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戦略記事

中村修平の「デイリー・デッキ」

中村修平の「デイリー・デッキ」:アブザン・カンパニー(スタンダード)

中村修平の「デイリー・デッキ」:アブザン・カンパニー(スタンダード)

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編集より:中村修平が日替わりで注目のデッキを1日1個紹介するミニコラムです。本コラムは掲載の1~2週間前に英語圏向けに制作され、英語サイトから全世界に発信されています。そのため、一部記事と内容が重複することがあります。

日本公式ウェブサイトでは、日本語の原文を掲載いたします。今週は6日(月)~10日(金)の掲載です。


 飛行機の中というのは暇なものです。ましてや乱気流の真っ只中ともなると、本や機内上映を見ることなど、まして記事を書くことなんてとてもままなりません。

 予定では機内で最後に紹介するデッキを探し出し、原稿を書き上げて憂いなしの状態でブリュッセルへと向かおうと思っていたのですが、少々アテが外れてしまいました。

 そんな空模様に揺られながら、なんとなく考えついたものを今日のデッキにしたいと思います。
 申し遅れましたが、来週からこのデイリー・デッキはウィザーズに入社したメリッサ・デトラ/Melissa DeToraへとスイッチするので、私としてはデイリー・デッキ最後の記事になります。

 私が『タルキール龍紀伝』で最も気に入っているカード、《集合した中隊》を軸にしたアブザン・アグロです。

 《集合した中隊》の強さについては......
 まあ初めて見た時はびっくりしましたね。条件付きとはいえ2体をたった4マナで直接戦場に、しかもインスタントタイミングで出せるのです。思わず「手札に加える」の見間違いかとテキストを読み直すくらいには驚きました。

 出せるクリーチャーの条件にしても、「ライブラリーの一番上から6枚」の中から、「マナ・コストが3以下」という、なかなか、デッキ制作心を煽る絶妙なところをついてきています。
 「6枚中2枚」のためにデッキの中身をほとんどクリーチャーに、そしてそれらは「3マナ以下」でならなければならない。
 そんなデッキは...ありました。

 アブザン・アグロだと2マナ以下の12枚に加えて《先頭に立つもの、アナフェンザ》で16枚。
 それに《オレスコスの王、ブリマーズ》を加えれば19枚までを3マナ以下に抑えられます。

 後は、《オレスコスの王、ブリマーズ》を入れて白緑ベースになったので《加護のサテュロス》を加え、もう1枚のお気に入り《棲み家の防御者》を入れて完成。
 《加護のサテュロス》は構成次第で《責め苦の伝令》にしても良いかも、あるいは赤緑系を軸にして《ゴブリンの熟練扇動者》、《死霧の猛禽》というライン、もしくは色を足した上で《凶暴な拳刃》というのも面白そうですね。

 デッキの強度を維持するために、サイドボードまで3マナ以下クリーチャー縛りをしないといけないことを考えると、デッキとしての完成度はこれまで紹介したデッキと比べるレベルには達していませんが、その点をクリアできたならかなりのものになるような気がします。

 もし私がプロツアー『タルキール龍紀伝』で全く違うデッキを使っていたらその時は、優しい目で察して下さい。
 と、最後だからと好き勝手に長々と書いてしまったら、案の定文字数を大幅にオーバーしているのでこれくらいにします。

 それでは半年間、ありがとうございました。
 またどこかでお会いしましょう。

中村 修平 - 「アブザン・カンパニー」
スタンダード[MO] [ARENA]
2 《
2 《平地
4 《吹きさらしの荒野
4 《砂草原の城塞
3 《豊潤の神殿
4 《ラノワールの荒原
4 《コイロスの洞窟
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

-土地(24)-

4 《始まりの木の管理人
4 《羊毛鬣のライオン
4 《ラクシャーサの死与え
2 《棲み家の防御者
4 《先頭に立つもの、アナフェンザ
3 《加護のサテュロス
3 《オレスコスの王、ブリマーズ
4 《包囲サイ

-クリーチャー(28)-
2 《ドロモカの命令
2 《究極の価格
4 《集合した中隊

-呪文(8)-
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