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1st draft:栗原 伸豪
1st draft:栗原 伸豪
By Kazumasa Koji

先日M10リミテッドで行われたGPバンコクで優勝した栗原 伸豪(東京)は、ここ新潟でもその腕前を存分に見せつけ、初日8-1の成績で2日目の1番テーブルに席を確保した。その栗原のドラフトテクを盗むべく、ドラフト終了後のインタビューと実際のピック譜を皆様にお届けしたい。

・1パック目
1-1 《守護熾天使/Guardian Seraph》
他候補:《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp》《暴走するサイ/Stampeding Rhino》《平和な心/Pacifism》《稲妻/Lightning Bolt》
4マナで3/4飛行、しかも物凄い能力がついているパワーレア。初手として文句のないカードだ。《チビ・ドラゴン/Dragon Whelp》と《稲妻/Lightning Bolt》を下に流しているので、どちらかは取ってくれるだろう。
1-2 《風のドレイク/Wind Drake》
他候補:《大喰らいのワーム/Craw Wurm》《包囲マストドン/Siege Mastodon》《白騎士/White Knight》《暗殺/Assassinate》
栗原 「多分《大喰らいのワーム/Craw Wurm》の方が《風のドレイク/Wind Drake》よりも点数は高いんですが、青をやりたかったので2/2飛行を取りました。」
1-3 《噛みつきドレイク/Snapping Drake》
他候補:《樫変化/Oakenform》《業火の精霊/Inferno Elemental》
《樫変化/Oakenform》と多少悩んだが、青の路線を継続して3/2飛行をピック。
1-4 《安全な道/Safe Passage》
他候補:《骨の壁/Wall of Bone》《樫変化/Oakenform》
悩む素振りを見せつつも、優良コンバットトリックである《安全な道/Safe Passage》で白を伸ばす。
1-5 《角海亀/Horned Turtle》
他候補:《グリフィンの歩哨/Griffin Sentinel》《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
1/3飛行警戒の《グリフィンの歩哨/Griffin Sentinel》よりも、地上の1/4を選択した。
1-6 《包囲マストドン/Siege Mastodon》
他候補:《大喰らいのワーム/Craw Wurm》
6/4を流して白いカードをピックした。ここで青白の路線が確定したか。
1-7 《衰弱/Weakness》
他候補:《真面目な捧げ物/Solemn Offering》《稲妻の精霊/Lightning Elemental》
1-8 《氷の牢獄/Ice Cage》
他候補:《火をつける怒り/Kindled Fury》
栗原 「《氷の牢獄/Ice Cage》は、結構1週しても回ってくるカードなんですが、僕は青いコモンの中で《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》の次に強いカードだと思っています。現時点では周りのこのカードの評価が低いと感じていたので、1-2でも《風のドレイク/Wind Drake》を取って青に向かいました。」
1-9 《氷結地獄/Cryoclasm》
他候補:《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》
栗原 「緑の使用率は結構高いので、メインに入れても悪くないカードです。」
1-10 《光の大嵐/Tempest of Light》
他候補:《西風のスプライト/Zephyr Sprite》
1パック目終了時点で、上家の齊藤 鷹也(新潟)が白赤、下家の山本 賢太郎(東京)は黒赤となっている。
栗原 「上が白をやってる気はしてたんですが......。色を変えるタイミングがなくて、ちょっと引き摺られてしまったかもしれません。最終的に自分が白だったのはミスでした。」
・2パック目
2-1 《風のドレイク/Wind Drake》
他候補:《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》《地鳴りの一撃/Seismic Strike》《大喰らいのワーム/Craw Wurm》《ケリノアのコウモリ/Kelinore Bat》《包囲マストドン/Siege Mastodon》
栗原 「青白デッキの勝ち手段は、軽い飛行で攻めながら地上を固めて、《取り消し/Cancel》や《予言/Divination》でサポートする感じなので、重いカードよりも軽いカードを優先して取りたいです。」
2-2 《大気の精霊/Air Elemental》
他候補:《稲妻/Lightning Bolt》《高潔のあかし/Righteousness》《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》
栗原 「とは言っても、《セラの天使/Serra Angel》《大気の精霊/Air Elemental》《精神の制御/Mind Control》あたりは別格ですね。(笑)」
2-3 《霜の壁/Wall of Frost》
他候補:《幻影の戦士/Phantom Warrior》《取り消し/Cancel》《グリフィンの歩哨/Griffin Sentinel》
とにかく硬い《霜の壁/Wall of Frost》をアンブロッカブルな《幻影の戦士/Phantom Warrior》よりも優先してピックした。地上を固める意識の高さが見て取れる。
2-4 《風のドレイク/Wind Drake》
他候補:《超大なベイロス/Enormous Baloth》《物知りフクロウ/Sage Owl》
4手目にしては強くないパックから、3枚目の《風のドレイク/Wind Drake》をゲット。
2-5 《氷の牢獄/Ice Cage》
他候補:《不滅/Indestructibility》《カミソリ足のグリフィン/Razorfoot Griffin》《古参兵の鎧鍛冶/Veteran Armorsmith》
デッキに入るレベルのカードの中から、またも《氷の牢獄/Ice Cage》を選択。
2-6 《送還/Unsummon》
他候補:《空中浮遊/Levitation》
2-7 《魅惑するセイレーン/Alluring Siren》
他候補:《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》《絡め取る蔦/Entangling Vines》
2-8 《魂の管理人/Soul Warden》
他候補:《双つ術/Twincast》《火花魔道士の弟子/Sparkmage Apprentice》
2-9 《取り消し/Cancel》
他候補:《大喰らいのワーム/Craw Wurm》《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
まだ1枚も取れていなかったカウンターをこの手順で確保。
2-10 《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》
他候補:《魅惑するセイレーン/Alluring Siren》《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk》
栗原 「2パック目終了までで、18枚デッキに入れてもいいと思うカードがあったので、3パック目はカットも考えてドラフトしています。他のカードと点数表で2点以上違って、ゲームが終わるレベルの強力カードなら、カットするという方針でやってます。」
・3パック目
3-1 《魔道士封じの鎧/Magebane Armor》
他候補:《氷の牢獄/Ice Cage》《棍棒のトロール/Cudgel Troll》《霜の壁/Wall of Frost》
強力なレア装備品をピック。果たしてこの《氷の牢獄/Ice Cage》は戻ってくるのだろうか?
3-2 《大気の精霊/Air Elemental》
他候補:《隠れ潜む捕食者/Lurking Predators》
栗原 「2枚の《大気の精霊/Air Elemental》が両方2手目で取れてるので、青をやったのは結果的にも正解だったと思います。」
3-3 《踏み荒らし/Overrun》
他候補《宮殿の護衛/Palace Guard》《吠えたけるバンシー/Howling Banshee》《血の峠の狂戦士/Berserkers of Blood Ridge》
栗原 「この《踏み荒らし/Overrun》は95%くらいはカットです。残りの5%は、流れの悪い白を止めて緑に行く可能性を考慮しています。」
3-4 《本質の散乱/Essence Scatter》
他候補:《稲妻/Lightning Bolt》《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk》《魅惑するセイレーン/Alluring Siren》
《稲妻/Lightning Bolt》は流したが、1枚目の《本質の散乱/Essence Scatter》をピックした。
3-5 《破門/Excommunicate》
他候補:《角海亀/Horned Turtle》《強迫/Duress》
3-6 《氷の牢獄/Ice Cage》
他候補:《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》
3枚目の《氷の牢獄/Ice Cage》をピック。
3-7 《戦慄の魔術使い/Dread Warlock》
他候補:《ボール・ライトニング/Ball Lightning》《稲妻の精霊/Lightning Elemental》
3-8 《ケンタウルスの狩猟者/Centaur Courser》
3-9 《信仰の壁/Wall of Faith》
他候補:《絡め取る蔦/Entangling Vines》
残念ながら、《氷の牢獄/Ice Cage》は帰ってこなかったようだ。
3-10 《邪悪なる力/Unholy Strength》
他候補:《加工/Fabricate》
栗原 「青は良かったんですけど、白は間違いなく違う色をやるべきでしたね。緑なら大型クリーチャーがたくさん取れてたし、赤なら《稲妻/Lightning Bolt》を3枚取るチャンスがあったんで。上が白いかもしれないのは感じていた(上家の齋藤 鷹也(新潟)は白赤)んですけど、色を変えるタイミングも無かったですし、初手《守護熾天使/Guardian Seraph》からの流れに多少引き摺られた部分はあったかもしれません。」
それでも硬い地上クリーチャーと、優秀な飛行クリーチャー、そしてドローとカウンターがあり、マナカーブも綺麗にまとまっていてかなりいいデッキに見える。
栗原 「欲を言えば、2マナ圏に《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》や《目潰しの魔道士/Blinding Mage》が欲しかったです。両方1枚も目の前を通りませんでしたね。あとは、青白デッキだと土地16によくするんです。軽いカードで攻めて守るアーキタイプなので、16でも十分ですよ。まあ、今日みたいに《大気の精霊/Air Elemental》があったら17にしますね。余談ですが、この環境のドラフトで黒単やると土地19にする事もあります。黒で強いカードが《立ちはだかる影/Looming Shade》とか《堕落の触手/Tendrils of Corruption》とかなんで......。」
| 9 《島/Island(M10)》 8 《平地/Plains(M10)》 -土地(17)- 2 《大気の精霊/Air Elemental(M10)》 1 《魅惑するセイレーン/Alluring Siren(M10)》 1 《角海亀/Horned Turtle(M10)》 1 《噛みつきドレイク/Snapping Drake(10E)》 1 《霜の壁/Wall of Frost(M10)》 3 《風のドレイク/Wind Drake(M10)》 1 《グリフィンの歩哨/Griffin Sentinel(M10)》 1 《守護熾天使/Guardian Seraph(M10)》 1 《包囲マストドン/Siege Mastodon(M10)》 2 《銀毛のライオン/Silvercoat Lion(M10)》 1 《魂の管理人/Soul Warden(M10)》 1 《信仰の壁/Wall of Faith(M10)》 -クリーチャー(16)- | 1 《安全な道/Safe Passage(M10)》 1 《取り消し/Cancel(M10)》 1 《本質の散乱/Essence Scatter(M10)》 3 《氷の牢獄/Ice Cage(M10)》 1 《魔道士封じの鎧/Magebane Armor(M10)》 -呪文(7)- | |

栗原は、今回のデッキについては「まぁまぁ」だと語ってくれた。その栗原のRound10、Round11の内容を駆け足で見ていこう。
Round 10:vs. 三原 槙仁(千葉)
Game 1
手札に恵まれなかった三原が召喚した何体かのクリーチャーに、栗原が《氷の牢獄/Ice Cage》を貼るとその後三原はクリーチャーを出せず、栗原の小型クリーチャー達が三原のライフを奪い去った。
栗原 1-0 三原
Game 2
三原が土地2枚で止まってしまい、ゲームにならなかった。
栗原 2-0 三原
Round 11:vs 山本 賢太郎(東京)
先ほどは栗原の下家でドラフトした山本。流したカードを考えると、かなり強そうな黒赤デッキが完成していそうだ。
Game 1
山下のクリーチャー3体を全て《氷の牢獄/Ice Cage》で封じ込めた栗原がダメージレースを制した。
栗原 1-0 山本
Game 2
4ターン目に山本は《魔性の教示者/Diabolic Tutor》で《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》をサーチ。5ターン目に戦場に出てから、毎ターン栗原の手札を攻めたてる。必死に《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》を攻撃して忠誠度を減らし、3枚の手札を捨てさせられた後になんとか《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》にご退場願う。
その後は栗原が、《守護熾天使/Guardian Seraph》《大気の精霊/Air Elemental》《噛みつきドレイク/Snapping Drake》と並べてそのまま殴りきった。
栗原 2-0 山本
「まぁまぁ」のデッキで強豪2人を倒し、2連勝を飾った栗原のRound12はフィーチャーされ、観戦記事で追いかけますので、そちらもどうぞご覧頂きたい。
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