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main_20100216.jpg みなさんこんにちわ。渡辺雄也です。

 もうプレリも終わりワールドウェイクも発売して、新環境のデッキを考えている頃かと思います。

 新エキスパンションの導入は構築ならスタンダードが一番影響を受けるのでスタンダードのデッキを考える人や、もうすぐ国内グランプリであるGP横浜があるからエクステンデットで使えそうなカードを探してる人もいるんじゃないでしょうか。最近人気のレガシーをやってる人で「このカードは自分のデッキに入る」なんて方も居るんじゃないですかね。

 またリミテッドにおいてはエキスパンションが増えることによって新しいカードを組み合わせたコンボや戦術などが生まれるかもしてません。ゲームのバリエーションも増えるのでリミテッドが好きな人は新エキスパンションの導入は嬉しいことですね。

 毎回新しいエキスパンションが出て環境が変わり、その度に試行錯誤していくのもマジックの魅力のひとつです。今回のワールドウェイクはどんな風に環境を変えてくれるか今から楽しみですね。

 さて今回紹介するのはワールドウェイクのカードの中でもかなりインパクトのある能力をもったこのカードです。

 《深淵の迫害者》はそのマナコストに見合わないスペックを持っています。4マナ6/6飛行・トランプルなんていう馬鹿げたスペックです。昨今のクリーチャーのパワーバランスを考えてもかなりの高性能ですね。もし何の能力もなければあの《悪斬の天使/Baneslayer Angel》と同レベルのスペックといっても過言ではないでしょう。最近のクリーチャーのスペックの高さには驚いてばっかりですわ。

 ですがそうそう上手い話はありません。深淵の迫害者についている能力はマジックというゲームの中でも最上位クラスのデメリットがついてます。

「あなたはこのゲームに勝利することができず、あなたの対戦相手はこのゲームに敗北することができない」

 そう、ゲームに勝利できないというデメリット。

 こいつが自分の場に居る限り相手のライフが0になっても、相手の山札が無くなってもゲームは終わりません。例え自信満々に《合同勝利/Coalition Victory》を打っても勝利できないのです。普通なら勝っているのにこいつが場に居る限りイジイジとゲームをするしかないのです。たとえどんなにハイスペックのクリーチャーでもゲームに勝てないのは何とも歯がゆいですね。。天は二物を与えずとはよく言ったものです。

 ただ上にも書いたように能力のデメリットの面さえクリアできればかなりの高性能クリーチャーであることは間違いないので、デッキの構築の仕方や組み合わせるカードがかなり重要になってきます。

 ではサンプルとして深淵の迫害者を入れたデッキを2つ紹介します。

サンプルデッキ1
グリクシスコントロール
4 《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》
4 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
3 《島/Island》
3 《沼/Swamp》
2 《山/Mountain》

-土地(26)-
4 《深淵の迫害者》

-クリーチャー(4)-
3 《瞬間凍結/Flashfreeze》
3 《本質の散乱/Essence Scatter》
2 《否認/Negate》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《終止/Terminate》
3 《乱動への突入/Into the Roil》
4 《予言/Divination》
2 《精神を刻む物、ジェイス》
3 《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》
2 《地震/Earthquake》

-呪文(30)-
4 《強迫/Duress》
2 《二重否定/Double Negative》
4 《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
2 《急転回/Swerve》
3 《マグマのしぶき/Magma Spray》

-サイドボード(15)-

 スタンダードのグリクシスコントロールのクリーチャー枠に迫害者を入れたものです。デッキの中の立ち位置としてはブロッカー兼フィニッシャーですね。

 早いターンから場に6/6のクリーチャーを展開し相手の攻撃を牽制できるのはコントロールの視点から見てかなりの魅力です。相手からすれば迫害者を乗り越えないと攻撃できないわけなんで、かなりの時間稼ぎになるでしょう。そうやって時間を稼いで《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》を打てればあとはコントロールの独壇場ですからね。相手のライフが0になったあとの迫害者の処理も《終止/Terminate》、《乱動への突入/Into the Roil》、新ジェイスこと《精神を刻む者ジェイス》と入っているので問題なく処理できます。

 迫害者をグリクシスに入れたときの問題点としては相手の除去に引っかかることですね。《流刑への道/Path to Exile》なんかだと土地が伸びるので《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》が打ちやすくなったり《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》ならアクションが重いので追加でクリーチャーを展開されない場合があったりするのですが、もともとのデッキのコンセプトが「相手の除去を腐らせながら戦う」なので確定除去に耐性の無い迫害者はコンセプト的には少し違う気もしますが、4マナのアクションというのは動きやすく《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》では間に合わない展開の時もあるので難しいところですね。


サンプルデッキ2
黒単グッドスタッフ
16 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》

-土地(24)-
4 《恐血鬼/Bloodghast》
4 《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》
4 《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》
4 《深淵の迫害者》 2 《堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen》

-クリーチャー(18)-
3 《強迫/Duress》
4 《血の署名/Sign in Blood》
2 《不気味な発見/Grim Discovery》
4 《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
3 《精神ヘドロ/Mind Sludge》
2 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》

-呪文(18)-
4 《見栄え損ない/Disfigure》
4 《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
3 《湿地での被災/Marsh Casualties》
2 《不気味な発見/Grim Discovery》
1 《精神ヘドロ/Mind Sludge》
1 《強迫/Duress》

-サイドボード(15)-

 前環境の黒単の吸血鬼から吸血鬼を減らしてカードパワーを重視したものです。

 吸血鬼が今回のワールドウェイクで強化されてますがそれとは違った方向性になってます。除去やハンデスを打ちつつ1枚1枚の質の高いクリーチャーで攻める黒のお手本みたいなデッキですね。

 自分の迫害者の対処手段として各種除去や《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》を取っており特に《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》はデッキ的合っていて相手のライフを攻めつつ迫害者の対処に使えて非常に相性が良いので、攻めるデッキで深淵の迫害者を使うのなら《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》とセットで使うのがおすすめですね。

 デメリットが強烈なカードはきちんと機能させたときのリターンが大きいものです。

 《最後の賭け/Final Fortune》みたいなゲームの勝敗に関係するものは尚更ですね。今回の深淵の迫害者もその勝敗に関係するデメリットがありますが上手く使えたときの見返りは相当大きいですからね。これからのスタンダードで活躍するのを期待してます。2月にあるPTサンディエゴでも結構使われるんじゃないかなと密かに思ってます。

 あと本当にどうでもいいことなんですが《白金の天使/Platinum Angel》とは一緒に使わないほうがいいですよ。天使とデーモンだからってわけじゃなくて、お互いに勝てないし負けないっていう意味わかんないことになるんで。

 それでは皆さんも自分で考えた方法で《深淵の迫害者》を是非使ってみてください!!

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