(15)- | 4 《稲妻/Lightning Bolt》 3 《不屈の自然/Rampant Growth》 3 《終止/Terminate》 4 《荒廃稲妻/Blightning》 3 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》 3 《瀝青破/Bituminous Blast》 -呪文(20)- | |
《不屈の自然/Rampant Growth》を搭載することによって色マナ、マナ枚数の問題を共にクリアしています。《山/mountain》にアクセスしやすので《野蛮な地/Savage Lands》やM10土地ばかり引くといった「タップイン事故」も緩和されています。
このデッキはミラーマッチを強く意識したもので、ジャンド同系で弱い《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を抜き《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》などの重いカードを増やすことでトップデッキ合戦にも有利な構成になっています。
とはいえ《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》が使うに値しないカードということではなくて、むしろジャンド同系以外のマッチアップではかなり活躍します。そこらへんは地域のメタゲームに合わせて調整、といったところでしょうか。
では、ワールドウェイク参入でジャンドはどう変わっていくのでしょうか。
《怒り狂う山峡/Raging Ravine》 ・・・期待の新鋭。ジャンドはマナ事故やマナ過多が多いデッキですが、このカードを含めて土地26枚の構成にすることによって後半の強さを維持しつつ色マナの確保が出来ます。《根縛りの岩山/Rootbound Crag》の代わりに3~4枚投入するカードだと思います。
《深淵の迫害者》・・・《瀝青破/Bituminous Blast》からめくれたら宇宙の強さ!ジャンドは単体除去の多いデッキなので相手のライフを0にしてから《終止/Terminate》なんてのも容易でしょう。ただ、所詮はクリーチャーなので同系では弱いです。同系以外は○。
《探検》・・・《不屈の自然/Rampant Growth》との検討の余地があるカード。手札に土地がないと使いづらい点や続唱でめくれたときのことを考えると一長一短です。先ほど挙げた《怒り狂う山峡 /Raging Ravine》 の投入でM10土地が減る(=山を確保しなくて良くなる)ようなら、タップイン土地をプレイできる探検の方が少し強そうです。
《焼尽の猛火》・・・《荒廃稲妻/Blightning》は手札破壊しながらダメージを与えますが、このカードは除去しながらダメージを与えます。3点ダメージを繰り返すジャンドの構成上ただの除去よりも効率が良く、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》からめくれて除去しながらアタックは強烈です。ただ、{R}{R}のマナが出せるようにデッキを組む必要があります。
そのほかにもまだ見落としている強カードがあるかもしれません。2/19~2/21にプロツアーサンディエゴ(スタンダード)も開催されますし、新カードで環境がどう変わっていくのでしょうか。今から楽しみです。
みなさんも色々なカードを試して、新しいデッキの可能性を探してみてください。
では、また来週。
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