
第1回:日本人は青好きか否か?
長い歴史を誇るマジック・ザ:ギャザリング。
多くのプレイヤーが多くのデュエルを積み重ねていくうちに、マジックの世界では様々な「定説」や「常識」とでも言うべき概念が生み出されていった。
曰く、テキストが短いカードは強い。
曰く、核戦争がおきても、ゴキブリと白ウィニーは生き残る。
曰く、俺はハルマゲドンは撃たれない。
その他、様々な概念がうまれては消え、うまれては消えていった。
だが、そんな泡沫的な概念の中にも、長い時代を超えて語り継がれ続けている概念も一握りほどだが、存在している。長い時代、語り継がれると言うことは、そこに何かしらの真実が内包されているのか。それとも、意味を失い形骸化したまま、表面的な言葉だけが残っているのか。
ここに、ふたりのプレインズウォーカ-が、それらの概念の是非について検証するために立ち上がった。
ひとりは、「歴史と伝統の男」浅原 晃。
独自のゲーム理論を持ち、マジックの歴史を愛する男。そして、歴史を愛するが故に、間違った概念が我が物顔で一人歩きしているのを許せない男。
ひとりは、「世界のISO」大礒 正嗣。
世界基準と評される、世界最高峰のプレイング技術を持つ男。そして、その世界最高峰の「眼」によって、マジックの真実を見抜いてきた男。
このふたりが、世間に流布されている様々な概念について、その事実性を検証する。
その名も、マジック創世記(ジェネシス)。
ここに、マジック界の新たなる常識がうまれるのだ。
このふたりが最初に眼をつけた、新たに検証し、常識として静定するべき概念、それはこれだ。
日本人は本当に青好きなのか?
日本のマジック黎明期からまことしとやかに語り継がれてきた、「旧常識」。
この「旧常識」を検討・検証し、「新常識」とするべく、ふたりの男は、意見を出し合った。
しかし、ここでひとつ大きな問題が発生してしまった。
ふたりの意見がまったくあわなかったのだ。
一時はチームメイトとしてチーム戦に参加することもあったこのふたりだが、実際の考え方は真逆といってしまってもいいくらいに違うふたり。
もともと、このふたりに検証させて、新たなる常識を作ろうなどと、無理な企画だったのだ。
だが、ふたりは、この壮大なる志で取り組み始めたこの企画を「意見の相違」程度の理由であきらめようとしなかった。
そして、このmtg-jp.comと、日本中のマジックプレイヤーの力を借り、ふたりだけではない、現代に生きる多くの人々の意見を取り入れた「新常識」をつくる事を申し入れてきたのだ。
そう、「旧常識」にとらわれず、マジックの「新常識」を作りあげるのは、この記事を読んでいるあなた、なのです。
というわけで、まずは、「新常識」が創世されるまでの流れをご説明しよう。
1.浅原・大礒両名に、お題に対するそれぞれの意見を寄稿してもらう。
2.それを読んだ読者諸兄が、どちらの意見に同調するかを決定する。
3.twitterを利用し、日本中のマジックプレイヤーに意見を投票してもらう。
4.3週間の投票期間の後に、どちらが「多くの支持を集めたか」を決定。
5.「新常識」誕生
常識、という言葉の定義は非常に難しい。
だが、「同時代に生きる多くの人々のマジョリティ」という定義に大きな間違いはないだろう。今、「旧常識」ではないかと疑われる多くの概念も、その時代に生きた人々の意見のマジョリティだったのだ。
だから、現代に生きる我々のマジョリティこそが、「新常識」にふさわしい、そう考えたふたりは、結論を読者にゆだねることにしたのだ。
それでは、まず、両者の意見を一読いただきたい。
(各人の画像をクリックすることで、記事が表示されます)
 |  |
| 浅原 晃「日本人は青好きではない」 | 大礒 正嗣「日本人は青好きだ」 |
「日本人は青好きでは無い」
By 浅原 晃
 |
「歴史と伝統の男」浅原 晃 斬新な発想力を持ちながら、歴史と伝統を愛するという矛盾した二面性を内包する奇跡の男。 |
日本人は青好きである。というのはある種の迷信だと思う。迷信というのは、科学的根拠が全くないにも関わらず、正しい知識を装っている事柄を言う。日本人は青好きであるは、プレイミスするとライブラリーの土地が浮いてくるや、風邪はうつすと治る、写真は真ん中で写ると死ぬ、食べてからすぐ横になると牛に変化する、とかそんな感じと一緒だ。
まず、決定的な根拠を示そう、なにせ、僕が青好きではない。僕が最初に作ったデッキはリアニメイトデッキで、《Polar Kraken》やら《サルディアの巨像》を釣り上げて、《Burnt Offering》で黒マナを出して《生命吸収》するデッキだったが、キーカードを的確に打ち消してくる青系のパーミッションに弱かった。次に使ったデッキもプロスブルームというデッキだったが、《資源の浪費》を《エンチャント奪取》されて負け。
というかコンボ愛好家にとって《対抗呪文》は天敵だ。トーナメントレベルではないカジュアルなコンボであればあるほどに《島》は憎らしい。昔の僕のなんちゃってコンボは大抵《対抗呪文》の前に散っていった。少しくらいやりたいことをやらしてくれてもいいと思う。私怨では決してないが、青は好きではない。《さまようもの》は好きだけど。
ということで日本人は青好きである=僕は青が嫌い=僕は日本人。で終了。
と終わりたいところだが、おいおいおい、この場合の青好きとは一般的な意味合いで、日本人は青好きが多いということでしょ。と言われそうなのを書いている途中に気づいてしまったので話を続けよう。
世の中はちょっとした迷信に満ちている。朝の占いや血液型の性格診断などもそうだ。これらが、正しいかどうかというのは分からないが少なくとも、科学的根拠が無いというのは明らかだし、血液型で性格が分かれるというのも奇妙なことのように思える。
ただ、ここで問題なのは誰もが本気で信じていないにも関わらず、多くの人が結構それを楽しんでいる点にある。というか、ちょっと信じてみた方が楽しめるといった性質を持っているのは事実ではあるだろう。僕はB型で、この前B型の云々みたいな本を読んでみたのだが、符号する点も多く、意外と面白かった。本を見て、そういう符合を見つけると確かに若干の真実味を感じることがある。しかし、この偶然の符号が真実であると錯覚すると、迷信が、ときに真実の仮面を被って「化け物」となって闊歩することがある。
クラスターの錯覚というのを知っているだろうか。独立的にランダムに行われた事象、例えば、コイン投げで裏と表がどちらかに固まって出た場合に、そこから何かしらの法則性を感じてしまうことを言う。特に有名なのはバスケットボールの「ホットハンド」というものだ。選手はゴールを決めた次のシュートは「ノっている」ため決まりやすく、ゴールを外した次のシュートは「ノっていない」ために決まりにくいといったことがまことしやかに信じられている。しかし、統計を取るとそういったことはほとんど影響が無いという。
マジックでも土地を何枚か連続で引くと文句を言い、ちゃんとシャッフルが出来ていないとか、流れが悪いなどと言う人が居るが、基本的に土地と呪文は偏るものである、全てが正確にバラバラになるほうがありえない。ようするにプレイヤー自身の確率の理解が低いと、自分にとって、悪い事象が起きたことが、まるでありえないことのような理不尽さに変換されてしまうのだ。本来、対戦相手が同じような事故でマッチを落としている姿も同じだけ見ているに違いないにも関わらずだ。
こうした、錯覚を自分の本来持っている先入観に当てはめて考えてしまうことで、事実を真実とは違った形で認識してしまうことがある。これは確証バイアスと呼ばれる。このクラスターの錯覚と確証バイアスによって、迷信が生まれることも少なくない。そして、それが集団意識として行われたのが「日本人は青好きである」の原点にあるように思える。
では、何故「日本人は青好きである」という話が出たのか。聞いたことがある話ではあるが、実際のところそのルーツはかなり昔にあるだろう。青という色は今でこそ強い色というイメージはないが、昔はかなり強かった。その強さのイメージがそうさせる要因であることは間違いない。
例を挙げるなら、カウンターポストやユーロブルーと呼ばれる重度のパーミッションデッキや、青茶単といったデッキが活躍したころが適任だろう。日本選手権2000などは実際に青茶単がトーナメントの優勝者となっている。
これは、いくつかのインタビューで分かったことだが、昔からやっている人であればあるほどに日本人は青好きであると質問にイエスと答える傾向にあることからも分かる。かの「ジャパニーズ・レジェンド」塚本 俊樹や、「日本のための大魔神」船越 長伸、「ブルーマスター」小宮 忠義の影響も大きいのだと思う、あの中村聡の五輪の書にも多くの日本人が愛する色といった記述がある。トッププレイヤーの青を好んで使う姿を見て青の強さを学び、青を使おうと志した人も多いかもしれない。これに関しては正しいと思う。
青という色は《対抗呪文》といった打ち消し呪文を用いる特殊な色で、ドロー呪文も豊富で中長期戦向けとしてはもっとも強い。そして、打ち消し呪文の特徴上、劇的に相性が悪い相手というのはいない。除去呪文なら除去する対象が無ければ意味はなく、火力ならライフ回復に負けるが、ライフ回復は多くの場合はカードアドバンテージ戦では役に立たないなどの欠点がある。しかし、呪文を唱えない相手はいない。その為、トーナメントがどんな環境か若干不透明な場合でも安定した選択としてチョイスされやすいというのもある。
しかし、こういった強いデッキであるので青を使う、トーナメントで勝つために青を使う。安定した成績を残せるので青を使うというのは、前環境でのフェアリー、そして今の環境でジャンドを使うというのと変わらない。つまり、当時でいうところの単純に青が強い時期があったという事実が、日本人は青好きであるという真実として話されているのだ。
また、日本人は青好きであるというのは、言い方として日本人ではなく海外からの評価であるようにも聞こえるが、日本人自身がトーナメントから青いデッキが無くならないのを見て発した言葉に過ぎないだろう。何故なら、青が強いという歴史は海外でも当然であり(海外産の青いデッキは日本のそれよりも遥かに多い)、相対的にも日本人は青好きだということは考えづらい。逆に日本人が当時に、海外と比べてということを考えるとも思えない。日本人自身が日本人は青好きである先入観を一部の事象であるトーナメントの結果から感じて増幅させてきたのではないだろうか。
また、日本の当時のカジュアルなトーナメントではアンチパーミッションデッキというのはそこまで成熟していなかったように思える。
例えば、メタゲームの考え方として、青いコントロールデッキに対抗するために同じ青のフィッシュを使うといった発想はそこまで浸透していなかった。青には速攻のビートダウンが有効な反面、逆に自分の好きなデカブツデッキなどを持ち込むと青にボッコにされるのだ。青いデッキが居なくならなかったのは先鋭的にトッププレイヤーが使用したデッキの完成度と《対抗呪文》の存在、今ほどにネットワークが発達しておらず、プレイングも含め、青いデッキを倒すのに何が必要かというのが分かっていなかった点にある。
それゆえに、青いデッキはメタゲームとして当然、居残っているにも関わらず、その状況を見たプレイヤーによって日本人は青好きであるといった思い込みが強化されていったのだろう。また、使ったときのイメージとしてはもちろん、自分のデッキが青いデッキにボコボコにされたときのイメージも残りやすい。初心者にはおススメされない色であると言われるのも、青はネガティブなイメージを相手に植え付けやすい色でもあるからだ。
それが、最終的に根拠の無い、日本人は青好きであるといった話に繋がったのだと思う。一部のトッププレイヤーによる牽引と青の黄金時代、打ち消し呪文の特異性、そうしたイメージが一人歩きして生み出した産物といえるだろう。
例えば、僕の推測が正しければ、フランス人は青好きという言葉がヨーロッパでも同様に言われていてもおかしくない。トッププレイヤーのルーエル兄弟やワフォタパは青系コントロールを良く使っているし、日本のプロプレイヤーの間でもそういったイメージがある。ただ、実際はそうではないと思う。こういった一部のことが、イメージとして全体へ波及することはある。
ここで、青ならばというわけで、「青の偏執狂」こと八十岡 翔太の意見も聞くことにした。
八十岡 「それ昔の話でしょ、今は青も弱いしみんな強いデッキ使うだけだから青いデッキはあまりいない。というか、青好きを名乗るならは勝ち負けに支配されているようじゃ甘い、本物の青使いはカードをたくさん引いて笑いながら死ぬべきだね。まあ、《対抗呪文》が無くなって青は死んだようなもんだけど......」
ここから長いのでカット。
青は強かったイメージがそういう言われ方をしているだけで、別にみんながみんな青を好きだったわけではないというのが僕の意見だ。僕も《停滞》や《ダンダーン》は好きだけど、他の色にも好きなカードはたくさんある。特別に青が好きって人ももちろん居るとは思うが、実際はそれと同じように緑や赤、黒や白が好きな人も居るはずだ。
日本人は青好きであるという答えにはノーであるというのが僕の主張だ。
 |
| 大礒 正嗣「日本人は青好きだ」 |
「日本人は青好きである」
By 大礒 正嗣
 |
「世界のISO」大礒 正嗣 日本人の限界を突破し、世界標準として君臨した超スペシャルにして、元祖ウルトラソリッド。 |
日本人が青好きというのは、昔から良く聞く話。
実際周りに青を好んで使うプレイヤーはたくさんいるし、自分も青いデッキを使うことが多い。
特に、青いデッキしか使わない!という熱狂的なファンが多い色だと思う。
しかし、単に主観で「多いと思う」と言うだけでは思い込みや都市伝説の類いと言われても反論の仕様がない。
そこで、マジックにおける青という色の特徴と、日本人に好まれる理由を考えてみよう。
●青ってどんな色?
皆さんご存知の通り、マジックのカードは5つの色で構成されている。
そして、火力は赤、巨大なクリーチャーは緑、といった具合にパイ生地を切り分けるように各色に担当する役割を振り分ける"カラーパイ"という概念によって色の特徴が形作られている。
色によって使えるカードの傾向が異なるので、色を選ぶだけでもプレイヤーの個性が表れるという訳だ。
また、それぞれの色にはキーワードがあり、カードデザインに反映されている。
青が持つキーワードは「欺瞞」「知識」だ。
これらの単語を軸に、青いカードについて考えて行きたい。
「欺瞞:だますこと。あざむくこと。」
青の狡猾さが表れているカードと言えば、専売特許である打ち消し呪文が挙げられるだろう。
数年前までは青を象徴するカードであった《対抗呪文/Counterspell》を筆頭に、《Force of Will》《Mana Drain》等の強力なものが目白押しだ。
もちろん、いくら《対抗呪文/Counterspell》が強いとはいっても、それだけで対戦相手に勝てるカードという訳ではない。打ち消し呪文の強さは、対象とする呪文のタイプや強さを問わず無力化できる点にある。
つまり、使い方によって《強迫/Duress》にでも《剣を鍬に/Swords to Plowshares》にでもなり得るということだ。
相手のプレイするタイミングに合わせる必要があるとはいえ、《火の玉/Fireball》から《大祖始/Progenitus》まで対処できるカードが2マナ程度だなんて優秀すぎる。相手の呪文に対する「受け」の観点から言えば、これ程頼りになるカードは打ち消し呪文くらいのものだろう。
青以外のデッキでは、例え盤面を抑えこんだとしても、対戦相手のトップデックで状況がひっくり返されるかもしれないという恐怖を常に背負って戦うことになる。それに対して、打ち消し呪文を手札に抱えていれば、それが尽きるまでは現状の維持が保証される。
場が有利な状態で複数の打ち消し呪文があれば、その時点でほぼ勝ったも同然と言えるだろう。
打ち消されない呪文はマジックの長い歴史の中で20枚程度しか存在せず、相手の呪文を思い通りにをコントロールできるのだから、それも当然の話。打ち消し呪文の安心感は、青マナ2つ立ててニヤニヤしたことのある人なら誰でも分かるはずだ。
定番であった《対抗呪文/Counterspell》が第8版で失われた時、誰もが大きな衝撃を受けた。
何でも対象を取れる打ち消し呪文は強すぎると認識されたせいか、現在では《本質の散乱/Essence Scatter》と《否認/Negate》に役割分担されている。
《対抗呪文/Counterspell》どころか不確定の《マナ漏出/Mana Leak》《ルーンのほつれ/Rune Snag》すらも失われている現在において、それでもなおエスパーコン等の多色コントロールが見られるのは、やはり打ち消し呪文の魅力によるところが大きいのだろう。
「知識:知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容。」
青のもう1つの顔である知識の象徴といえば、「カードを引く」ドロー呪文である。
ドロー呪文には《渦まく知識/Brainstorm》《衝動/Impulse》のように軽量で引くカードの質を向上するグループと
《嘘か真か/Fact or Fiction》《天才のひらめき/Stroke of Genius》のように重い分多くのカード引けるグループがある(何かを間違えてしまった《Ancestral Recall》なんてカードもあるが)。
軽量なドロー呪文は、《加撃/Zap》《排撃/Repulse》の様に呪文の効果に「カードを1枚引く」と書かれているキャントリップ呪文の一つと言ってもいいかも知れない。
《渦まく知識/Brainstorm》等は場に全く影響しない代わりに、その時に応じて必要なカードを引く確率を大幅に上げてくれる。序盤は土地を確保し、後半はより強力な呪文を引きたい、というプレイヤーの願望をある程度叶えてくれる呪文がたったの1~2マナなのだから、そりゃファンが増えても仕方ないというものだ。
コストが軽いため序盤からプレイでき、デッキの安定感を高める役割を持っているため、この手のカードはガチガチのコントロールデッキから、コンボデッキに至るまで幅広く採用されている。
一方、《嘘か真か/Fact or Fiction》《天才のひらめき/Stroke of Genius》達は、一般的に前者とは異なる扱いを受けている。
この辺りの呪文は、重く遅い分、打てば勝てる程大きなカードアドバンテージをもたらしてくれるため、決め技の一つとして考えられているからだ。しかし、本質的には欲しいカードを引くという意味で前者と同じであると筆者は考えている。
軽量なドロー呪文が「引きたいカードだけを引く」ことで目的を達成するのに対し、重いドロー呪文はもっと大雑把に「たくさん引けば必要なカードも含まれているだろう」というアプローチとなっている。
マジックのカードには、《神の怒り/Wrath of God》のように代わりの効かないものが存在する。
そういったカードを探す場面では、《衝動/Impulse》と《嘘か真か/Fact or Fiction》にはほとんど差は無いということだ。
重いドロー呪文がコントロールデッキで主に採用される理由は、前述の通り、大量のドローによる枚数差が直接勝ちにつながるためだ。軽量のドロー呪文が「事故防止+必要なカード調達」であり、重いドロー呪文は「必要なカード調達+勝ち手段」という役割分担となる。
結局、どちらもデッキの強い部分にアクセスするための手段であり、デッキに常に安定した動きを求めるために欠かせないカード達である。
このように青いカードを見ていくと、対戦相手の行動に対する手広さ、自分のデッキの安定感といった部分に優れている色だと言える。
いわゆるプロプレイヤーが青を好む傾向にあるのは、デッキに対して爆発力より安定性を求めているためだろう。
それでは、以上を基に本題である「日本人は青好きである」ということについて筆者の主張を述べたい。
●日本人は心配性
まずは青という色の特徴について考えてみたが、一言で言うならば「青には安心感、安定感がある」と言える。
これが、どうして日本人に受けるのだろうか?
色々な切り口から考える過程で、偶然にも国際文化比較についての興味深いレポートを見つけた。このレポートによると、各国の文化の違いによって、心配性のレベルが異なるというのだ。
多くの国々が比較されているが、その中でも日本はかなり心配性の部類であり、逆にアメリカ、イギリスは楽観的であるとされている。ここでの心配性というのは「将来的に起こる未知の情報について、どの程度心配するか」ということを意味しており、まさにマジックというゲームにぴったり当てはまる。
マジックは将棋やチェスと異なり非公開情報が多く、またランダムな要素を含むため、多くの行動を予測に頼って行うことになる。
例えば、
1.対戦相手の島2枚がアンタップ状態である場合
2.初手7枚に土地が1枚しかなかったという場合
に、あなたはどう考えるだろうか?
多くの人は1.打ち消し呪文を警戒して切り札は温存し、2.土地事故を恐れてマリガンすると思う。
しかし、これが常に正解という訳でもない。
1.ではブラフでターンを稼がれたせいで打ち消し呪文を引かれる可能性があるし、2.マリガンはそもそも手札が減るためリスキーな行為だ。こういったジレンマを解消できる色が存在するとしたら、心配性の人は当然食いつくだろう。
それが、まさに青なのだ。
簡単に言えば、1.では自分も打ち消し呪文があれば恐れることは無いし、2.では《渦まく知識/Brainstorm》《思案/Ponder》等があればそのままゲームを始められる可能性がグッと上がる。
良い事から悪いことまであれこれ考えてしまう心配性の日本人だからこそ、青という色に救いを求めるのだろう。
結論:
日本人に生まれた時点で、みんな青好きである。
 |
| 浅原 晃「日本人は青好きではない」 |
さぁ、両者の意見、お読みいただけただろうか?
まだという方は、是非とも、片方だけではなく、両方の意見をきちんと読み込んで結論を出していただきたい。あなたの一票が、マジックの「新常識」を作りあげる。全員が重要人物なのだ。
日本人は青好きである。
日本人は青好きではない。
あなたの意見は決まっただろうか?
それでは、投票の方法を説明しよう。
今回の「マジック創世記(ジェネシス)」の投票はtwitterを利用して行われます。
なお、twitterのアカウントをお持ちでない方は、こちらのページからアカウントを作成することが可能です。
mtgjpの公式アカウントでは、マジックの最新情報を常に提供しておりますし、これを機会に、是非アカウントを作成し、フォローしてください!
それでは投票方法です。
「マジック創世記(ジェネシス)」の投票や、意見は、専用ハッシュタグ#MTGgenesisを利用して、つぶやきを投稿してください。
そして、浅原の意見に賛同する場合は【「日本人は青好きではない」】、大礒の意見に賛同する場合は【「日本人は青好きだ」】という文言を文中に含んでください。以下に簡単な例を載せますので参考にしてください。
浅原の意見に賛同するつぶやきの例
「日本人は青好きでない」と思います。あの八十岡さんですら日本人は青好きじゃないというんだから間違いないです! #MTGgenesis
大礒の意見に賛同するつぶやきの例
「日本人は青好きだ」と思います。なぜなら、僕は日本人で、僕が青が大好きだからです。すなわち、日本人が青好きなのは間違いないです! #MTGgenesis
すでに投稿された意見は、こちらでまとめて見ることが可能です。
ぜひとも、みなさんで意見をぶつからせ、新しい常識を作っていきましょう。
MTG-jp公式アカウントでも、議論を追いかけ続けます!
投票期間は3週間(4月6日まで)。
あなたの意見が、マジックの新しい常識を創る!!