Magic The Gathering Products TAKARATOMY Wizards


読み物

第9回:バジリスクと香辛料


「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術:第9回:バジリスクと香辛料

 ごく稀にリミテッドコンボだと思っていたものが構築でも通用するものだったなんてことがあります。

 今回はつい最近リミテッドコンボから構築クラスのコンボになった組み合わせを紹介します。

 ゼンディカー環境ではタフネス1のクリーチャーが多いので《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》は非常に強いカードです。しかも速攻が付いているので奇襲効果も高く相手の計算を狂わせることが多いです。

 実際ゼンディカー環境は、コモンにティム(1点のダメージを飛ばす能力を持ったクリーチャーの俗称)が居たらまったく別の環境だった、と言われているくらいなので《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》が弱いわけないですね。

 そんな単体でも強力な《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》に《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》なんてものを装備させたらもう手に負えません。

 接死能力は、戦闘ダメージに限定された能力ではないので、能力で1点ダメージを飛ばした時にも誘発します。簡易《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful(ONS)》の完成です。しかも、絆魂での1点回復のおまけ付き。

 このティム+接死コンボ、他のリミテッド環境でもたまに見かけることがあります。

 最近ではM10リミテッドで《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer》と《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》だったり

 アラーラリミテッドでは《ヴィティアのとげ刺し/Vithian Stinger》と《滅消の杭/Quietus Spike》だったりと微妙に役者を変えてますがやっていることは一緒です。環境に接死を付与する装備品とティムがいる場合は、頭の片隅においておくといいかもしれません。

 《ヴィティアのとげ刺し/Vithian Stinger》と《滅消の杭/Quietus Spike》の組み合わせは昨年のPTホノルルで栄冠に輝いた三田村和弥さんの決勝ドラフトのデッキに組み込まれていて、実際にそれでゲームを取っていました。

Kazuya Mitamura
Pro Tour-Honolulu, Top 8 Shards of Alara Booster Draft
8 《森》
7 《山》
2 《沼》

-土地(17)-
1 《水膨れ虫》
1 《血編み髪のエルフ》
1 《腐肉団》
1 《死の一撃のミノタウルス》
1 《鼓声狩人》
2 《燃えさしの織り手》
1 《ゴブリンの異国者》
1 《喰らうワーム》
1 《ジャンドの滞留者》
1 《ジャングルの織り手》
1 《巨怪なオサムシ》
1 《ナヤの戦闘魔道士》
1 《ロウクスの粗暴者》
2 《ヴィティアのとげ刺し》

-クリーチャー(16)-
1 《焦熱の落下》
1 《滅消の杭》
1 《サングライトの反発》
1 《森の報奨》
1 《豊穣の痕跡》
1 《復讐に燃えた再誕》
1 《暴力的な突発》

-呪文(7)-

 決勝戦が終わった直後の三田村さんの男泣きは必見です。


 最近では《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》と《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》の組み合わせは構築でも見るようになりました。

 PTサンディエゴでスイスラウンド16勝無敗という前人未到の記録を打ち立てたLSVことルイス・スコット・バーガスのデッキに組み込まれてますね。

Luis Scott-Vargas
Pro Tour - San Diego Top 8
4 《乾燥台地》
5 《森》
3 《霧深い雨林》
2 《山》
2 《平地》
1 《怒り狂う山峡》
1 《根縛りの岩山》
1 《セジーリのステップ》
2 《活発な野生林》
1 《地盤の際》
2 《広漠なる変幻地》

-土地(24)-
2 《極楽鳥》
4 《血編み髪のエルフ》
4 《聖遺の騎士》
4 《貴族の教主》
4 《イーオスのレインジャー》
1 《硬鎧の群れ》
2 《石鍛冶の神秘家》
4 《野生のナカティル》

-クリーチャー(25)-
2 《復讐のアジャニ》
1 《バジリスクの首輪》
1 《ビヒモスの大鎚》
1 《遍歴の騎士、エルズペス》
3 《稲妻》
2 《忘却の輪》
1 《流刑への道》

-呪文(11)-
2 《悪斬の天使》
1 《バジリスクの首輪》
1 《ビヒモスの大鎚》
4 《狡猾な火花魔道士》
2 《不屈の随員》
1 《ゴブリンの先達》
2 《魔力のとげ》
1 《忘却の輪》
1 《石鍛冶の神秘家》

-サイドボード(15)-

 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》で《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》をサーチしてこれるので成功率も高く、《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》が大活躍したらしいです。

 リミテッドコンボだと思っていたものを構築で上手く運用してきたLSVたちの作戦勝ちですね。このデッキについてはこの記事でも詳しく解説されていますので、みてみてください。

 このようにリミテッドコンボだと思ってたものが構築で使われるなんてことがあるんです。皆さんも自分の知っているリミテッドコンボを構築で運用できるか考えてみませんか?

 ではまた次のコンボで。

この記事についてツイートする

前の記事: 第8回:ナベとコンボと実践編 | 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術一覧に戻る | 次の記事: 第10回:真・エンドレスキッカー