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main_100209.jpg こんにちは、高橋優太です。

 ついにワールドウェイクが発売されました!みなさんカードリストを眺めながら、どんなデッキを作ろうか考えている頃でしょう。新セット発売後はやっぱり、いろんなカードを使いたくなりますよね。マジックはファンタジーの側面も持っていて、「天使」「ドラゴン」「デーモン」などを召還して攻撃させるのは、さながらRPGのようです。

 今回は新しく出た「天使」の紹介をしていきます。

 天使コレクターにはたまらないであろう、美麗なイラスト。左上にさりげなく写っているGamedayプロモバージョンの《エメリアの天使/Emeria Angel》が少し気になります。《戦天使/Warrior Angel》《熾天使/Seraph》など、かつてはコレクター向けのものが多かった天使たち。それから十数年...現代の天使は美しいだけでなく、スペックも高い!

 6マナ6/6飛行、上陸したときに《忘却の輪/Oblivion Ring》。白単色の6マナ6/6飛行というだけでおつりが来るのというのに、さらに除去能力まで付加されています。毎年毎年同マナ域のクリーチャーに能力が1つずつ増えて行っているんじゃないかと思ってしまうほど、最近のクリーチャーは強化されていますね。

 リミテッドではもちろんのこと、構築戦でもこれ1枚で劣勢を逆転できてしまうほど強力なカード。6/6というサイズも今のスタンダードにバッチリ合っていて、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》すべてにサイズ勝ちできます。

 ただ1つだけ気になるところは、除去耐性の無さ。大抵の場合除去の方がコストが軽いので、重いクリーチャーほどこの検討をしなければなりません。《流刑への道/Path to Exile》《終止/Terminate》《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》など、クリーチャーが強力になっていくのに合わせて除去もどんどん強くなってきていますから。

 最近のトーナメントで使われるクリーチャーは


1.除去されなければゲームに勝てるほどの性能を持っている:《悪斬の天使/Baneslayer Angel》《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》など


2.除去されてもアドバンテージが残る:《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》など


3.除去されない:《否定の壁/Wall of Denial》《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》など


 これらの条件のどれかひとつを満たせることが、デッキ構築時に採用するか否かの基準になっています。

 《忠告の天使》は除去耐性こそ無いものの、生き残ってしまえば2ターン程度で速やかにゲームを終わらせられる...つまり1.の部類のクリーチャーです。スタンダードで《悪斬の天使/Baneslayer Angel》が猛威を振るっていることを考えれば、悪斬以上の制圧力を持つこのカードにも可能性があります。

 この《忠告の天使》を最大限活用する方法を考えてみると、ゼンディカーのフェッチランドがすぐに思いつきます。相手のパーマネントを2個も取り除いてしまえば、盤面が一気に有利になります。ネックとなる重さも、緑のマナブーストと組み合わせれば早いターンに出すことも可能。では、試しにデッキを組んでみましょう。

「12 Angels」
5 《平地/Plains》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4 《活発な野生林/Stirring Wildwood》

-土地(21)-
4 《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》
4 《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
4 《エメリアの天使/Emeria Angel》
4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
4 《忠告の天使/Admonition Angel》

-クリーチャー(28)-
4 《流刑への道/Path to Exile》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
4 《荒原の境界石/Wildfield Borderpost》

-呪文(11)-
3 《忘却の輪/Oblivion Ring》
4 《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster》
3 《審判の日/Day of Judgment》
4 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
1 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》

-サイドボード(15)-

 12枚の天使たちはどれも強く、美しい。

 《忠告の天使》を中心に、デッキ全体が「上陸」をテーマとしてシナジーを組み込んでいます。3種類入った天使はどれも除去されなければ勝てるクリーチャーで、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》でこれらのマナサポートをしていきます。フル投入されたフェッチランドによって、巨大な《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》が序盤から攻め立てていきます。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》は能力によって上陸能力を維持し続けることが出来るのでデッキ全体と相性が良く、さらに《活発な野生林/Stirring Wildwood》をサーチしてくるのでこういうデッキにありがちな後半の息切れも防ぐことが出来ます。

 ワールドウェイクでは各種ミシュラランド(クリーチャー化できる土地の俗称)によってマナベースが強化されたので、これまで単色だったデッキが色を増やしやすくなりましたね。このデッキも最初に組んだときは白単色の16天使だったのですが、「上陸」をテーマとしているので《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をタッチするために緑を加えました。《荒原の境界石/Wildfield Borderpost》のデメリットも《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》が解消してくれます。

 先ほど述べた除去耐性についてですが、除去が優秀な現在のスタンダードでは、デッキに複数の強力クリーチャーを入れることによって「除去が足りなくなる」状態にするのもひとつの手段です。《忠告の天使》の除去されやすい脆さををカバーするために「生き残れば勝ち」なクリーチャーを複数入れる...つまり除去の的を増やすことによって、本命のクリーチャーを生き残らせる方法です。

 このデッキの場合だと

《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》:フェッチランドを使用することで序盤から爆発的な展開。

《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》:中盤以降もデッキのテーマである「上陸」をし続ける。

《エメリアの天使/Emeria Angel》:白メロク。プレイの手順次第では除去されてもトークンを残すことが可能。

《悪斬の天使/Baneslayer Angel》:5/5飛行、先制攻撃、絆魂。過去の5マナクリーチャーすべてを陵駕する盤面制圧力。

 というように、除去しなければならないクリーチャーだらけです。《エメリアの天使/Emeria Angel》《悪斬の天使/Baneslayer Angel》も除去された...けど《忠告の天使》!という風に「相手のデッキの除去の枚数<こちらのデッキの強いクリーチャーの枚数」ならばどれかひとつくらいは生き残ります。もともと条件1.のクリーチャーなので、生き残ってしまえばこちらのモノ。何度も言うように《忠告の天使》は1枚で勝てるカードですからね。


おわりに


 ワールドウェイクは《精神を刻むもの、ジェイス》《深遠の迫害者》のようにデッキを作るときの中心になるカードが多く、1枚からどんどんレシピが思い浮かんでいきます。ただの紙の束になることもあれば、傑作が出来ることもあり、組み合わせは自由。あなたも新しいデッキをつくってみてください!

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