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八十岡×川崎の「新」スタンダードウォッチング:第3回


By 川崎 大輔 with 八十岡 翔太

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八十岡×川崎の「新」スタンダードウォッチング:第2回
世界選手権日本語カバレージ

 どうも、みなさん!ご無沙汰しております、川崎です!

 世界選手権のカバレージでは、『スタンダードウォッチングは掲載されない』なんてネタにされてた「新」スタンダードウォッチングですが、The Finals直前スタンダード企画という名目の元、帰ってきました!

 これを期に、今後は皆様に、月に1回は、そうせめて月に1回はスタンダードの情報をお伝えしたいと思います!

八十岡 「できない約束はしないほうがいいよ」

 わたくし、川崎が有言不実行なら、「不言実行の男」おなじみ八十岡 翔太さんが今回も皆様のスタンダードの旅をナビゲートしてくださいます!

 今回のお題は、世界選手権のスタンダード!

 それではいってみましょう!

八十岡 翔太の世界選手権

川崎 「いやぁ、ずいぶん久しぶりですね、八十岡さん」

八十岡 「そんなこともないでしょ」

川崎 「あくまでもスタンダードウォッチング的には、ですよ。世界選手権ですら掲載されませんでしたからね、スタンダードウォッチング」

八十岡 「せっかく前日に勝利予想したのにね」

川崎 「まぁ、あれ、あたって無かったからいいじゃないですか。さて、今回は先月行われた世界選手権のスタンダードデックを紹介していくのですが...八十岡さん、世界選手権は大活躍でしたね」

八十岡 「そう?あんなもんでしょ」

川崎 「はいはい、ヤソかっこいい、ヤソかっこいい。本戦では惜しくもトップ8入賞なりませんでしたが、日本人最高順位でしたし、なにより、世界選手権での八十岡さんといえばこれでしょう!」

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川崎 「MOチャンピオンシップです!すでにご存じの方も多いと思いますが、今年度のMagic Online界のPlayer of The Yearに輝いたアカウント名『yaya3』こそ、八十岡 翔太その人だったのです」

八十岡 「いままで、一応内緒にしてたんだけど、さすがにバレてすごい話しかけられるようになったよ」

川崎 「そんな『yaya3』こと八十岡さんが参加したのが、世界選手権のサイドイベントでMOの世界チャンピオンを決めるMOチャンピオンシップ。本戦とのハードスケジュールの中戦い抜いた記録は、こちらの記事で読むことができます」

yayaの奇妙な冒険 第1部:MOクラシック
yayaの奇妙な冒険 第2部:ゼンディカードラフト
yayaの奇妙な冒険 第3部:スタンダード
yayaの奇妙な冒険 第5部:MOチャンピオンシップ決勝

川崎 「決勝こそ、あいての赤バーン戦略によってなすすべ無かった八十岡さんでしたが、三日間を通して、MOPoYの名に恥じない強さを見せつけ続けました!」

八十岡 「そういや、MOチャンピオンシップの決勝と言えばさ」

川崎 「なんか面白い話ありました?」

八十岡 「いや、会場の話じゃなくて、Twitterね」

川崎 「あぁ、グランプリ・北九州から導入されている日本語カバレージのtwitterですね」

八十岡 「あれ、いつまで俺が負けたシーンを晒し続けるのよ、嫌がらせ?」

川崎 「いやいや、あれ、カバレージtwitterなんで、プレミアイベントないと更新されないんですよ。とはいっても、多くの方にフォローしていただき、大好評ですので、今後はプレミアイベントのカバレージ以外にもマジックの最新情報をドシドシお届けできるチャンネルにしていきたいと思っています」

http://twitter.com/mtgjp

川崎 「是非ともフォローしていただき、皆様なのマジックライフの助けになればと思います」

八十岡 「The FinalsとThe Limitsもこれ使うの?」

川崎 「もちろんです!」

世界選手権のトップデッキリスト

世界選手権日本語カバレージ

川崎 「さて、ではボチボチ本編のスタンダードの話にはいりましょうか」

八十岡 「前振り長いよね、いつも」

川崎 「段取り悪くて申し訳ないです」

スタンダード・トップ8デッキリスト

川崎 「さて、世界選手権のトップ8ですが、ジャンド一強と言われていた者の、トップ8に入賞したのは意外と少なくて3名。しかも優勝したのは...」

八十岡 「ちょっとまって!わざわざいう必要無いと思ったから言ってなかったけど、トップ8のデッキリストみるの?」

川崎 「だめですか?」

八十岡 「いや、まぁ、川崎さんがそれでいいならいいんだけどさ。でも、これってスタンダードの記事だよね?」

川崎 「そりゃ、もちろん」

八十岡 「世界選手権のトップ8はスタンダードの成績だけで決まったわけじゃないでしょ?だから、トップ8のデッキだから即スタンダードで強いっていうのは正確じゃないでしょ」

川崎 「ということは、トップ8のデックリストよりも、こっちをチェックするべきだというわけですね」

スタンダード上位デッキリスト

川崎 「世界選手権の初日に6回戦行われたスタンダードの上位デックリストです」

八十岡 「まぁ、6回戦だけだし、4-2の勝ち越しデッキまで全部載ってるから、どこまで参考になるかはわからないけど、トップ8のデッキリストだけみてスタンダードについて語るよりはいいと思うよ」

川崎 「それじゃあ、まずは全勝のアーキタイプを見てみましょう。全勝のプレイヤーは7名です」

ジャンド4人
ターボフォグ1人
黒単吸血鬼1人
白単1人
赤白上陸1人

川崎 「大方の予想通り、ジャンドが圧倒的多数なのは置いておくとして、あんまり見慣れないデックがありますね。ターボフォグ、ですか...」

Joel Calafell
2009 World Championships, Standard 6-0
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
10 《島/Island》
4 《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》
6 《平地/Plains》

-土地(24)-



-クリーチャー(0)-
4 《天使歌/Angelsong》
2 《書庫の罠/Archive Trap》
3 《審判の日/Day of Judgment》
4 《瞬間凍結/Flashfreeze》
4 《神話の水盤/Font of Mythos》
4 《吠えたける鉱山/Howling Mine》
4 《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
1 《流刑への道/Path to Exile》
4 《安全な道/Safe Passage》
2 《陽の泉の探検/Sunspring Expedition》
4 《時間のねじれ/Time Warp》

-呪文(36)-
4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
3 《否認/Negate》
2 《真髄の針/Pithing Needle》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1 《陽の泉の探検/Sunspring Expedition》
1 《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
2 《否定の壁/Wall of Denial》

-サイドボード(15)-

八十岡 「ターボフォグというか、ライブラリーアウトというか...しのいで相手のライブラリー切れをまつデッキだね。あんま見ないっていったけど、なんだかんだで結構前からずっとあったりなかったりするデッキだね」

川崎 「強いんですか?」

八十岡 「うーん......微妙、かなぁ。赤白上陸みたいなビートダウンに当たり続けてれば勝てるし、そうだったんじゃないのかなぁ」

川崎 「コントロールとかには厳しいですか」

八十岡 「ノンクリーチャーデッキだから、相手の除去が腐る、っていう意味では悪くない。環境的にデッキには除去が多くはいってるから」

川崎 「でも、その分相手にカード引かせてますよね」

八十岡 「そうだね。《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》も基本はお互いにドローして一番下の能力まで狙っていくことも少なくないしね。でも、このデッキ、それ以前に環境的な弱点があるんだ」

川崎 「なんですか?」

八十岡 「ジャンドがきつい」

川崎 「それはかなり致命的じゃないですか?」

八十岡 「うん。ジャンドがきついっていうより、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がきついんだよね。《吠えたける鉱山/Howling Mine》とか並べるデッキだから、一気に壊されると、もうおしまい。何とか守れなかったらダメってカウンター弱い今じゃ相当きついよね」

川崎 「《吠えたける鉱山/Howling Mine》軒並みやられると、相手の山札削り切れませんか」

八十岡 「まぁ、そこは環境的に青罠(《書庫の罠/Archive Trap》)も使いやすいし、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》の一番下の能力もあるから削れないことはない。それよりも、《濃霧/Fog》系の弱いカードがいっぱいはいってるのを大量に引いてごまかしてるデッキだから、引くエンジンがなくなると、弱いカードばっかり引くデッキになっちゃう」

川崎 「ターボステイシス(デックの半分を土地にして、《吠えたける鉱山/Howling Mine》で無理矢理毎ターン土地を引き、《停滞/Stasis》を維持するデック)の時代からターボと名がつくデックは《吠えたける鉱山/Howling Mine》割られると手痛いですね。《停滞/Stasis》だけに」

八十岡 「あ、罠といえば、赤罠(《ルーン炎の罠/Runeflare Trap》)を使ったタイプのデッキもあるね」

八十岡 「こっちは、昔のハウリングオウル(《吠えたける鉱山/Howling Mine》で引かせつつ、バウンスでマナを縛り、相手に手札を抱えさせ《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》や《突然の衝撃/Sudden Impact》でダメージを与えるデック)みたいなもので、コントロールデッキには強い。トリコロールコントロールとか、エスパーコンには強いよ」

川崎 「へぇ、そっちもよさそうですね」

八十岡 「そういうデッキが勝てるメタゲームだったらね。だったら、俺もジャンドとか使って無いし」

川崎 「......」

八十岡 「......」

川崎 「いい感じの空気になったところで、その噂のジャンドを見てみましょう」

ジャンドの基本パーツとは?

川崎 「環境最多、かつ、上位にも最多というジャンド。ちょい先回りですけど、5勝1敗のラインでも、37人中16人とほぼ過半数ですね」

八十岡 「もうね、しょうがない部分はあると思うんだよね。環境にアドバンテージを取れるカードが少ない中で、続唱は思いっきりアドバンテージを取っていく。それだけでジャンドが強いのは間違いないんだよ」

川崎 「なるほど。...というのは簡単なんですけど、結局ジャンドってどういうデックなんですか」

八十岡 「ずいぶん基本的な事聞いてきたね」

川崎 「今回、多分紙幅の都合で全勝デッキしか見れないので、逆にジャンドをもう少し掘り下げたいなと」

八十岡 「ジャンド掘り下げるっていっても、結構形も決まってるし、今更語ることある?」

川崎 「そこですよ!八十岡さんが形が決まってるっていうのならば、逆に決まってる形の固定パーツや多く採用されているパーツを八十岡さんに点数付けしてもらって全勝デッキのジャンドで検証するってのはどうですか?」

八十岡 「それ、なんか意味あるの?」

川崎 「パーツの理解を深めることで、ジャンドの動きや弱点への理解を深めることができる!」

八十岡 「できるの?」

川崎 「かもしれない」

八十岡 「弱気だね、ずいぶん」

川崎 「実際、今後スタンダードウォッチングを続けていく上で、ジャンドは避けて通れないと思うので、ここで2009年末時点でのジャンドの形を明確にしておけば、今後のジャンドの変化や、他のデックがどう対応していったかを理解しやすくなると思うんですよ」

八十岡 「なんか、説得力ありそうでないね。まぁ、ちょっと面白そうだからやってみようか」

川崎 「なんだかんだいいながらノってくれる、そんな八十岡さんが好きです。じゃあ、採用率や枚数でSランクからDランクまで5段階で評価してみましょう」

八十岡 「たとえば、Sランクなら、ほとんどのジャンドに4枚入っているカードだし、Dランクは、たまに入ってるカード、ってこと?」

川崎 「そういうことですね」

八十岡 「Sランクから?」

川崎 「あんまり入っていないカードの話からしても仕方ないですしね」

八十岡 「ほとんどのジャンドに4枚入っているカードか...《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》《荒廃稲妻/Blightning》《稲妻/Lightning Bolt》...あと《瀝青破/Bituminous Blast》と《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》あたりかな」

川崎 「結構すらすら出てきましたね」

八十岡 「散々まわしてるからね、色々なジャンドを。この6種類の中で《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》と《瀝青破/Bituminous Blast》は枚数の調整とかで3枚になることはあるけど、残りの4種類が4枚入っていないジャンドは無い、といっていいと思うよ」

川崎 「現時点では、って言っておきましょうよ、一応」

八十岡 「そういうのいいよ」

川崎 「じゃあ、その4種類は、Sクラスの中でも、さらにワンランク上って事になりますね」

八十岡 「そうだね、この4種類がジャンドのキモだし、ジャンドの動きのメインだね」

川崎 「じゃあ、キリ良く4種類ですし、その4種類をSランクから格上げして、ジャンド四天王にしましょう」

八十岡 「なに、四天王って」

川崎 「かっこよくないですか?いいやすいですし」

八十岡 「そのへんの川崎さんのセンス、わからない...」

川崎 「というわけで、四天王とSランクはこんな感じになりました」

ジャンド四天王
Sランク

川崎 「続いてAランクですね」

八十岡 「もう、すでにこの企画つらい。AとかBとかどうやって区別するの?」

川崎 「がんばって、八十岡さん!Sが4枚必須系だったら、平均して3枚2枚1枚ってかんじでいいんじゃないですかね」

八十岡 「大体で?」

川崎 「そのへんは八十岡さんのフィーリングにおまかせします。スタンダードウォッチング自体が八十岡さんの慣性で持ってるようなものなので」

八十岡 「平均して3枚のカードってことは、たまに入れていない人がいたり、もともと3枚だったりってことか......そうすると、まずは《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》かな」

川崎 「《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》はSランクより落ちると」

八十岡 「落ちる、っていうか、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》はほとんどSクラスなんだよ。A+あげたいくらい。ただ、日本のジャンドは結構一時期《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》抜けてたからねぇ」

川崎 「《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》抜けると何が入るんですか?」

八十岡 「《不屈の自然/Rampant Growth》。これでマナ加速して、重い呪文を早くキャストする」

川崎 「じゃあ、《不屈の自然/Rampant Growth》もAランク?」

八十岡 「いや、さすがにCランクって所でしょ。あとは、1枚~4枚で人によって幅があるけど、ほとんど必ず入る《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》。あと、《終止/Terminate》」

川崎 「《終止/Terminate》って3~4枚も入ってましたっけ?」

八十岡 「いや、2枚がいいところ。っていうか、基本的に《終止/Terminate》は2枚なんだよね。だから『《終止/Terminate》が2枚』まで含めてAランクだね」

川崎 「なんか、早くもきな臭くなってきましたね。というわけで、Aランクはこんな感じです」

Aランク
(注:《終止/Terminate》は2枚)

川崎 「続いてBランクですね。ここまではかなりの必須パーツばかりで、この辺から段々と各人の個性が出るパーツになるんですね」

八十岡 「まず、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》かな。正直、海外プレイヤーのジャンドだけで見たら《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》はA+狙えると思うんだけど、これも日本人プレイヤーはあんまり使わない」

川崎 「あ、そうなんですか」

八十岡 「うん。あと《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》。個人的にはAランクなんだけど、つかってない人が結構いるから、Bランクで。これは1枚~4枚でかなり幅がある。事故が一番の敵といっていいジャンドにはいいカードなんだけどね。あと、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》。これは逆に最近あがってきた感じ」

川崎 「最近あがってきた、だと《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》も多くないですか?」

八十岡 「多いね。ただ《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》と両方はいるってことはほとんど無い。そういう意味で《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》もBランクで。こんなもんかな」

川崎 「あぁ、あと、最近多いカードといえば、《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》も多くないですか?」

八十岡 「色マナきついこと多いけどね。個人的にはBマイナスつけたいけど、面倒臭いからBランクで」

川崎 「BマイナスとかAプラスとかやってると何段階評価かどんどんわからなくなりますしね。というわけで、Bランクはこのカードです」

Bランク

川崎 「次は、Cランクです。さっき予約した《不屈の自然/Rampant Growth》は入れるとして、他にどういうカードがありますかね」

八十岡 「どういうカードがありますかね、っていわれても、曖昧な定義だからなぁ...好みでちょっと入ってたりするカードってことだよね、この辺になると」

川崎 「そうすると、どんなカードがあります?」

八十岡 「ビート怖い人が追加の1マナ火力でいれる《噴出の稲妻/Burst Lightning》なんかはいい例かもね。あと、追加のアドバンテージ手段で《不気味な発見/Grim Discovery》入れる人もいる」

川崎 「《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》帰ってきてこないだ大変でしたよ」

八十岡 「大変にするために入れてるからね。あ、あと、メインの話なら《大貂皮鹿/Great Sable Stag》もいいかもね。サイドに入れてる人は多いけど、メインに入れてる人ってなると、少ない」

川崎 「じゃあ、Cランクはこの4枚で」

Cランク

川崎 「最後はDランクですね」

八十岡 「っていうか、Dランクってなによ。もう、Cランクで相当だしきったよ?」

川崎 「たまに入れてる人がいないわけじゃないけど、ほとんど入ってるのを見ないカード」

八十岡 「それって、列挙する必要あるの?きりないよ」

川崎 「まぁ、いくつか例を挙げる感じで。たとえば、僕、先日「世界の最先端」こと群馬の大会で観戦記事書かせてもらったんですけど、ジャンドに《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》入れてる人がいましたよ」

八十岡 「いや、それ入ってるの見たってだけで、ほとんど入ってるの見たこと無いよ」

川崎 「だから、そういうカードなんですって」

八十岡 「難しいこと言うね。うーん、一時期はやったけど、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》以外のプレインズウォーカー、《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》とか《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》とか、そんな感じ?」

川崎 「そんな感じ...ですかね?」

八十岡 「聞かれても...」

川崎 「まぁ、挙げていってもきりがないんで、そのへんにしておきましょうか」

八十岡 「だから、最初からそういってるよね?」

全勝デッキで確認してみよう!

川崎 「ジャンドランキングが完成したところで、実際に全勝のジャンドに当てはめて見ましょう。全勝のジャンドのうち、2つはトップ8のジャンドなので、残りのひとつ、Florian Pilsのジャンドも加えて5つでみてみましょう」

八十岡 「そんなに見て、大丈夫?すごい長くなるよ」

川崎 「いや、もう、あきらめました。今のスタンダードのメインはジャンドなんですし、今回のジャンドランキングと心中するつもりで」

八十岡 「まぁ、ジャンドまとめて話しちゃうのはいいけどさ...」

川崎 「というわけで、まずはこのデッキから」

David Reitbauer
2009 World Championships, Standard 6-0
3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
2 《森/Forest》
3 《山/Mountain》
2 《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
3 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(25)-


4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
2 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
2 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》

-クリーチャー(16)-
3 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
1 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
2 《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《終止/Terminate》

-呪文(19)-
3 《強迫/Duress》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
3 《大貂皮鹿/Great Sable Stag》
2 《ジャンドの魔除け/Jund Charm》
1 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

-サイドボード(15)-
四天王
Sランク3枚:《瀝青破/Bituminous Blast》《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
Aランク4枚:《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
2枚:《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
『《終止/Terminate》2枚』○
Bランク2枚:《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
Cランク1枚:《噴出の稲妻/Burst Lightning》
Dランク無し

八十岡 「準優勝したジャンドだね。Bランクに《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》、Cランクに《噴出の稲妻/Burst Lightning》が特徴的だね」

川崎 「ほら、やっぱりランク分けしたらわかりやすくなったじゃないですか!」

八十岡 「勝ち誇られても...」

川崎 「続いて、トップ8の残りふたりを見てみましょう」

Marijn Lybaert
2009 World Championships, Standard 6-0
3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
3 《森/Forest》
3 《山/Mountain》
4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
4 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(25)-


4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
1 《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
3 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》

-クリーチャー(16)-
3 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
3 《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《終止/Terminate》

-呪文(19)-
2 《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion》
3 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
3 《ジャンドの魔除け/Jund Charm》
3 《精神腐敗/Mind Rot》
2 《終止/Terminate》
2 《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

-サイドボード(15)-
四天王
Sランク3枚:《瀝青破/Bituminous Blast》《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
Aランク4枚:《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
3枚:《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
『《終止/Terminate》2枚』○
Bランク3枚:《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
1枚:《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
Cランク無し
Dランク無し
Florian Pils - Jund
2009 World Championships, Standard
3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
2 《森/Forest》
1 《ジャンドの全景/Jund Panorama》
4 《山/Mountain》
1 《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
3 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
3 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(25)-


4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
3 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
4 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》

-クリーチャー(15)-
3 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
3 《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2 《終止/Terminate》

-呪文(20)-
1 《瀝青破/Bituminous Blast》
3 《強迫/Duress》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
3 《ジャンドの魔除け/Jund Charm》
2 《精神腐敗/Mind Rot》
2 《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

-サイドボード(15)-
四天王
Sランク4枚:《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
3枚:《瀝青破/Bituminous Blast》
Aランク4枚:《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
3枚:《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
『《終止/Terminate》2枚』○
Bランク3枚:《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
Cランク無し
Dランク無し

川崎 「見事にどちらもC・Dランク無いですね」

八十岡 「海外プレイヤーしばりならSの《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》、A+の《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》も入ってるし、海外のジャンドの平均的な形って言っていいんじゃないかな、このふたつは」

川崎 「続いて、全勝ジャンドを見ていきましょう。次は日本の齋藤 友晴さんのデックです」

Tomoharu Saito
2009 World Championships, Standard 6-0
4 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
3 《森/Forest》
3 《山/Mountain》
4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
3 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(25)-


4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
3 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》

-クリーチャー(15)-
4 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
3 《不屈の自然/Rampant Growth》
2 《終止/Terminate》

-呪文(20)-
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
2 《ジャンドの魔除け/Jund Charm》
1 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
4 《精神腐敗/Mind Rot》
2 《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2 《終止/Terminate》

-サイドボード(15)-
四天王
Sランク4枚:《瀝青破/Bituminous Blast》
3枚:《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
Aランク4枚:《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
『《終止/Terminate》2枚』○
Bランク3枚:《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
Cランク3枚:《不屈の自然/Rampant Growth》
Dランク

川崎 「たしかに、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》がゼロ枚で《不屈の自然/Rampant Growth》が入ってますね」

八十岡 「前日に相当なやんだ結果みたいだけどね。もともと《不屈の自然/Rampant Growth》入れたタイプのジャンドはトモハルが開発したんだけど、世界選手権に向けてはどっちが正解かなやんでた」

川崎 「《不屈の自然/Rampant Growth》でマナ加速しつつ、大型カードを使うというコンセプトなので、《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》4枚に追加して《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》って感じですね」

八十岡 「そのへんの連打ゲーになりやすいからね、ジャンド対決は。ジャンドの良さを残しつつジャンド対決...っていうならこういうチューンはあり」

川崎 「八十岡さんのジャンドも近い調整ですよね」

八十岡 「俺のは《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》入ってるけどね。《不屈の自然/Rampant Growth》は《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》でめくれると痛すぎる」

川崎 「でも、《不屈の自然/Rampant Growth》のおかげで、相手より早く《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》出せるわけですしね。難しいですね」

八十岡 「最後のジャンドも行くの?」

川崎 「もちろんです」

Cynic Kim
2009 World Championships, Standard 6-0
3 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
3 《森/Forest》
2 《山/Mountain》
2 《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
3 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《野蛮な地/Savage Lands》
4 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(25)-


4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
2 《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
1 《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
1 《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion》
3 《大貂皮鹿/Great Sable Stag》
3 《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4 《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》

-クリーチャー(18)-
2 《瀝青破/Bituminous Blast》
4 《荒廃稲妻/Blightning》
1 《不気味な発見/Grim Discovery》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
1 《不屈の自然/Rampant Growth》
1 《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》

-呪文(17)-
2 《酸のスライム/Acidic Slime》
2 《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion》
3 《ドラゴンの爪/Dragon's Claw》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
1 《不気味な発見/Grim Discovery》
2 《カビのシャンブラー/Mold Shambler》
1 《帰化/Naturalize》

-サイドボード(15)-
四天王
Sランク4枚:《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2枚:《瀝青破/Bituminous Blast》
Aランク3枚:《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
1枚:《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》
『《終止/Terminate》2枚』×
Bランク2枚:《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》
《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
Cランク3枚:《大貂皮鹿/Great Sable Stag》
1枚:《不屈の自然/Rampant Growth》《不気味な発見/Grim Discovery》
Dランク《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion》

八十岡 「これはすごいよね。Sランクの《瀝青破/Bituminous Blast》が2枚まで減ってる上に、Aランクも遠慮無く減らし、《終止/Terminate》もゼロ。その代わり、C・Dランクてんこ盛り」

川崎 「ジャンドランキングで見ると、相当独創的ですね」

八十岡 「別に普通に見てもそうだと思うよ」

川崎 「まぁ、ジャンドランキングのおかげでわかりやすくなったって事で。《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》あたりはともかく、《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion》は相当斬新ですね」

八十岡 「これはね、Dマイナスあげたいくらい」

ジャンドの弱点とは?

川崎 「こうやってみると、不思議なのは、CランクやDランクで個性がでるのはわかるんですけど、AランクやBランクのカードでも結構個人差あるんですね」

八十岡 「たとえば?」

川崎 「《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》なんか典型的ですし、《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》か《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》かなんてあたりも、結構違いますね」

八十岡 「その辺は、メタを同型にするかそれ以外にするか、だと思うよ」

川崎 「そうなんですか?」

八十岡 「うん。《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》や《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》は同型に弱いんだ。《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》は《荒廃稲妻/Blightning》あたりで簡単に死ぬし、《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》もトークン産む前に大抵死ぬ」

川崎 「逆に《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》は出た時にすでにトークンだしてますもんね」

八十岡 「四天王やS・Aランク見ればわかるようにジャンドは除去が多いのが特徴のひとつだからね。だから《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》とか《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》みたいに除去がききにくいカードが同型では強い。そのせいで、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》も同型では弱くてサイドアウトされるくらいだからね」

川崎 「じゃあ、なんで《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》や《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》いれるんですか?」

八十岡 「そりゃ、他に強いからだよ。《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》なんて、緑単は出されたら投了レベルの強さ」

Adam Yurchick
2009 World Championships, Standard 5-1
18 《森/Forest》
2 《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle》
4 《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》

-土地(24)-


2 《蟻の女王/Ant Queen》
4 《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
4 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
3 《大貂皮鹿/Great Sable Stag》
4 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4 《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
4 《ニッサに選ばれし者/Nissa's Chosen》
2 《貴族の教主/Noble Hierarch》

-クリーチャー(27)-
3 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
4 《ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane》
2 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》

-呪文(9)-
3 《酸のスライム/Acidic Slime》
1 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
3 《濃霧/Fog》
1 《大貂皮鹿/Great Sable Stag》
2 《マイコロス/Mycoloth》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
2 《暴風/Windstorm》

-サイドボード(15)-

川崎 「あぁ、緑単というか《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》系のデッキですか」

八十岡 「うん。こっちも《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》入っていることあるけど、こっちの《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》は《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》の維持にも殴り手にも使えてこれはこれで強い。このデッキの場合は同じポジションが《ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane》だね」

川崎 「世界選手権では、日本勢をはじめとして、結構《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》使ったデッキ多かったですけど、《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》って強いんですか?」

八十岡 「強い。カードとしても強いけど、環境的にも強い」

川崎 「ジャンドに除去されなくなるからですか?」

八十岡 「それもあるけど、一番大きいのは飛行を得ることだね。四天王入りしてるように、ジャンドでは《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》がかなり重要で、逆にコイツに時間を稼がれたり止まっちゃうデッキは厳しいんだ。ジャンドは《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》以外で飛行対処しにくいから、飛行は環境に合ってるんだよね」

石村 信太朗
世界選手権2009
7 《平地/Plains》
1 《島/Island》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
1 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》

-土地(21)-
4 《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》
4 《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
4 《カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster》
3 《白騎士/White Knight》
4 《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》
4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》

-クリーチャー(23)-
4 《流刑への道/Path to Exile》
4 《精霊への挑戦/Brave the Elements》
3 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1 《清浄の名誉/Honor of the Pure》
4 《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》

-呪文(16)-
4 《未達への旅/Journey to Nowhere》
3 《真心の光を放つ者/Devout Lightcaster》
3 《否認/Negate》
2 《確実性の欠落/Lapse of Certainty》
2 《天界の粛清/Celestial Purge》
1 《白騎士/White Knight》

-サイドボード(15)-

川崎 「飛行と言えば、石村さんのデッキですね」

八十岡 「これも、同じ理由だよね。このデッキはライザ(石村)が言っている以上の付け加えることも無いね」

川崎 「というわけでこのデッキの解説はこちらの記事をお読みください」

Standard Decktech:石村 信太朗:白青ウィニー

ジャンド時代のビートダウン

川崎 「さっき、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を超えられないと...って話がありましたが、一応、ビートダウンも全勝していますね」

Bram Snepvangers
2009 World Championships, Standard 6-0
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
4 《山/Mountain》
6 《平地/Plains》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《ぐらつく峰/Teetering Peaks》

-土地(24)-


3 《先兵の精鋭/Elite Vanguard》
2 《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
3 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《板金鎧の土百足/Plated Geopede》
4 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
4 《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》

-クリーチャー(24)-
2 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《流刑への道/Path to Exile》

-呪文(12)-
2 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
1 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
1 《天界の粛清/Celestial Purge》
1 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
3 《危害のあり方/Harm's Way》
2 《未達への旅/Journey to Nowhere》
3 《魔力のとげ/Manabarbs》
2 《忘却の輪/Oblivion Ring》

-サイドボード(15)-

川崎 「まずは、赤白上陸です」

八十岡 「上陸は、ぶっちゃけ、序盤にライフもっていけないと厳しいんだ。序盤もたついて、相手のライフが20点残ってる状態で《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》だされたら、もう、ほとんど勝てない」

川崎 「《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》でダメなら、赤白上陸厳しいんじゃないですか。でも、5勝1敗にも6人いますし、結構勝ってますよ」

八十岡 「赤白上陸は、別の面でジャンドに強いんだ。というか、環境にあってるといえばあってる」

川崎 「というと?」

八十岡 「赤白上陸はマナが事故ってる相手にはすごい強い。で、環境はジャンドをはじめ、事故りやすいデッキが多いから」

川崎 「あぁ、なるほど」

八十岡 「あと、もうひとつは、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》だね。さっき、環境にアドバンテージを取れるカードが少なくて、例外が続唱って言ったけど、もうひとつの例外が《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》なんだ」

川崎 「上位デッキ見ると多いデスもんね、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》」

八十岡 「うん。本当にまともにアドバンテージ取れるの続唱と《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》くらいしかないんだもん」

Oleksii Antonenko
2009 World Championships, Standard 6-0
4 《湿地の干潟/Marsh Flats》
16 《沼/Swamp》
4 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

-土地(24)-


3 《恐血鬼/Bloodghast》
4 《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》
3 《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
4 《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
4 《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》
4 《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》

-クリーチャー(22)-
3 《見栄え損ない/Disfigure》
1 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
2 《精神ヘドロ/Mind Sludge》
4 《血の署名/Sign in Blood》
4 《堕落の触手/Tendrils of Corruption》

-呪文(14)-
4 《死の印/Deathmark》
4 《強迫/Duress》
1 《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
1 《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
3 《湿地での被災/Marsh Casualties》
2 《精神ヘドロ/Mind Sludge》

-サイドボード(15)-

川崎 「となると、やっぱ吸血鬼はつらいですか。実際、全勝にひとりいますけど、5勝1敗にはゼロですからね」

八十岡 「ジャンドや《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》に比べるとアドバンテージカードが弱い上に、軽いカードも微妙に弱いからね」

川崎 「アドバンテージカードないですか?《血の署名/Sign in Blood》があるじゃないですか」

八十岡 「2点は痛いし、2マナは重い」

川崎 「えー」

八十岡 「事実なんだからしょうがないよ。《血の署名/Sign in Blood》に比べて、続唱や《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》は盤面に影響を与えながらアドバンテージが取れる。でも、《血の署名/Sign in Blood》は本当に2枚引くだけ。これで2マナは重いし、2点は痛い」

川崎 「逆に続唱と《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》が強すぎる、っていうのはないですか?」

八十岡 「それはある」

川崎 「っていうか、欠点ばっかりじゃないですか、吸血鬼。なんかいいところないんですか?」

八十岡 「あるっちゃある。《精神ヘドロ/Mind Sludge》は5ターン目に撃てるだけで勝てるくらいにアドバンテージを取れるカードだし、《堕落の触手/Tendrils of Corruption》は赤単相手には絶望的なカードだよ」

川崎 「《堕落の触手/Tendrils of Corruption》は赤白にもいいんじゃないですか?」

八十岡 「ないよりはマシだけどね...《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》からまくり返される気がするよ」

川崎 「なんか、もっとフェッチランドと《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》はコンボだぞ!とか、《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》はカッコいいけど吸血鬼デッキには重いぞ!とかそういう役立つ情報ないんですか?」

八十岡 「メタゲームっていう意味だと、実は《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》がすごい強い。こいつ、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を止められるカードなんだ」

川崎 「あぁ、みんな大好き《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を止められるカードって実はほとんど無いから、そこは偉大ですね」

八十岡 「うん。でも、やっぱ、軽いカードの弱さのせいで《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》がキツイ。基本的に《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》頼みだけど、相手に除去が多いからね」

川崎 「だからこそのサイドボードの《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》なんじゃないですか?」

八十岡 「そうだね。1枚くらい入れるのにはいいカードだよ、《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》は」

そして《悪斬の天使/Baneslayer Angel》の物語ははじまるのか...

川崎 「ここで《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を擁する白系のデッキに話を移そうと思うのですが...」

八十岡 「え、まさか...」

川崎 「そのまさか。今回はここで終わりです!」

八十岡 「全勝デッキのウチのひとつ、白単がまだだし、一応優勝デッキのナヤもまったく触れてないじゃん」

Andre Coimbra - Naya Lightsaber
2009 World Championships, Standard
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《森/Forest》
3 《山/Mountain》
1 《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》
4 《平地/Plains》
4 《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》

-土地(24)-


4 《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
4 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4 《貴族の教主/Noble Hierarch》
4 《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
1 《硬鎧の群れ/Scute Mob》
4 《野生のナカティル/Wild Nacatl》
4 《長毛のソクター/Woolly Thoctar》

-クリーチャー(25)-
3 《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《流刑への道/Path to Exile》

-呪文(11)-
1 《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
2 《噴出の稲妻/Burst Lightning》
4 《天界の粛清/Celestial Purge》
4 《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
4 《大貂皮鹿/Great Sable Stag》

-サイドボード(15)-

川崎 「今回はジャンド系をメインにまとめて、白系のデッキは、The Finalsの結果をふまえた次回で大きく紹介する、ということで」

八十岡 「次回、白系勝たなかったらどうするのよ...」

川崎 「その時は、何故Coimbraが勝って、The Finalsでは勝てなかったのかを話せばいいじゃないですか」

八十岡 「でもさ、Coimbraが勝ったのも、ナヤだから勝った、っていうよりも、ジャンド同士のめくりあいで勝った、って感じはあるよ。ナヤも続唱デッキなんだから」

川崎 「でも、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》も使えたり、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をいれられたり、《貴族の教主/Noble Hierarch》からの3ターン目《長毛のソクター/Woolly Thoctar》とか、ジャンドとの違いで語れる所はあるじゃないですか」

八十岡 「うーん、まぁ、たしかに白入ったジャンド使うくらいならナヤ使うからねぇ」

川崎 「そういう風に比べる為にも、今回ジャンドを掘り下げる必要があったんですよ!」

八十岡 「だから、説得力無いよ」

川崎 「というわけで、白系デッキの解説は、正月明けのThe Finals解説回でお届けいたします!おたのしみに!」

八十岡 「来年のことを言うと鬼が笑うって言葉がこんなにピッタリな人もめずらしいよね...」


 というわけで、いかがだったでしょうか、久しぶりのスタンダードウォッチング。

 良くも悪くも、現在のスタンダードがジャンドを中心に回っていることは間違いありません。ジャンドを理解することが、他のデックを含めたスタンダードの理解につながるのではないかと思います。

 そういった視点で、The Finalsのスタンダードメタゲームを見る!っていうのも面白いのではないでしょうか。

 それでは、次回、そのThe Finalsの答え合わせをするスタンダードウォッチングでお会いしましょう。

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