イベントカバレージ
2nd Draft:三原 槙仁
2nd Draft:三原 槙仁
by Yusuke Yoshikawa
世界王者の三原も、ここまで9勝3敗。トップ8を目指すためには、もう負けられない戦いが続く。
3-0を目指して、どのようなドラフティングを見せるのか?
今回は「黒をドラフトする」ことに焦点を当てて、ダイジェストで追ってみたい。

ドラフトパック1

1-1
《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》 《白騎士/White Knight》《瞬間凍結/Flashfreeze》
目ぼしいカードがない中で、自身がトップコモンのひとつにも挙げていた《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》を選択。
これはこれで不満のないスタートだが、ひとつ上に座る浅原 晃が《踏み荒らし/Overrun》を選択していたことは、知るよしもない。
1-2
《堕落の触手/Tendrils of Corruption》 《稲妻/Lightning Bolt》《吠えたけるバンシー/Howling Banshee》
ここが分かれ道になったピック。《稲妻/Lightning Bolt》を流して《堕落の触手/Tendrils of Corruption》を選択している。
単純なカードパワーの比較は別にして、「赤より黒の方が『色として』強い」と三原。
また、黒いデッキを意識してドラフトしていくためには、「早め早めに主張していくことが大事」だという。黒はデッキに含まれる《沼/Swamp》が多いほど効果を発揮するカード、《堕落の触手/Tendrils of Corruption》や《立ちはだかる影/Looming Shade》が主軸となるためだ。比較的人気のある色でもあるため、後になってからは手を出しづらい。
三原 「序盤では《稲妻/Lightning Bolt》より《立ちはだかる影/Looming Shade》を取るかも」
ここから三原は、《戦慄の魔術使い/Dread Warlock》《大蜘蛛/Giant Spider》《吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat》《立ちはだかる影/Looming Shade》と黒緑を意識してカードを集めていった。特に《大蜘蛛/Giant Spider》は、これだけで相手を完封できることもあるという、三原が強く推すカード。
2色目は赤も意識して、《稲妻の精霊/Lightning Elemental》《血の峠の狂戦士/Berserkers of Blood Ridge》などを取っておき、渡る余地を残している。
ドラフトパック2
2-1
《堕落の触手/Tendrils of Corruption》 《守護熾天使/Guardian Seraph》《セラの天使/Serra Angel》《紅蓮地獄/Pyroclasm》《稲妻/Lightning Bolt》
取っていない色の強力カードがひしめくが、三原の方針に揺れはなかった。
2-2
《変幻のハイドラ/Protean Hydra》 《吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat》《墓場からの復活/Rise from the Grave》
2-3
《ザスリッドの悪魔/Xathrid Demon》 《堕落の触手/Tendrils of Corruption》《立ちはだかる影/Looming Shade》
ここで強力な神話レアを2枚入手した三原。流れも向いてきた。
「カードパワーは重要。1枚のカードで負けることも多いので」と三原。もちろん運もあるが、「カードパワー」と「デッキパワー」の両立を図ることが重要なので、本当に必要かどうかを見極める目は常に持ちたい。
2-4
《出征路のグール/Warpath Ghoul》 《帰化/Naturalize》
2-5
《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》 《魂の消耗/Consume Spirit》《エルフの幻想家/Elvish Visionary》《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath》
2-6
《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》 《絡め取る蔦/Entangling Vines》《大喰らいのワーム/Craw Wurm》
《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》は、「黒には必須。本当は2枚ほしい」と三原が指摘する守りの要。もっと評価されるべき、とのこと。
この後、《隠れ潜む捕食者/Lurking Predators》を手にしてメイン黒+緑の強力カード、という布陣が固まった。また、緑マナの安定供給と《沼/Swamp》増やしの両方にアクセスできる《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》が2枚取れているのも好材料。
浅原は緑白のデッキになっていた。
ドラフトパック3
3-1
《破滅の刃/Doom Blade》 《黒騎士/Black Knight》《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》《吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat》
3-2
《沼の悪霊/Bog Wraith》 《夜の群れの雄叫び/Howl of the Night Pack》《巨大化/Giant Growth》
3-3
《魂の消耗/Consume Spirit》 《暴走するサイ/Stampeding Rhino》《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath》《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》
《破滅の刃/Doom Blade》を手にして、ベストコモンに挙げていたカードが揃った形に。
黒が濃いの色構成になっているので、《魂の消耗/Consume Spirit》も破壊力が見込める。
3-4
《衰弱/Weakness》 《精神腐敗/Mind Rot》《帰化/Naturalize》《血なまぐさい結合/Sanguine Bond》
三原が「あまり評価は高くないけど、必要なカード」と言うのが、この《衰弱/Weakness》。また、《強迫/Duress》も意味合いとしては近い。カードパワーはないが、大振りなカードの隙間を埋め、小回りの効く良カードだ。
最終的には、除去あり強力レアありの、とてもパワフルなデッキが完成。
| 10 《沼/Swamp》 5 《森/Forest》 2 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》 -土地(17)- 2 《沼の悪霊/Bog Wraith》 1 《戦慄の魔術使い/Dread Warlock》 1 《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》 1 《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》 1 《ケリノアのコウモリ/Kelinore Bat》 1 《立ちはだかる影/Looming Shade》 1 《骨の壁/Wall of Bone》 1 《出征路のグール/Warpath Ghoul》 1 《ザスリッドの悪魔/Xathrid Demon》 1 《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath》 1 《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》 1 《大蜘蛛/Giant Spider》 1 《変幻のハイドラ/Protean Hydra》 -クリーチャー(14)- | 1 《魂の消耗/Consume Spirit》 1 《魔性の教示者/Diabolic Tutor》 1 《破滅の刃/Doom Blade》 1 《強迫/Duress》 2 《堕落の触手/Tendrils of Corruption》 1 《衰弱/Weakness》 1 《隠れ潜む捕食者/Lurking Predators》 1 《不屈の自然/Rampant Growth》 -呪文(9)- | |

《ザスリッドの悪魔/Xathrid Demon》を従えた千葉の「魔王」は、デッキの真価を発揮して、力強くトップ8へ駆け上がることができるだろうか?

前の記事: クイックインタビュー:Q4:マジックで勝つために必要な事を一言に凝縮すると?
| 次の記事: Round 13:牛江 雄太(三重) vs. 齋藤 鷹也(新潟)
イベントカバレージ/グランプリ新潟09 一覧に戻る