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浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」

2016.08.10

「プロツアー『異界月』」三大チェックポイント!大きく変わる世界。最高のプレイミスを探す、新しいマジックとは?

by 浅原 晃

 我はエムラクー......ではなくて、みなさん、こんにちは! シドニーで行われたプロツアー『異界月』の生放送、ご覧いただけたでしょうか? ストーリー上ではエムラクールの襲来によって、大変なことになってしまったイニストラードですが、実際のプロツアーでも『異界月』の影響は予想以上に大きなものでした。環境はどう変わる? という疑問はプロツアーを見れば一目瞭然。というわけで、今回の「プレミアイベント三大チェックポイント!」では、エムラクールに支配されたプレイヤーがそこら中に現れる事態となったプロツアー『異界月』の見所を紹介していきたいと思います。

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トップメタ「バント・カンパニー」を使用するか否か?

 まず、今回のスタンダードを語る上で最初に言って置かなければいけないことは、「バント・カンパニー」というデッキの立ち位置でしょう。前環境でもっとも強力なデッキの1つであったバント・カンパニーは『異界月』が加わったことで、誰の目にもわかりやすく強化されました。その要因の1つが《呪文捕らえ》です。デッキのほとんどをクリーチャーで構成しなければならないというのがバント・カンパニーの弱点とも呼べるものでしたが、クリーチャーでありながら、打ち消し呪文として機能するこのクリーチャーによって、バント・カンパニーに柔軟性と、そして、飛行戦力がもたらされたのでした。

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 戦前では一強になってしまうのではないか? とさえ言われていた、大本命のバント・カンパニーに対しての選択は大きく分けて3つ考えられます。

  1. バント・カンパニーを倒すデッキを使う
  2. バント・カンパニーを使う
  3. バント・カンパニーより総合的に強いデッキを構築する

 この3つ。さて、プロプレイヤーの選択はどうだったのでしょうか?

チェックポイント1!初日第4回戦 怒濤の快進撃を見せるティムール「現出」

 スタンダード・ラウンドの先陣を切るのは、渡辺雄也とともに今年の殿堂入りを決めたオーウェン・ターテンワルドと強豪アンドリュー・クネオの対決。注目となるデッキはお互いに昂揚を軸にしたデッキでした。しかし、昂揚を軸にと言っても、そのアプローチは大きく違います。アンドリュー・クネオは黒緑昂揚という比較的メジャーなデッキの一つでしたが、驚くべきはオーウェン・ターテンワルドの使用するティムール「現出」でしょう。

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 現出を使ったデッキは本大会でも様々なアプローチがされていますが、《約束された終末、エムラクール》を3枚も盛り込むような、昂揚シナジーとのハイブリッドを実現したプレイヤーはそう多くはありません。世界を驚かせ、そして、怒濤の快進撃を見せることになるオーウェン・ターテンワルドのティムール「現出」を要チェック!

第4回戦:アンドリュー・クネオ vs. オーウェン・ターテンワルド(初日 5:51:25~)

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Owen Turtenwald
プロツアー『異界月』 / スタンダード (2016年8月5~7日)
7 《森》
3 《島》
1 《山》
4 《ヤヴィマヤの沿岸》
3 《獲物道》
3 《シヴの浅瀬》

-土地(21)-

4 《節くれ木のドライアド》
3 《約束された終末、エムラクール》
3 《巡礼者の目》
2 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
1 《不憫なグリフ》
3 《老いたる深海鬼》

-クリーチャー(16)-
2 《崩れた墓石》
4 《発生の器》
4 《群れの結集》
4 《過去との取り組み》
4 《コジレックの帰還》
4 《ニッサの巡礼》
1 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文(23)-
2 《ヴリンの神童、ジェイス》
2 《失われた業の巫師》
2 《払拭》
2 《焦熱の衝動》
2 《侵襲手術》
1 《翼切り》
1 《棲み家の防御者》
1 《否認》
1 《久遠の闇からの誘引》
1 《即時却下》

-サイドボード(15)-

チェックポイント2!2日目第16回戦 エムラクールがもたらすのは栄光か破滅か

 日本の行弘賢のこの大会に賭ける思いは人一倍強いものがあったのでしょう。第15回戦をエクストラターンの最後の攻撃機会で勝利した行弘は、このスイスラウンドの最終戦の第16回戦でもリード・デュークと熱戦を繰り広げます。勝てばトップ8という戦い。決勝ラウンドへの切符を賭けた戦いは、プロツアーでもっとも緊張感のある戦いへと発展していきます。

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 お互いに赤緑ランプに昂揚を組み込んだ《約束された終末、エムラクール》デッキであり、相手のターンに何をされるか以上に、自分のターンに自分で何ができるかということもを考えなくてはいけないマッチアップは苛烈を極めます。 エムラクールがもたらすのは栄光か破滅か、エクストラターンへ繋がるとこの試合の熱い結末は要チェック!

第15回戦:ヤーン・クサンドル vs. 行弘賢(2日目 9:30:06~)

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行弘 賢
プロツアー『異界月』 / スタンダード (2016年8月5~7日)
7 《森》
5 《山》
4 《獲物道》
2 《燃えがらの林間地》
2 《見捨てられた神々の神殿》
4 《進化する未開地》

-土地(24)-

3 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
1 《世界を壊すもの》
3 《約束された終末、エムラクール》
4 《搭載歩行機械》

-クリーチャー(11)-
4 《焦熱の衝動》
4 《ウルヴェンワルド横断》
4 《苦しめる声》
4 《集団的抵抗》
4 《ニッサの巡礼》
3 《コジレックの帰還》
2 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文(25)-
3 《不屈の追跡者》
3 《稲妻織り》
3 《ゴブリンの闇住まい》
2 《龍王アタルカ》
1 《世界を壊すもの》
2 《龍詞の咆哮》
1 《面晶体の記録庫》

-サイドボード(15)-
Jan Ksandr
プロツアー『異界月』 / スタンダード (2016年8月5~7日)
1 《森》
1 《平地》
6 《島》
4 《梢の眺望》
1 《要塞化した村》
4 《ヤヴィマヤの沿岸》
4 《港町》
4 《進化する未開地》

-土地(25)-

4 《霊廟の放浪者》
4 《薄暮見の徴募兵》
4 《鎖鳴らし》
4 《無私の霊魂》
4 《ネベルガストの伝令》
4 《反射魔道士》
4 《呪文捕らえ》

-クリーチャー(28)-
3 《石の宣告》
4 《集合した中隊》

-呪文(7)-
3 《払拭》
2 《空への斉射》
3 《意思の激突》
2 《否認》
1 《石の宣告》
3 《不屈の追跡者》
1 《オジュタイの命令》

-サイドボード(15)-

チェックポイント3!最終日準決勝 フルセットまでもつれ込んだ、名手の戦い

 今、世界で実力と勢いを合わせ持っているプレイヤーは誰かと言われれば、真っ先に名前が挙がるのがルイス・スコット=ヴァーガスでしょう。今回のトップ8入賞で、プロツアーで3大会連続でのトップ8と、その勢いは留まることを知りません。

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 しかし、勢いという点では殿堂入りを決め、初日全勝からそのままトップ8入りを果たし、さらにプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの獲得も決めたオーウェン・ターテンワルドも負けてはいません。今シーズン最後のプロツアーで行われた、頂上決戦とも言える戦い。ルイス・スコット=ヴァーガスは最強と言われたバント・カンパニーを完璧なプレイで乗りこなし、オーウェン・ターテンワルドは《約束された終末、エムラクール》という新しい来訪者を使い試合を支配しようとします。フルセットまでもつれ込んだ、名手の戦いを要チェック!

準決勝:ルイス・スコット=ヴァーガス vs. オーウェン・ターテンワルド(最終日 4:22:16~)

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Luis Scott-Vargas
プロツアー『異界月』 / スタンダード (2016年8月5~7日)
3 《森》
6 《平地》
1 《島》
3 《要塞化した村》
4 《ヤヴィマヤの沿岸》
2 《伐採地の滝》
3 《大草原の川》
4 《進化する未開地》

-土地(26)-

4 《薄暮見の徴募兵》
4 《無私の霊魂》
4 《森の代言者》
1 《ヴリンの神童、ジェイス》
4 《反射魔道士》
4 《呪文捕らえ》
3 《不屈の追跡者》
2 《大天使アヴァシン》

-クリーチャー(26)-
4 《ドロモカの命令》
4 《集合した中隊》

-呪文(8)-
3 《節くれ木のドライアド》
1 《ヴリンの神童、ジェイス》
2 《巨森の予見者、ニッサ》
1 《不屈の追跡者》
1 《支配の天使》
1 《否認》
2 《オジュタイの命令》
2 《意思の激突》
2 《実地研究者、タミヨウ》

-サイドボード(15)-

次回は今シーズンの総決算「世界選手権2016」で

 もちろん、プロツアー『異界月』の見所はこれだけではありません。他の試合でも、新しい発見やエムラクールに操られた人がたくさん見つかると思います。

 次のプレミアイベントは9月1日(木)〜4日(日)にシアトルにて行われる「世界選手権2016」です。日本からも、渡辺雄也、八十岡翔太、瀧村和幸、玉田遼一の4選手が参加するマジック世界最高峰のイベント。この結果を踏まえて、スタンダードシーンがどう進化していくのかも注目です!

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 それでは、また、世界選手権でお会いしましょう!

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