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main_wwkmitamu.jpg またこの時期がやってきました。季節の変わり目、お風邪など引いておられないでしょうか。風邪とか引きそうにもないと周りから見られることが多い、三田村和弥です。こんにちは。

 この文章が掲載されるのは多分2月の初め頃。何が季節の変わり目やねん。冬だよ、冬。冬真っ只中でしょ、と思われる方、それはごもっとも。しかし、なんと言おうと、ここマジック世界では新エキスパンション発売のちょうど今が衣替えの季節なのです。

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 マジックの新製品ゼンディカーブロック第二のエキスパンション・ワールドウェイクが来たる2010年2月5日に発売されます。新エキスパンションが出るということは当然今回も、発売前である先週末1月30日、31日には全国各地のカードショップやトーナメント会場でワールドウェイクを使ったプレリリーストーナメントが開催されました。みなさん、《精神を刻む者、ジェイス》や《深淵の迫害者》の注目の二大神話レアにお目にかかれたでしょうか。この文章がアップされる頃にはワールドウェイクはもう発売されているかも知れません。ということは今週末(2月5日~8日)には発売記念パーティーが開催されます。

マジック:ザ・ギャザリング発売記念パーティー

 もう10年以上もマジックをプレイしてきて現在はプロプレイヤーとして、プロツアー・グランプリを転戦している中、構築用のカードの調達やブースタードラフトの練習で嫌というほどのパックを開封しているにもかかわらず、年4回のプレリリーストーナメントでブースターパックを開封するのを心待ちにしている自分がいるのには驚きです。プレリリーストーナメントが楽しみだというのは自分だけじゃなく、大多数の人がそう感じているんじゃないかと思います。

 ちゃんと数を数えて統計を取っているわけじゃないので、個人的な雑感ですが、プレリリースの週のトーナメント参加者は普段の週末のトーナメント会場より来場者が二倍くらいになっているようです。そんな、マジックのプレリリーストーナメントのどの辺りがこんなにも僕らマジックフリークの心を掴んで離さない魅力となっているのでしょうか。

 プレリリースで使用するブースターパックは、通常販売されているものとは違い、開封したときにパックの内部に充填された特殊ガスが放出され、そのガスに含まれている脳内活性物質が開封者の精神を高揚させることで次から次へとブースターの開封に向かわせる様に細工が施されている、という説を噂では耳にしたことがあります。開封したときになんとも表現しづらい鼻をくすぐるような匂いがすることがあるじゃないですか。あれがそうです。

 というのは冗談で(←当たり前)、プレリリーストーナメントに参加すると通常より新商品が早く手に入るということがもちろん一番大きな要素であるのは間違いないでしょう。プレビュー記事で《精神を刻む者、ジェイス》や《マナの座、オムナス》などが紹介されているのを見て、このカードを自分のデッキにいち早く入れたいというのも当然です。

 でも、それだけがプレリリースの魅力じゃないと思うんですよ。だって一週間待てば発売日なわけで、その日になれば普通に店頭に商品は並んですぐに手に入れられます。じゃあ、プレリリースの魅力に他の何があるかと言うと、やはりマジックのコミュニケーションツールとしての側面が重要になっているんだと感じるわけです。

 会場で初めて見た新カード達、プレビューなんかで紹介されていて別に初めて見たという訳でなくても普通は初めて使うことになるカード達を、このカードは強いか弱いのか議論する。明らかに使いようのないジョークカードなんかが収録されていればそれをネタにバカ話をする。そんな盛り上がりを仲間達とプレリリーストーナメントではできるのがいいんじゃないかな。様はお祭り的な楽しみ方が出来る。それが大きな魅力です。

 そして、そんなお祭り的な楽しみをさらに楽しめるのが、発売記念パーティーなのです。

 それでは、ワールドウェイク発売直後の発売記念パーティーではどんなイベントが行われるのかをこれから紹介していきましょう。

 まず、最初は発売記念パーティーのメインイベントになることが多いであろう、シールド戦。 ワールドウェイクのブースターパック3個、ゼンディカーのブースターパック3個が配布され、このパックから出たカードに取り放題で支給される基本土地を加えて40枚以上のデッキを作り、このデッキで対戦を行います。

 発売記念パーティーなんだからワールドウェイク6個でいいじゃんと思いますが、この割合でやるのがマジックの公式なルールなので仕方ないですね。先週のプレリリーストーナメントで《彗星の嵐》が配布されたのと同様に今週の発売記念トーナメントでもプロモーションカードが用意されていて、参加賞としてこのイベント特製のフォイル版《ジョラーガの戦呼び》が一枚ずつ配られます。

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 お約束のネタで「この《ジョラーガの戦呼び》はデッキに入れて良いんですか?」と聞く人が必ずいますが、当然使えないのでスタッフの手を煩わすのはやめてください。

 毎回プレリリースや発売記念パーティーで配布されるカード、《復讐の亜神》《運命の大立者》《復讐のアジャニ》《吸血鬼の夜侯》などはスタンダードで活躍する可能性が高いものが選ばれています。

 今回の《ジョラーガの戦呼び》も参加して貰っておいて損はないと思いますよ。《イーオスのレインジャー》でもってきたり、《エルフの大ドルイド》でドでかいキッカーコストを払われたりとやりたい放題されてから貰っておけばよかったと思っても遅いですから。このシールド戦は発売記念トーナメントのメインイベントなることが多いので、参加する人も多いでしょう。ちょっとしたシールドデッキ構築のコツをここで。詳しくは三田村リミテッド研究室:M10シールド編で紹介しているのでそちらを参考にしてもらうことにして、そこで紹介している定石1~5に沿ってデッキを組んでもらえば大きく間違うことはないです。

 基本セット2010発売の時に書いたちょっと古い内容で、リンク先まで飛んで見るのは面倒だという人もいるはずなので、ここでデッキ構築までの流れをフローチャート式にしてみましょう。

1.パック開封

 まずは白青黒赤緑の5色と土地アーティファクトの5つの束に分けましょう。

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2.不用品の選別

 明らかにデッキには入らないカード達は脇によけます。パックから出たカードは「何でもは使えません。使えるものだけ」選びましょう。

例)《気高き面影》コストの割りに小さいクリーチャー。能力もショボイ。 《罠探しの計略》効果があまりに状況を選びすぎ。

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3.爆弾カードの発掘

 リミテッドでの強力なカードのことを英語で、Bomb(爆弾)といいます。出して対処されなければ一枚で勝ってしまうようカードが爆弾です。爆弾カードはなるべく使うのが勝利への近道。サイドボードに眠らせて不発弾にしてしまうのはもったいない。

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4.使う色の決定

 なるべく2色。

 なるべくです。どの2色にするかは3.で見つけた爆弾カードを使える色を始めに検討し、質・量ともに多い2色から22枚の呪文を選びましょう。どうしても2色では満足できる質のカードが揃えられなかった場合は仕方なく3色にするしかない。3色目は2、3枚で。

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5.土地

 2色なら簡単。デッキに入ってる呪文の枚数比に対応するように入れたら大体OK。3色だったらは8:7:3とか9:7:2とかになるんでしょう。2色土地が出ていたらもうちょっと楽になります。

 シールドデッキの組み方はこんな風になるでしょう。

 まあ、結局は発売したてであまり慣れていないカードたちだらけなので、評価の定まってない奇抜なカードを積極的に使うとか面白そうなカードを優先して使うなどの試行錯誤するのが楽しみ方のひとつだと思います。発売記念パーティーはルール適用度が最も低く大抵がデッキ登録なしなので、使ってみたカードが失敗だったなと感じたら、次のラウンドが始まる前に他の使わなかったカードと入れ替えちゃってもOK。あくまでも入れ替えてもOKなのはデッキ登録なしの時だけですからね。

 発売記念トーナメントではメインイベントのシールド戦以外のイベントの場合もあります。一般的なのはブースタードラフト。通常のルールとは異なり使用するパックが発売記念トーナメント特別ルールで一人当たりワールドウェイク2個、ゼンディカー1個になっています。ワールドウェイクの割合が高いのでお目当ての新規カードを手に入れるチャンスが多く、ワールドウェイクのカードが早く沢山欲しい人にはこれに参加するのがオススメです。

 次は、用意している主催者さんが少ないかもしれませんが、もうちょっとカジュアル寄りの多人数用フォーマットである、双頭巨人戦。カジュアルではあっても意外と馴染みが薄い感があって、どんなルールだっけ?という人のためにルールを軽くおさらい。

 1チーム二人で二人のライフは共通で30点からスタート。

 ライフ以外の手札やマナは共有じゃありません。マリガンについては始めの1回目にもう一度7枚引きなおせることや1本勝負であることを除けば、その他は普通のマジックと変わりありません。

 細かいルールが分からなくて取っ付き難いと感じている人は心配後無用。どうせ対戦相手の人もよく分かってないので、分からなくなったらスタッフに質問しまくれば良いだけです。双頭巨人戦では個人戦ではまったく活躍しなそうなカードが意外と強かったりして、そういったカード達を見抜けるセンスが重要です。「各プレイヤーは~」と書いてあったり、「~渡り」を持っているカードなんかは個人戦とはまったく違う強さになっていますよ。

 他にはワールドウェイクのエントリーセットを使ったオープンデュエルも用意されています。

 オープンデュエルはマジックを始めたばっかりの方や昔やっていたけどまた興味を持って始めてみたいという復帰組の方に参加して欲しい内容になっています。参加者にはエントリーセットが配られ同封されているワールドウェイクのブースターからめぼしいカードをエントリーセットのカードと入れ替えて、他の参加者と対戦します。

 先週末、自分もいつもお世話になっている千葉のプレリリース会場でこのオープンデュエルに参加しました。中には新規のプレイヤーが5人も参加(うち外国籍選手が4人も!)していて、参加者全員非常に楽しそうにしてくれていました。

 今回はワールドウェイク発売直前ということで発売記念パーティー特集をお送りしてきました。何か感想、ちょっとここはおかしいんじゃないかと思うところがあれば、本人に聞こえるように何らかの形で言ってもらえると、次の記事に生かせます。

 それじゃあ、また別の記事で。

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