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第3回:青白ターボフォグ(スタンダード)
第3回:青白ターボフォグ(スタンダード)
先日Mark Rosewaterのコラムで「削る」ことが紹介されていました。
意外なことに、ライブラリーアウトの歴史は深い。《停滞/Stasis》や《石臼/Millstone》を勝ち手段としたデッキは過去にいくつもありましたし、黒コントロールの《精神ヘドロ/Mind Sludge》《消えないこだま/Haunting Echoes》もライブラリーアウトの一種です(このコンボは今のスタンダードでも可能!)
今回は現代に蘇ったライブラリーアウトデッキ、青白ターボフォグを紹介していきます。
| 4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》 4 《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》 11 《島/Island》 5 《平地/Plains》 -土地(24)- 4《否定の壁/Wall of Denial》 -クリーチャー(4)- | 4 《吠えたける鉱山/Howling Mine》 4 《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》 3 《神話の水盤/Font of Mythos》 4 《沈黙/Silence》 2 《否認/Negate》 2 《瞬間凍結/Flashfreeze》 4 《天使歌/Angelsong》 3 《審判の日/Day of Judgment》 4 《時間のねじれ/Time Warp》 2 《書庫の罠/Archive Trap》 -呪文(32)- | 1 《水の帳、マゴーシ/Magosi, the Waterveil》 3 《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》 3 《天界の粛清/Celestial Purge》 2 《否認/Negate》 2 《瞬間凍結/Flashfreeze》 1 《妨げる光/Hindering Light》 1 《審判の日/Day of Judgment》 2 《テレミンの演技/Telemin Performance》 -サイドボード(15)- |
マジックの青の役割といえばドローとカウンター。ですが、実はもう1つ、「ターンを操作する」という役割があります。《時間のねじれ/Time Warp》はまさにそうですし、広い意味で言えばカウンターもターンを操作しているといえます。相手がプレイする呪文が1つなら、それを打ち消せば実質ターンを無効化しているのと同じ事だからです。その役割をいかすのがこのデッキ。相手がクリーチャーデッキならば《天使歌/Angelsong》も「1ターン無効化」のカードになるのです。
レシピを見ていただければわかると思いますがメイン、サイド共にパワーのあるクリーチャーが1体も採用されていません。《沈黙/Silence》やカウンターで相手ターンを自分の都合の良いように操作→《吠えたける鉱山/Howling Mine》《神話の水盤/Font of Mythos》で手札を補充&相手のライブラリーを減らす→《書庫の罠/Archive Trap》または《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》の3つ目の能力でトドメ、というのがこのデッキの基本的な動き方です。
1枚1枚のカードは強いがデッキ全体が重いデッキ...例えば現在の《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》なしジャンドや青系コントロールに対しては無類の強さを誇ります。これらは初動が3ターン目なことが多く、クリーチャー除去カードをほぼ無効化できるためゲーム中の有効カードが違いすぎます。
実際グリクシスコントロールに当たったときは、《吠えたける鉱山/Howling Mine》《神話の水盤/Font of Mythos》のおかげで《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》ですら「ライブラリーが3枚減る5点ドレイン」に成り下がっていました。普段とは軸の違った展開ができるのがこのデッキの魅力です。
今のスタンダード環境では《吠えたける鉱山/Howling Mine》《神話の水盤/Font of Mythos》に対処できるのは実質《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》くらいしかなく、ジャンドの脈動にだけ気をつければなんとかなる、というのも追い風になっています。
逆に1枚1枚のカードパワーは高くないが序盤から攻め立ててくるデッキ...赤単ビートダウンや赤白上陸には苦戦を強いられることになります。
このデッキは相手にドローを提供するため、相手がブン回りやすいという弱みもあります。赤いビートダウンは1~2マナで複数回行動できるためこちらの対処が追いつかなくなり、なんとか持ちこたえても本体《稲妻/Lightning Bolt》とされてしまいます。その序盤を耐えるための《否定の壁/Wall of Denial》フル投入であり、これでガッチリしながら時間を操作していくゲーム展開を目指す事になります。
サイドボードには普段見慣れないカードがちらほら。
《水の帳、マゴーシ/Magosi, the Waterveil》はコントロール相手に追加の土地兼フィニッシャーとして。ターンを飛ばす能力も《沈黙/Silence》と組み合わせることでうまく使うことができます。
《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》。決してリストの打ち間違いなんかではありません!
前述の赤単や赤白上陸相手には《ゴブリンの先達/Goblin Guide》《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》に序盤何点削られるか、というのがゲームに大きく関わってくるのでこの0/4はいい仕事をしてくれます。最初はサイドボードに《悪斬の天使/Baneslayer Angel》というのも試してみたのですが、赤と対戦するときは5マナのカードよりも序盤の防御の方が大事でしたのでクラーケンが優先されました。だいたい6点程度軽減してくれる可愛いやつです。
《テレミンの演技/Telemin Performance》。コントロールデッキに対して相手のフィニッシャーを奪いつつ、さらにライブラリーまで削れるこのデッキの為にあるようなカード。今の青系コントロールはクリーチャーが5・6体のデッキが多く、だいたい8~10枚削った後に《悪斬の天使/Baneslayer Angel》《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》が誕生します。
専用のカードを多く使っているためどうしても弱そうな印象を受けてしまうかもしれませんが、現在のスタンダードのほとんどのデッキに勝つポテンシャルを持っています。《審判の日/Day of Judgment》を撃つタイミングなど、複雑なパズルのような難しさも併せ持っていますが《沈黙/Silence》《時間のねじれ/Time Warp》で時間を操作する楽しさは他のデッキでは味わえません。ワールドウェイクまでの残り2週間、あなたも「削って」みませんか。
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